オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)

スピーカー工房「オーディフィル(AudiFill)」の公式ブログ。
リアルで心地よい音の【ひのきスピーカー】を製作中。

世界で最初のバックロードホーン

2021年07月17日 14時03分35秒 | オーディオ
皆さん、こんにちは。

最近、私生活が忙しくなってしまいましたが、前回までのバックロードホーン製作もマイペースに進めています。
その内容は、後日ホームページのほうに掲載できればと思っています。





最初のバックロードホーンは?

ふと気になったのですが、バックロードホーンはいつ頃からあるのでしょうか。

1950年頃の「クリプシュホーン(Klipsch horn)」が最初という話もありますが、
良く調べてみると、1930年代の英国と米国でそれぞれ発明があったことが分かりました。



英国では、1933年にポール・フォークト氏が、バックロードホーンに関する特許「英国特許 667170」を取得したのが始まりです。


特許中の図面

その構造は、今のバックロードホーンとはかなり異なり、蓄音機をイメージさせる大きなフロントロードホーンを備えていました。


雑誌「The GRAMOPHONE」1936年 1月号掲載の広告

フォイクト氏は、後にフルレンジで有名なローサー氏と出会い、
その設計思想は、Lowther Loudspeakers社のバックロードホーンに引き継がれていきます。




米国でも同じ1930年代に、H.F.オルソン氏がRCA社でモニタースピーカー「MI-4400」を発表します。



RCA Broadcast Equipment (1940) p.52 より

オルソン氏は、音響工学の本を執筆していることでも有名です。資料からも、その構造が現代のバックロードホーンに極めて近く、当時としては驚くべきワイドレンジな特性を誇っていたことが分かります。

ちなみに、最初のダイナミック型スピーカーの特許が出願されたのが1926年。それから僅か10年足らずでバックロードホーンの原型ができたのですから、驚くべきことでないでしょうか。




その後の1940年、1950年にも、歴史的に貴重なバックロードホーンの作例があることが、調べていく中で分かりました。

続きは、下記webページに掲載しましたので、もしご興味あれば見ていただけると嬉しいです。


<続きはこちら>
「1-04 バックロードホーンの歴史と長岡鉄男氏」
http://www.audifill.com/essay/back_loaded/1_04_bh.html



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