日本男道記

ある日本男子の生き様

車輪の下

2007年10月22日 | 読書日記
車輪の下 (集英社文庫)
ヘルマン ヘッセ,Hermann Hesse,井上 正蔵
集英社

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【一口紹介】
◆出版社/著者からの内容紹介◆
南ドイツの小さな町。周囲の期待にこたえ、難関の神学校にパスした少年ハンス。
だが、厳しい生活に失意を深める…、学校や社会に押しつぶされる少年の運命。(解説・高本研一/鑑賞・畑山 博)

◆内容(「BOOK」データベースより)◆
南ドイツの小さな町。父親や教師の期待を一身に担ったハンス少年は、猛勉強の末、難関の神学校入試にパス。
しかしその厳しい生活に耐えきれず、学業への情熱も失せ、脱走を企てる。
「教育」という名の重圧に押しつぶされてゆく多感な少年の哀しい運命をたどる名作。

◆著者◆
(1877~1962) 南ドイツの小さな町カルヴの宣教師の息子。幼い時より詩人になることを決め、時計の歯車磨き助手、書店員などの職につきながら、作品を書き、27歳の時「郷愁」で広く認められて作家に。息子の死、離婚、第一次大戦中のドイツ文学界からの締め出しなどの苦境を経験しながらも、1946年にノーベル文学賞を受賞した。作品はすべて自伝的で、苦悩をへてある種の解脱へと到達する内容が特色となっている。代表作「郷愁」「車輪の下」「デーミアン」「荒野の狼」「知と愛」「シッダールタ」「ガラス玉演戯」。

【読んだ理由】
「読んでおきたい世界の名著」(三浦朱門編)を読んで。

【印象に残った一行】
木は頭を切り取られると、よく根元のほうから新しい芽を出すものだが、丁度そんなふうに、花盛りに病んで損なわれた魂は、春めいて夢にみちた子供時代へかえっていくことがある。まるで、そこに新しい希望を発見し、断ち切られた生命の糸を新たに繋ぎ合わせることができるかのように。しかし、根本の枝は瑞々しく急速に伸びてはいくが、それは見かけだけの命に過ぎず、それが再び木になることは決してない。

【コメント】
遠い昔、中学生の頃、夏休みの宿題で読書感想文の課題図書として読んでいるような感じだった。当時は子供の視点で読んでいたが、大人、親の視点で読んだが、結末がこんなに悲しいものだったとは。
周囲に押しつぶされた少年の死は、事故死だったのか、自殺だったのか?

 



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2 コメント

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今は数のしきたり (地理佐渡..)
2007-10-25 06:32:25
おはようございます。

相変わらず、緩慢な読書ライフです(笑)。
現在は「日本人・数のしきたり」を読んでい
ます。なかなか楽しんでいますが、あっとい
う間に読み切りそうです..。
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Re:今は数のしきたり (日本男道記 )
2007-10-26 22:28:58
こんばんは!

「日本人・数のしきたり」面白そうな本ですね。

私も是非読んでみます。

緩慢でいいのではないですか。

当方は現在緩慢どころか休止状態です。

心にゆとりがないもので。(泣)

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