日本男道記

ある日本男子の生き様

アジアンタムブルー

2006年11月28日 | 読書日記
アジアンタムブルー

角川書店

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【一口紹介】
■内容(「BOOK」データベースより)■
「私が死んでも…」そう言って、葉子は声を詰まらせた。そして、声を振り絞るようにして続けた。「優しい人でいてね」愛する人が死を前にした時、いったい何ができるのだろう。喪失の悲しみと“優しさ”の限りない力を描き出した、本年最高の恋愛小説。

■内容(「MARC」データベースより)■
葉子が亡くなってからというもの、僕はいつもデパートの屋上で空を見つめていた-。愛する人が死を前にしたとき、いったい何ができるのだろう? 喪失の悲しみと優しさの限りない力を描く。吉川英治文学新人賞受賞後第一作。

【読んだ理由】
2006年映画化作品。

【印象に残った一行】
『「死んでいく身になってみればわかるんだけど、死ぬことなんかたいしたことないの。強がりじゃないのよ。それは正直言って怖いし、寂しいし、悔しいし、そういう感情はもちろんある。でもね、それを乗り越えるような楽しい思い出が私にはたくさんあるの。一人で病院のベッドで横たわっていて、私は思った。私はユーカさんのことを思い出してこうしてベッドで笑っている。そのことの方が死ぬことよりも遥かに難しくて大変なことなんだって。だから、そのことを私に気づかせてくれたユーカさんには感謝しています」』

【コメント】
「愛する人が死を前にしたとき、いったい何ができるのだろう。」がこの本の帯。
前半は、展開が読みきれず、読み進まなかったが、後半は一気に読ませる。
なお、「アジアンタム」カバー写真にある、よく見かける観葉植物。
 



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