3、4ヶ月程前の話になるが、NHKのトーク番組に君島十和子が出演していた。この方、結婚前の吉川十和子時代から女優としてのご活躍の程はともかく、とにかく完璧に美しい女性であり、私は個人的に好感を持たせていただいている。ご結婚後は女優として表舞台に立つ姿をお見かけしたことはないが、ここのところ、「カリスマ主婦」としてその名を轟かせていらっしゃるようだ。このトーク番組でも、主婦としてのカリスマ性をアピールしておられた。
この方以外にも、「カリスマ主婦」のレッテルを振りかざしている中年の女性タレントが何人か存在する。CKやRMがその代表格であろう。(と言いつつ、私は残念ながらこの方々のことはあまり存じていない。元モデルさんだった云々の話は耳にするが、映像や写真を拝見しても美人ではあるものの、何かをアピールするがごとくのインパクトもなく特徴がとらえにくい女性たちのため、申し訳ないがあまり興味もわかない。)
さて、近頃なぜ「カリスマ主婦」とやらが一部のマスメディアの間でもてはやされているのかにつき、次に考察してみることにしよう。今から約20年ほど前に男女雇用機会均等法が施行された頃、「キャリアウーマン」なる言葉が流行った。それに伴い専業主婦の地位が相対的に低下の一途を辿らざるを得ないこととなる。そこで一部の専業主婦たちは自分達の名誉回復に躍起になったようだ。そのような中、出現したのが「カリスマ主婦」なのではなかろうか。すなわち、就業の有無にかかわらず“主婦業”をそつなくスマートにこなしている女性に社会的地位を与えようという心理の表現と位置づけられるのではなかろうか。
だが、ちょっと待って欲しい。そもそも“主婦業”とはいったい何であろうか。子育ては別問題として、食事の準備、片付け、掃除、洗濯…、それら身の回りの雑務は、本来、老若男女を問わず自立の第一歩として誰もが自分自身でこなすべき性質の業である。その業を役割分担して主婦が担当することに全面的に異を唱える訳ではないが、それがそつなくスマートにこなせたからといって、それで社会的地位を得ようとする程大袈裟な事でもないであろう。
「カリスマ主婦」は細分化しているようで、料理、家計、収納等々の“専門”分野でご活躍中の主婦も出現している。個人的には料理の分野だけは自分が苦手なため、尊敬の念を抱かないでもないのだが…。その他の分野に関しては、マスメディアが取り上げる「カリスマ主婦」を拝見する限りでは内容的に専門性が高いとは言えず、「カリスマ」と名乗るにはお粗末と言わざるを得ない。ご本人が趣味でやっていらっしゃる分にはご自由だが、これを職業として収入を得ることはちょっと図々しすぎるのではなかろうか。
「カリスマ主婦」として一時的にマスメディアに取り上げられた女性の離婚が多いのも必然的な話であるが、その方々の今後のタレント生命を拝察申し上げると、そんなことのために払った犠牲も大きいのではなかろうかと老婆心ながら心配申し上げる次第である。
話は戻って、君島十和子さんは40歳を過ぎた今でも輝くように美しい。その美しさで、君島家の広告塔としての役割は十分に果たしていらっしゃると思う。プライベートで“主婦業”に励まれる分には何の問題もないが、「カリスマ主婦」の冠ははずされてはいかがか。生来の美しさを磨かれつつ、表舞台ではプロフェッショナルの広告塔として燦然と輝くことに徹された方がよっぽどカリスマ性が高いのではないかと、私は思うのだが…。
この方以外にも、「カリスマ主婦」のレッテルを振りかざしている中年の女性タレントが何人か存在する。CKやRMがその代表格であろう。(と言いつつ、私は残念ながらこの方々のことはあまり存じていない。元モデルさんだった云々の話は耳にするが、映像や写真を拝見しても美人ではあるものの、何かをアピールするがごとくのインパクトもなく特徴がとらえにくい女性たちのため、申し訳ないがあまり興味もわかない。)
さて、近頃なぜ「カリスマ主婦」とやらが一部のマスメディアの間でもてはやされているのかにつき、次に考察してみることにしよう。今から約20年ほど前に男女雇用機会均等法が施行された頃、「キャリアウーマン」なる言葉が流行った。それに伴い専業主婦の地位が相対的に低下の一途を辿らざるを得ないこととなる。そこで一部の専業主婦たちは自分達の名誉回復に躍起になったようだ。そのような中、出現したのが「カリスマ主婦」なのではなかろうか。すなわち、就業の有無にかかわらず“主婦業”をそつなくスマートにこなしている女性に社会的地位を与えようという心理の表現と位置づけられるのではなかろうか。
だが、ちょっと待って欲しい。そもそも“主婦業”とはいったい何であろうか。子育ては別問題として、食事の準備、片付け、掃除、洗濯…、それら身の回りの雑務は、本来、老若男女を問わず自立の第一歩として誰もが自分自身でこなすべき性質の業である。その業を役割分担して主婦が担当することに全面的に異を唱える訳ではないが、それがそつなくスマートにこなせたからといって、それで社会的地位を得ようとする程大袈裟な事でもないであろう。
「カリスマ主婦」は細分化しているようで、料理、家計、収納等々の“専門”分野でご活躍中の主婦も出現している。個人的には料理の分野だけは自分が苦手なため、尊敬の念を抱かないでもないのだが…。その他の分野に関しては、マスメディアが取り上げる「カリスマ主婦」を拝見する限りでは内容的に専門性が高いとは言えず、「カリスマ」と名乗るにはお粗末と言わざるを得ない。ご本人が趣味でやっていらっしゃる分にはご自由だが、これを職業として収入を得ることはちょっと図々しすぎるのではなかろうか。
「カリスマ主婦」として一時的にマスメディアに取り上げられた女性の離婚が多いのも必然的な話であるが、その方々の今後のタレント生命を拝察申し上げると、そんなことのために払った犠牲も大きいのではなかろうかと老婆心ながら心配申し上げる次第である。
話は戻って、君島十和子さんは40歳を過ぎた今でも輝くように美しい。その美しさで、君島家の広告塔としての役割は十分に果たしていらっしゃると思う。プライベートで“主婦業”に励まれる分には何の問題もないが、「カリスマ主婦」の冠ははずされてはいかがか。生来の美しさを磨かれつつ、表舞台ではプロフェッショナルの広告塔として燦然と輝くことに徹された方がよっぽどカリスマ性が高いのではないかと、私は思うのだが…。