オーディフィル公式ブログ (趣味の小部屋)

スピーカー工房「オーディフィル(AudiFill)」の公式ブログ。
リアルで心地よい音の【ひのきスピーカー】を製作中。

木材の種類と音質 (その3)

2012年02月21日 07時46分45秒 | オーディオ
前回の日記の続きです。

試聴方法などは、こちらの日記を見ていただければと思います。





「ヒノキ」
★★★★★
9mm厚無垢材を90°互い違いに張り合わせたので、半分は木目が横。
『田園』音場の透明度が高く、フワッと音が出る。ナローではあるが、気にならない。
『ハルヒ』感情が伝わる。低音は重くないが、音階が明確。音場は広い。
『AKB』ボーカルは柔らかいのに、低音はソリッド。分解能は高く、感情が伝わってくる。

「フィンランドバーチ」
★★○○○
『田園』合板特有の篭りは控えめだが、音色・音場は単調。音楽の抑揚は感じにくい。
『ハルヒ』素材の明るい響きと、合板の篭りが喧嘩してしまって不思議な感じ。全体的に良バランスだが、聴いていて疲れる。
『AKB』ボーカルに力強さがあある。

「ブナ」
★★★★○
集成材をカットした。
『田園』静かで深みがある。その中で、バイオリンや木管楽器のリアルな表現が楽しめる。
『ハルヒ』サ行が強い。正確な感じの音だが、ややつまらない。
『AKB』ダイナミックで音数が多い。オーディオ的に優秀だが、感情が伝わってこない。

「ブナ合板」
★★○○○
『田園』ブナと同じ感じだが、音像は奥まる。やや消極的な感じだが、悪くははい。
『ハルヒ』ブナから全体的に減点したような感じ(?)
『AKB』やや淡々としている。テンポが速く感じる。分解能は全域で水準。






「マツ」
★★○○○
集成材をカットした。たぶん赤松だと思う。
『田園』中域以上の描写は見事。ハーモニーが美しい。逆に、低域はかなり量感不足で、高域楽器が目立つ。音像定位は普通。
『ハルヒ』バックコーラスが豊か。やや重心が高いが、元気に鳴る。
『AKB』中高音のエネルギーがしっかりするが、情報量は少なく3人ぐらいで歌っているように聴こえる。低音は柔らかい。

「ラワン合板」
★○○○○
『田園』情報量が少なく、モワモワした感じ。バイオリンパートは明確に出る感じで、バランスは良好。
『ハルヒ』音のキレが悪い。ボーカルが埋れる。篭っているのにサ行も気になる。
『AKB』バランスは良いが、音の品位は高くない。

「ロシアンバーチ」
★○○○○
『田園』合板特有の篭りがある。音場は深く、低音も出る。高域がロールオフするためか、耳が疲れる。
『ハルヒ』低音に重量感があり、ピラミッドバランス。やや篭っているが、全体的には良好。音場の広がりも良い。
『AKB』重い低音で、この曲では重ったるい感じがマイナスになった。分解能は水準。



こんな感じで、今回は一段落。
後日、「ハードメープル」「ケヤキ」「ツガ」「ゴム」が届く予定なので、その時に試聴記の続きを書こうと思います。
あと「ウォルナット」「杉」なども聴いてみたいですね。

---------------次回「その4」は
3/16の日記をご覧下さい----------

---------2017年07月追記----------
29種類の木材の比較試聴記を、以下にまとめました。
「01.木材と音質-技術ノート-評論/情報-AudiFill(オーディフィル)」
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