【気まま連載】帰ってきたミーハー婆（62／最終回）
気ままな婆は…
岩崎邦子
ワードに文章を書き込んでいると、突然画面が真っ黒になってしまったのは、もう１カ月ほど前の私のパソコン。全く予期しない出来事に茫然とし、なす術も考えつかない。それこそ何かのコマーシャルでも困りごとが起きた時に、「どうする！」「どうする！」と話しているが、まさにその有様だ。
３分ほどすると、パソコンの画面は急に生き返り、何事もなかったように、働き始め、ほっとした。
だが、ワードでの作業を始めると、毎日の酷暑を呪うかのように、真っ黒な画面になること、しばしば。つまらないことを、ごちゃごちゃ、書いてんじゃねぇよ～。きっと、そういう事なんだ。
やがて、パソコンの起動が全く遅くなってしまい、メール点検も何も出来ない有様。パソコンの修理点検のために、開店早々の電気屋に駆け込むが、しばらくの入院となった。
いえ、私が入院したわけではありません。コロナに感染でもしたのかと思われそうなので…。
パソコンの修理には、指定された日にも連絡がなく、直接、受付窓口に出向いてみた。順番待ちをする人もいる混雑ぶり。顔ぶれを見ると、いわゆる、爺たちばかり。婆は…居ないなぁ。
そんな、こんな、がありながらも、やっと、我が家に戻ったパソコン。いつも、大したことも書けない私の文。パソコンに叱られる前にという気持ちが。
ところで、このところの天候は、東北などで大雨が続き、川の氾濫が起きて、その地域に住む方たちの被害状況の映像が流れ、酷暑とコロナ感染も異常な人数が発表される中なのに、と驚き、胸が痛くなる。
千葉県の北西部では、雨の被害はないことは幸いであるが、酷暑の日々が続いている。なので、高齢者の身には「何よりも熱中症に陥ることの無いように」が、一番の課題でもある。
私の日々の生活が元気でいられるのは、パークゴルフに楽しんで参加している、そのことに尽きる。
そして、私が所属している「白井健康元気村」のモットーは「健康で元気に楽しく暮らす」。そのために、「パークゴルフを楽しむ会」を、続けてきたが、嬉しい「決まりごと」が決定した。元気村から、ちょっとしたご褒美が出ることになったのだ。
元気村の村民で、今までも楽しんできた人も、プレーに初めて参加する人にも、あるいは村民ではないが、元気にプレーをしてみたい人も、参加することで、同じ恩恵を受けられることが、可能になったのである。
ご褒美の申請は「プレーをより楽しくしたい」の気持ちがあって、言い出しっぺなのは私だが、プレー競技の方法などに、さらに、より良い案を出してくれる人が出来たことは、何よりも嬉しいことだ。
今後のパークゴルフの活動が、より良く、より楽しくなることに、大いに期待したい。
もう一つ大事な事。白井健康元気村のブログには立派な内容の文が多く掲載され続いている。
「そうなんだぁ」「そっかぁ」「なるほどぉ」
今まで週に一度の頻度で、私の拙い文は、お目汚しをしてきたが、ここらでそのタイトル通り、ミーハー婆＝気ままな婆は、パソコンにも叱られたことだし、ここらで辞することにしよう。
体の方は、ミーハーのまま、まだしばらくの間は、元気で日々を過ごしたい。共感を持って私の文を読んで下さった方々には、心より感謝しています。今まで、ありがとうございました。
※編集部より■「ありがとうございました」は本ブログ編集人が言うべき言葉です。岩崎邦子さん、長期間、ご執筆いただき、本当にありがとうございました。この感謝の気持ちをどう伝えたらよいのか。言葉が思い浮かびません。それほど本ブログに多大な貢献をしていただきました。プロのエッセイストのような文章を次々へと発表されるパワーと知性には、ただただ圧倒されるばかり。高齢者の「希望の星」として、同世代の皆さんに元気と自信、そして刺激を与えたことは言うまでもないでしょう。今回は残念なことですが、小休止と受け止めています。なにしろ「気ままな婆」ですから。再開される日を、読者ともども気長にお待ちしております。
【岩崎邦子さんのプロフィール】 
昭和15（1940）年６月29日、岐阜県大垣市生まれ。県立大垣南高校卒業後、名古屋市でОＬ生活。２年後、叔父の会社に就職するため上京する。23歳のときに今のご主人と結婚し、１男１女をもうけた。有吉佐和子、田辺聖子、佐藤愛子など女流作家のファン。現在、白井市南山で夫と２人暮らし。白井健康元気村では、パークゴルフの企画・運営を担当。令和元（2018）年春から本ブログにエッセイ「岩崎邦子の『日々悠々』」を毎週水曜日に連載。大好評のうち100回目で終了した。
