夏休み、ママの実家に帰省中
ほろ苦く、甘酸っぱい夢をみた
私が大学生のころ、遠距離恋愛をしていた女性がいた
SNSはもちろん、メールもなく、
アパートには1台の共同電話しかなかった
それでも、電話しようものなら、
ものすごい勢いで10円玉が消えていくような遠距離
当時の主要な連絡は手紙、文通だった
近くにいくらでも女性はいたし
若いころの私は、それなりに女性にあったらしい
それでも、その女性が好きだった
大学1年から3年生まで、わりと順調に意思の疎通ができていたが
4年生の時にちょっとしたことで躓き、1年ほどのブランク
その後、連絡は再開したが彼女の気持ちは
すでに離れていたのだと思う
私だけ想いを募らせ続けたが、
彼女が30歳手前で結婚
それでも私は彼女が忘れられなかった
当時はあれだけ遠距離だったけど
結婚した彼女の住まいは、今の私の家から車で1時間くらいの距離にある
なんとなく惰性で年賀状のやりとりは続いていて
彼女がときどき、私の住むエリアにボランティアで来ることもあると聞く
昨年の年賀状には、私の購入した家がどんなんだか見てみたい
なんて書いてあった。社交辞令なんだろうけど、少し心がザワついた
先日も、共有の知人と最近あった時に、突然
「当時、携帯電話とか、メールとかあったら、彼女と結婚してたりしたかな」
なんて聞かれて、ちょっとドキドキした
「まあ、私が子供だったから無理でしょう」
と正直に言うと
「そりゃ、お互いそうだった」
なんて、けっこうしつこく絡んでくる。シラフなんだけどね(笑)
最近会って何か聞いたのか?彼女に
なんて、ちょっと勘ぐってみる
会いたいな~、どんな50代になったんだろう
今でも素敵なんだろうな~と、想いを馳せる
もちろん、会ったところで何が起こる訳でもないけど
自分の家族に気まずい気持ちを感じるのはなぜだろう
で、先日の夢の話
舞台は現在
彼女が自分の生徒さん(彼女は教師だった)を連れて
私の住むエリアに来ることになって、当時の友人たちと飲む場が設けられる
私にも誘いがきたので、参加することに
でも、当日、その時間になって、
さんざん逡巡して、結局行かずに会えずじまい
朝、起きて、夢を思い返し
「やっぱり彼女とはそういう運命だったのかな~」
なんて、ほろ苦く甘酸っぱい気持ちになった
たぶん、これからも他の女性の友人と
同じようには気軽に会えないんだろうな
ちょっと、もの悲しい気持ちにもなった
となりでは、子供2人がまだ寝ていた
これが現実なんだなと
もし、あのとき、違う選択をしていたら・・・
ママと違う女性と結婚していたら・・・
きっと違う人生だったんだろうなと
考えることが多くなった
これが歳をとった証拠なんだろうな~
でも、彼女と結婚していたら
どうなっていたかなと
考えることが多い特別な存在
でも、想いでは美しいままのほうがいいのかもしれない
お互いにね