九州の北九州市が一定の条件つけて、受け入れの可能性を示して以来、
国と要請もあいまって、各地で受け入れ表明が多くの自治体から
手があがっている。
「震災がれき受け入れ拒絶は当然のこと」2011。12.4投稿
にもコメントがあった。
2012.3.25現在の私のコメント
投稿記事のタイトルに、「慎重に!」にと書いた。
その訳は、単なる「がれき」ではなく、放射線物質を含む「震災がれき」だからである。
「復興支援」に反対する人は、誰もいまい、私も復興支援推進者と思っている。
なぜ、復興が遅れているのか、それは、あまりにも「真実の報道」
「情報公開」が遅れていることであり、また、政府・与党の政治手法に問題が
あると思っている。(真実は、あとからあとからと報道されるこの現実)
北九州市は、支援する被災地や廃棄物の種類、搬入時の放射線量、
運搬法などを専門家の意見を聞いて検討し、灰の埋め立て地での放射線量の
検査方法、健康や農水産物への影響、広報の在り方も協議するという。
これらから解るように、「震災がれき」処理で、大きなウェイトを
占めているのは、「放射能物質」の処理問題である。
「震災がれき」受け入れありきで、事をすすめては、放射能汚染を
拡散するだけである。
流れだ、復興の支援だ、美辞麗句的な言葉に惑わされることなく、
しっかりと真実を知り、復興支援の妨げになっているのものの本質を
つかみ、その原因となるものを排除しつつ、真の復興の道を歩む必要が
ある。
コメントは終わるが、
大いに参考となる、ネット情報2点、転載します。
----------------------
東京新聞
がれき処理なぜ進まない お役所仕事が原因?
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2012032002000067.html
東日本大震災で発生したがれきの処理が遅れている原因は、環境省や県の
「お役所仕事」にある可能性が浮上した。
焼却炉の新設を求める陸前高田市の申し出を岩手県が“門前払い”にしていたのだ。
野田政権は、がれきを全国の自治体で受け入れる「広域処理」に血道を上げているが、
被災地での処理体制を見直すのが先決ではないか。
2012年3月20日
---------------
毎日JP
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20120324mog00m040021000c.html
福島第1原発:
「がれき焼却灰は事故処理用コンクリに」小出・京都大助教の講演から
京都市内で今月10日あった原発問題に関する市民集会「バイバイ原発3・10京都」で、
小出裕章・京都大原子炉実験所助教が演説や講演をした。
東京電力福島第1原発事故の影響や現状など、発言のポイントをまとめた。【太田裕之】
■事故を振り返って
私は41年前から原発は危ない、撤退すべきだと言い続け、廃絶させたいと考えてきたが、
できないままここに至った。
私たち大人には原子力を容認してきた責任がある。
福島で今、放射能まみれの大地に子供たちが住んでいることを忘れず、
できることを探そうと思う。
私は非力だが、あきらめない。若い世代への責任だと思う。
■事故の大きさ
日本政府がIAEA(国際原子力機関)閣僚会議に出した報告書で、
大気中に放出されたセシウム137は広島原爆の約170発分とされているが、
これは過小評価。世界の研究者が出している数字の大半は、その2~3倍の数百発分に相当する。
海への放出量も同程度あると思う。
福島県の東半分を中心に、宮城、茨城、群馬、千葉、新潟、埼玉各県と東京都の
それぞれ一部地域が放射線管理区域以上に汚染された。
私の仕事場である実験所は放射線管理区域で、そこでは飲食も寝ることも、
子供の立ち入りも許されていない。汚染地域はまるで逆転した世界になっている。
被曝(ひばく)放射線量には「これ以下であれば安全」という値はない。
どんなに微量でも危険というのが現在の学問の到達点だ。
■第1原発の現状
4号機は使用済み燃料プールが埋め込まれた階まで破壊された。
使用済み燃料は膨大な放射能の固まりで広島原爆の4000発分だ。
プールがさらに破壊され水が抜けたり、崩れ落ちれば、防壁のないところで大気中に吹き出す。
そういう危険と隣り合わせで私たちは生きている。
1号機は約100トンのウランなどが圧力容器の中から溶け落ちた状態。
格納容器の下の厚さ1メートルのコンクリートの床について東電は70センチは
壊れたが30センチは大丈夫と言うが、
近寄ることはできず測定器もない。
この床を突き抜ければ防壁はない。危機的状況が続いている。
■「原発」とは
熱効率が33%に過ぎず効率の悪い蒸気機関で、生命体に圧倒的に危険な
核分裂生成物を出す。
出力100万キロワットの原発で毎日燃やすウランの量は3キロで、
広島原爆(核分裂したウランは800グラム)3~4発分。
また、原発は冷やし続けないと壊れるが、
300万キロワットの発熱量のうち21万キロワットは核分裂生成物から生じる
「崩壊熱」で、原発を停止しても止められない。
日本では66年の東海発電所の営業運転開始から今日まで広島原爆110万発分
の核分裂生成物を生み出した。事故がなくても原発は悲惨なのだ。
■除染とがれき処理
政府は汚染地に人々が戻れるかのような幻想を与える「除染」と
いう言葉を使っているが、放射能は人間がどんなに手を加えても消せず、
放射性物質は無毒化できない。
できるのは汚れを移動させる「移染」だ。
もう戻れないのだと説明し、生活を補償すべきだ。
私が最も訴えたいのは、事故に何の責任もない子供たちを守ることだ。
校庭など子供が集中的に過ごす場所の土は必ず取り除き、
東電の敷地にお返しするのが筋だ。
政府はがれきの広域処理で、各自治体に、現行の焼却施設で燃やしたうえで
猛烈な放射能の塊となる焼却灰を処分させようとしている。
放射能は隔離し閉じ込めるという原則に反する。
汚染地に専用の焼却施設を作って処理するべきだ。
だが、政府の無策の結果、福島を中心とした汚染地にがれきが取り残されたまま、
現在も子供たちは被曝を続けている。
もはや子供全体の被曝をどう減らすかしか選択の道はなく、
全国の自治体が引き受けるしかないだろう。
それには二つの条件がある。
一つは放射性物質が外に出ないフィルターなど特殊な装置必ず増設すること。
もう一つは、焼却灰は各自治体が勝手に埋めるのではなく、
東電に返すこと。
福島第1原発の事故処理には膨大なコンクリートが必要で、その部材にすればいい。
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参考 YouTube
だっげらいよんのがれきのうた【がれき広域処理はやめて!だっげ♪】
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国と要請もあいまって、各地で受け入れ表明が多くの自治体から
手があがっている。
「震災がれき受け入れ拒絶は当然のこと」2011。12.4投稿
にもコメントがあった。
2012.3.25現在の私のコメント
投稿記事のタイトルに、「慎重に!」にと書いた。
その訳は、単なる「がれき」ではなく、放射線物質を含む「震災がれき」だからである。
「復興支援」に反対する人は、誰もいまい、私も復興支援推進者と思っている。
なぜ、復興が遅れているのか、それは、あまりにも「真実の報道」
「情報公開」が遅れていることであり、また、政府・与党の政治手法に問題が
あると思っている。(真実は、あとからあとからと報道されるこの現実)
北九州市は、支援する被災地や廃棄物の種類、搬入時の放射線量、
運搬法などを専門家の意見を聞いて検討し、灰の埋め立て地での放射線量の
検査方法、健康や農水産物への影響、広報の在り方も協議するという。
これらから解るように、「震災がれき」処理で、大きなウェイトを
占めているのは、「放射能物質」の処理問題である。
「震災がれき」受け入れありきで、事をすすめては、放射能汚染を
拡散するだけである。
流れだ、復興の支援だ、美辞麗句的な言葉に惑わされることなく、
しっかりと真実を知り、復興支援の妨げになっているのものの本質を
つかみ、その原因となるものを排除しつつ、真の復興の道を歩む必要が
ある。
コメントは終わるが、
大いに参考となる、ネット情報2点、転載します。
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東京新聞
がれき処理なぜ進まない お役所仕事が原因?
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2012032002000067.html
東日本大震災で発生したがれきの処理が遅れている原因は、環境省や県の
「お役所仕事」にある可能性が浮上した。
焼却炉の新設を求める陸前高田市の申し出を岩手県が“門前払い”にしていたのだ。
野田政権は、がれきを全国の自治体で受け入れる「広域処理」に血道を上げているが、
被災地での処理体制を見直すのが先決ではないか。
2012年3月20日
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毎日JP
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20120324mog00m040021000c.html
福島第1原発:
「がれき焼却灰は事故処理用コンクリに」小出・京都大助教の講演から
京都市内で今月10日あった原発問題に関する市民集会「バイバイ原発3・10京都」で、
小出裕章・京都大原子炉実験所助教が演説や講演をした。
東京電力福島第1原発事故の影響や現状など、発言のポイントをまとめた。【太田裕之】
■事故を振り返って
私は41年前から原発は危ない、撤退すべきだと言い続け、廃絶させたいと考えてきたが、
できないままここに至った。
私たち大人には原子力を容認してきた責任がある。
福島で今、放射能まみれの大地に子供たちが住んでいることを忘れず、
できることを探そうと思う。
私は非力だが、あきらめない。若い世代への責任だと思う。
■事故の大きさ
日本政府がIAEA(国際原子力機関)閣僚会議に出した報告書で、
大気中に放出されたセシウム137は広島原爆の約170発分とされているが、
これは過小評価。世界の研究者が出している数字の大半は、その2~3倍の数百発分に相当する。
海への放出量も同程度あると思う。
福島県の東半分を中心に、宮城、茨城、群馬、千葉、新潟、埼玉各県と東京都の
それぞれ一部地域が放射線管理区域以上に汚染された。
私の仕事場である実験所は放射線管理区域で、そこでは飲食も寝ることも、
子供の立ち入りも許されていない。汚染地域はまるで逆転した世界になっている。
被曝(ひばく)放射線量には「これ以下であれば安全」という値はない。
どんなに微量でも危険というのが現在の学問の到達点だ。
■第1原発の現状
4号機は使用済み燃料プールが埋め込まれた階まで破壊された。
使用済み燃料は膨大な放射能の固まりで広島原爆の4000発分だ。
プールがさらに破壊され水が抜けたり、崩れ落ちれば、防壁のないところで大気中に吹き出す。
そういう危険と隣り合わせで私たちは生きている。
1号機は約100トンのウランなどが圧力容器の中から溶け落ちた状態。
格納容器の下の厚さ1メートルのコンクリートの床について東電は70センチは
壊れたが30センチは大丈夫と言うが、
近寄ることはできず測定器もない。
この床を突き抜ければ防壁はない。危機的状況が続いている。
■「原発」とは
熱効率が33%に過ぎず効率の悪い蒸気機関で、生命体に圧倒的に危険な
核分裂生成物を出す。
出力100万キロワットの原発で毎日燃やすウランの量は3キロで、
広島原爆(核分裂したウランは800グラム)3~4発分。
また、原発は冷やし続けないと壊れるが、
300万キロワットの発熱量のうち21万キロワットは核分裂生成物から生じる
「崩壊熱」で、原発を停止しても止められない。
日本では66年の東海発電所の営業運転開始から今日まで広島原爆110万発分
の核分裂生成物を生み出した。事故がなくても原発は悲惨なのだ。
■除染とがれき処理
政府は汚染地に人々が戻れるかのような幻想を与える「除染」と
いう言葉を使っているが、放射能は人間がどんなに手を加えても消せず、
放射性物質は無毒化できない。
できるのは汚れを移動させる「移染」だ。
もう戻れないのだと説明し、生活を補償すべきだ。
私が最も訴えたいのは、事故に何の責任もない子供たちを守ることだ。
校庭など子供が集中的に過ごす場所の土は必ず取り除き、
東電の敷地にお返しするのが筋だ。
政府はがれきの広域処理で、各自治体に、現行の焼却施設で燃やしたうえで
猛烈な放射能の塊となる焼却灰を処分させようとしている。
放射能は隔離し閉じ込めるという原則に反する。
汚染地に専用の焼却施設を作って処理するべきだ。
だが、政府の無策の結果、福島を中心とした汚染地にがれきが取り残されたまま、
現在も子供たちは被曝を続けている。
もはや子供全体の被曝をどう減らすかしか選択の道はなく、
全国の自治体が引き受けるしかないだろう。
それには二つの条件がある。
一つは放射性物質が外に出ないフィルターなど特殊な装置必ず増設すること。
もう一つは、焼却灰は各自治体が勝手に埋めるのではなく、
東電に返すこと。
福島第1原発の事故処理には膨大なコンクリートが必要で、その部材にすればいい。
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