日本男道記

ある日本男子の生き様

道標(岡山県倉敷市藤戸町)

2006年12月07日 | 道標
道標は古くより旅人の道しるべとして、石等に里程や方向を示し、三叉路の路傍に立てられたものです。
現在は全国画一化され道路標識にとって代わられ、道端に忘れられた様な存在になっています。
散歩・ドライブの途中気をつけてみると、今なお大切に残されている道標を見かけます。
私はなぜか風雪にたえ人々の往来を見守り続ける道しるべにひかれます。
道標シリーズ第六十二段。
所在地   岡山県倉敷市藤戸町 位置図
建立年   慶応四年(1868年)
導(しるべ) (西)當嶋霊場第四十六番
      正面(北) 藤戸寺
        (東) 慶応四戊辰年初夏再建之畢
        (南) 此方西方寺十五丁半
寄付者   不明 
撮影日   2006/12/02
メモ    
藤戸寺は行基を開基とする真言宗の名刹で児島八十八カ所巡礼第四十六番の札所、参道入口の右側に、寺号と札所番号を刻んだ大きな石標が立っている。正面の寺号は品格のある楷書の薬研彫り、右側面の霊場番号は雄渾な行書の平底彫り、左側面の年紀は楷書、裏面の道標は優しい草書と変化に富んでおり石工のノミの巧みさに目を惹かれる。
慶応四年といえば、明治元年慌しい世相の時代にこの寺号標石が再建されたのである。

 




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