ひのきスピーカー日誌【0005回】
晴天に恵まれたお盆休み、いかがお過ごしでしょうか。
まだまだ2日間ありますので、今日明日の予定を考えるのも楽しみですね!
旅館椅子と和風オーディオ
私自身「和風」のものが好きなので、
オーディオもそういった方向になってしまいます。
写真は、リビングのサブシステム。
先日、いわゆる「旅館の座椅子」を買いまして、
一気に和風な感じが出てきました(笑)
ひのきスピーカーもそうなのですが、
日本ならではの感性を使って、魅力的なものが作れないかと考えています。
アルミ材料のいろいろ
最近、金属のアルミ材について興味を持っているのですが、
単に「アルミ」といっても様々な種類のものがあるみたいです。
オーディオで使われるアルミ材については、ハイファイ堂さんの記事が分かりやすいですね。
「アルミとカーボン」ハイファイ堂メールマガジン第681号 丸の内店
記事を見ると、熱処理された「6061アルミ」がオーディオではメインのよう。
また、航空グレードと呼ばれるものは、ジュラルミンを示す「2000系アルミ」を含んでいるのではないかと思われます。
こちらは、滑川軽銅株式会社さんのpdf資料より転載しました。
アルミの分類が系統立てて説明されていて分かりやすいですね。
ここで注目は、「押し出し材(BE)」と「引き抜き材(BD)」があること。
一般的なイメージは押し出し材だと思うのですが、例えば「直径50mm以下の細い丸棒」などは引き抜き材が流通していることも多いようです。
普段は木材のことばかり考えているので「金属=画一的」なイメージがあったのですが、思った以上に個性があって驚きました。
こうした材料を造るのも、匠の技なのかもしれませんね。
時代は変わる
先日、自作スピーカーのマスターブック第三弾「デザインレシピ集」が発売されました。
コイズミ無線 販売ページ
自作スピーカーといえば長岡鉄男のイメージが色濃いのですが、この本は違います。
「測定」を主軸におき、海外での作例では既に一般的になっているというAcoustic slopeに基づく設計や、Fourth-order Linkwitz–Rileyのネットワーク作製についての解説されています。
最近の自作スピーカーの動向をみていると、こうした流れが今後の主流になってくるのは間違いないと思っています。 長らく長岡派に親しんできた私にとっては寂しさを感じるものですが、時代の流れには逆らえません。
考えてみれば約50年前は、自作スピーカーといえばP-610のような16cmフルレンジや、JBLのユニットを使った作例が一般的だったと思います。
そこに、軽量紙コーンと強力磁石をもつ「FE103」が現れました。当時、オーバーダンピング(低Qts)な小口径が良いとは思われなかったはずです。しかし、長岡鉄男先生の文章・作例と共に、FEシリーズは自作界をけん引していく存在となっていきました。
FEシリーズは、磁石を進化させたり、振動板を変えたりと、様々な工夫を経て「FE208ES-R」や最新の「FE168NS」を生み出しました。 私自身も、この製品の素晴らしさを体感し、その魅力を理解しています。
しかし、破壊的イノベーションは突然訪れます。それが、この「マスターブック」ではないでしょうか。
SNSで測定データが簡単に共有できる時代、PCで優れた測定ソフトを使いこなせる時代。そんな現代に即した、自作スピーカーの在り方を考えさせられる本です。
もちろん、長岡派のスピーカー作りが突然否定される訳でもなく、Fostex社はFEシリーズの開発を続けてくれることでしょう。
新しいスピーカー作りの潮流を歓迎し、それぞれの流派が魅力溢れる自作スピーカーを生み出す未来を楽しみにしています!
この土日も天気は良さそうです。台風や秋雨が来る前の、貴重な天気かもしれません。 外出が難しいなかでも、部屋の掃除&模様替えや、3密を避けた楽しみを満喫したいところですね。
それでは、良い週末を!
晴天に恵まれたお盆休み、いかがお過ごしでしょうか。
まだまだ2日間ありますので、今日明日の予定を考えるのも楽しみですね!
旅館椅子と和風オーディオ
私自身「和風」のものが好きなので、
オーディオもそういった方向になってしまいます。
写真は、リビングのサブシステム。
先日、いわゆる「旅館の座椅子」を買いまして、
一気に和風な感じが出てきました(笑)
ひのきスピーカーもそうなのですが、
日本ならではの感性を使って、魅力的なものが作れないかと考えています。
アルミ材料のいろいろ
最近、金属のアルミ材について興味を持っているのですが、
単に「アルミ」といっても様々な種類のものがあるみたいです。
オーディオで使われるアルミ材については、ハイファイ堂さんの記事が分かりやすいですね。
「アルミとカーボン」ハイファイ堂メールマガジン第681号 丸の内店
記事を見ると、熱処理された「6061アルミ」がオーディオではメインのよう。
また、航空グレードと呼ばれるものは、ジュラルミンを示す「2000系アルミ」を含んでいるのではないかと思われます。
こちらは、滑川軽銅株式会社さんのpdf資料より転載しました。
アルミの分類が系統立てて説明されていて分かりやすいですね。
ここで注目は、「押し出し材(BE)」と「引き抜き材(BD)」があること。
一般的なイメージは押し出し材だと思うのですが、例えば「直径50mm以下の細い丸棒」などは引き抜き材が流通していることも多いようです。
普段は木材のことばかり考えているので「金属=画一的」なイメージがあったのですが、思った以上に個性があって驚きました。
こうした材料を造るのも、匠の技なのかもしれませんね。
時代は変わる
先日、自作スピーカーのマスターブック第三弾「デザインレシピ集」が発売されました。
コイズミ無線 販売ページ
自作スピーカーといえば長岡鉄男のイメージが色濃いのですが、この本は違います。
「測定」を主軸におき、海外での作例では既に一般的になっているというAcoustic slopeに基づく設計や、Fourth-order Linkwitz–Rileyのネットワーク作製についての解説されています。
最近の自作スピーカーの動向をみていると、こうした流れが今後の主流になってくるのは間違いないと思っています。 長らく長岡派に親しんできた私にとっては寂しさを感じるものですが、時代の流れには逆らえません。
考えてみれば約50年前は、自作スピーカーといえばP-610のような16cmフルレンジや、JBLのユニットを使った作例が一般的だったと思います。
そこに、軽量紙コーンと強力磁石をもつ「FE103」が現れました。当時、オーバーダンピング(低Qts)な小口径が良いとは思われなかったはずです。しかし、長岡鉄男先生の文章・作例と共に、FEシリーズは自作界をけん引していく存在となっていきました。
FEシリーズは、磁石を進化させたり、振動板を変えたりと、様々な工夫を経て「FE208ES-R」や最新の「FE168NS」を生み出しました。 私自身も、この製品の素晴らしさを体感し、その魅力を理解しています。
しかし、破壊的イノベーションは突然訪れます。それが、この「マスターブック」ではないでしょうか。
SNSで測定データが簡単に共有できる時代、PCで優れた測定ソフトを使いこなせる時代。そんな現代に即した、自作スピーカーの在り方を考えさせられる本です。
もちろん、長岡派のスピーカー作りが突然否定される訳でもなく、Fostex社はFEシリーズの開発を続けてくれることでしょう。
新しいスピーカー作りの潮流を歓迎し、それぞれの流派が魅力溢れる自作スピーカーを生み出す未来を楽しみにしています!
この土日も天気は良さそうです。台風や秋雨が来る前の、貴重な天気かもしれません。 外出が難しいなかでも、部屋の掃除&模様替えや、3密を避けた楽しみを満喫したいところですね。
それでは、良い週末を!
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