前回からの続き
オーソモレキュラー(分子整合栄養学)をちょっとかじったことがある人ならば、
決して一般的ではない栄養解析・血液検査データの読み方が非常に難しい(コツがいる)ことはご存知だと思います
だからこそお医者さん任せ
と、なってしまう人も多いと思うのですが、、、
実際、オーソモレキュラー療法を実施している病院のお医者でも、
考え方や対処に相違があることは頭に入れておいた方が良いかもしれません
たとえば、タンパク質の指標である総蛋白(TP)は
オーソモレキュラー的な理想値は7.5前後と言われています
ですが
自分の血液検査データのTPの数値が理想的な7.5という数値だからと言って、安心してはいられません
そこに*血液濃縮がないか?
*(朝起きて水分をあまり摂らないで採血したり、利尿作用のあるコーヒーやお茶を飲んでからの採血では身体が水分不足(身体が脱水状態)になっており、数値に影響が出る←数値が実際より高くなって出てしまう)
などによって検査データの読み方はだいぶ変わってきてしまうのです
もし仮にTPが6台と低すぎた場合、←(明らかなタンパク質不足)
お医者さんは高たんぱく食を奨めてくるかもしれませんが、
別の項目で胃酸不足や腸内環境の悪化を示唆する数値が見られたら、
高たんぱく食より何よりもまず腸内環境改善と胃酸分泌能力を高めることの方が大事かもしれません
ここがオーソモレキュラーを実施しているそれぞれのドクターの腕の見せ所になるのだと思います
知識が浅い先生は(わたしなんかに言われたかないだろうが(笑))
ここで血清アミラーゼ100、ペプシノーゲン70、、なんて数値が出ていたら…
消化力は胃酸は充分に足りているぞ
と読み解くかもしれません
(オーソモレキュラー的にアミラーゼ100とペプシノーゲン70は理想値に近い値なのです)
しかし、若干の胃炎などがあってもこれらの数値は上昇します
つまり、胃炎によって数値が上昇しているのなら、胃の調子は良いどころか…、あまり”よろしくない状態”ということになりますね…
実際、アミラーゼやペプシノーゲンⅠの数値が理想値を出している人でも、胃と腸の状態が極端に悪い人がいる
というのが最近わたしが安藤先生のセミナーで身に付けた新知識です
(安藤先生のセミナーは初心者でも分かりやすく、かつ、かなり丁寧でかな~りおススメです)
安藤先生のセミナー👉3月からオンラインでも学べる分子整合栄養学初心者セミナー開校するそうなので、本格的に学びたい初心者の方必見です!!!
安藤先生曰く、
むしろ、理想値の人の方が胃と腸の調子が悪いことが多いそうで…
(腹部膨満感やガスっ腹、IBSの症状だったり、胃痛がする人がすごく良い数値をしている)
これはつまりオーソモレキュラー的な(胃酸分泌などの)理想値のハードルの高さをも意味していることになります
わたしなんてまさに…アミラーゼ90!そこそこ良いように感じる値ですが。。。
明らかに90に見合わない…、90もしっかり出ているとは思えない消化力の低さです…
つまり胃炎や膵炎によってアミラーゼが良い数値しちゃっている典型です…トホホ…
これを知らずして、アミラーゼとペプシノーゲンが完璧な理想値
という一部分のデータだけに紛らわされてしまうと、血液検査データの読み間違いが起きてきてしまいます
つづく