10年前ほどの出来事です。いつもよく行く大型中古パーツ屋さんにブラリ。もうこの手の店にはいい出物はないな、と思いながら店からでようとするとハイエースに乗った作業着姿のちょっとイカツイお兄さんが店内へ。気になったのでクルマの中で待っていると店員を連れて戻ってきた。ハイエースに積んである荷物を見てその店員さんは再度店内に。もう一人の店員を従えて帰ってきた。そして2人でハイエースの荷物を見て何やら買い取り査定をしている様子。しばらくやってて査定額が出たのかやっと荷物をクルマの外に出し始めた。その荷物の量を見てビックリ!出てくるは出てくるはお宝と思しきブツが。店員さんの1人は置くに入ってたブツを出して再計算。もう一人の店員さんとそのお客さんは店内へ。私もクルマを降りてそのブツ確認。査定してた店員さんはいつも情報交換をしている若いアンちゃん。旧車の事を全く知らない。そこでそのアンちゃんに『それいくらで買い取るの?』と聞くと『わかんないのいっぱいあるんですよよねぇ~、これとか分かります?!』と古い日産の箱に入ったブツなんかを見せてくれた。『!?!?!?!ん~、分からないなぁ~。これ今から調べんの?!』『さっきのお客さん、何だか急いでる風だったんで急がなきゃならないんです。』『・・・・・・・このブツ、俺が横取りしてもいい?!?!?!?!』『いいですよ、これ面倒ですよ』その一言を聞いて私は店内へ。そのお客さんは買取の説明を受けてる最中。ちょっとイカツイ奴だけどアレにはかえられない。まだ査定ができないと見えお客さんは外の喫煙所へ。そこで私。『アレでいくらつきました?』『まだなんだよねぇ~、分からないみたいで時間掛かってるんだよ。初期型ハコスカのリアグリルの箱入り新品とかも入ってんだけど全く分からないみたい。』私は速攻で『店の査定額より1万円多く出すからオレに譲ってくんない!?』『あ、いいですよ!〇〇市から来てるんで早く帰りたいんですよねぇ~』このアンちゃんどこかキナ臭い。パーツの希少性知ってるのにここで手放していく事を決めてきた感じ。絶対横取りしてやろう。『そっちのハイエースの横にオレのデリカ付けて置くから』と言って私は外へ。クルマを動かし店内に入るとアンちゃんが近寄ってきた。『いくらだった?』『49800円』『よっしゃ、じゃオレ6万で買う!』『いいっすよ、悪いですネ、、、』そのアンちゃんはさっきまで一生懸命電卓打ってた店員さんに売らない事を言い私の元へ。店員が一旦店内に運んだそのお宝達を今度は私のクルマに積んでくれた。『店員さんに悪いなぁ~、オマエ大丈夫か?』『大丈夫っす、また来て下さい。』財布を見るともちろんそんな額のお金は入ってない。隣にある大型ショッピングモールまでお宝パーツ満載のデリカと空っぽになったハイエースを走らせそこでお金を降ろしアンちゃんにお支払い。『どーもネ!』『こっちこそどーも』このアンちゃんもっと出てきそうな感じでしたがあまり深入りしない方がいいニオイがしたんですぐに分かれました。 その時のパーツ画像残っているのはこのワタナベだけでした。 『ワタナベ14インチ12J』の思い出話でした。 その時のパーツ、覚えてる分だけでも紹介したいのですがそれは後日。なぜなら今からそのパーツを私に横流ししてくれた優しい店員さんのいるその店がある町へ8ヶ月ぶりに行くからです。 今日その町で面白い話があればそのうち語ります。