日本男道記

ある日本男子の生き様

泰伯第八の六

2013年04月23日 | 論語を読む

【原文】
曾子曰、可以託六尺之孤、可以寄百里之命、臨大節而不可奪也、君子人與、君子人也。

【書き下し文】
曾子(そうし)曰わく、以て六尺(りくしゃく)の孤(こ)を託(たく)すべく、以て百里(ひゃくり)の命(めい)を寄(よ)すべく、大節(たいせつ)に臨(のぞ)んで奪(うば)うべからず。君子人(くんしじん)か、君子人なり。

【通釈】
曾子(そうし)がおっしゃいました、
「幼君の世話を任せることができ、国家の大命を任せることができ、大事に臨んでいささかもひるむところが無い。そんな人物は人格者と呼べるだろうか、まさに人格者である。」

【English】
Zeng Zi said,"A person, to whom infant successor's care can be left, to whom country affairs can be left, who is never discouraged when he is faced to an important matter. Can we call him a gentleman? Yes, indeed."

『論語』とは
読んで字の如く「論じ語る」、孔子と弟子達や要人達との間に交された対話録。
『論語』は私たちの生き方の原点を見つめた思索の宝庫であり、人間性を磨く叡智が凝縮した永遠の古典。
読めば読むほど胸に深く沁み込む簡潔な言葉の数々。
『孟子』『大学』『中庸』と併せて儒教における「四書」の一つに数えられる。
全20編(学而第一~堯曰第二十) 構成され、編の名称は各編の最初の二文字を採ったものであり内容上の意味はない。
したがって、学而第一から順に読む必要はなくどこから読んでもかまわない。







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