昨日は亜鉛不足と銅過剰によっておこるノルアドレナリン過剰のメカニズムに少し触れました
亜鉛と銅の反発しあう関係(兄弟ミネラルだよ)が働き、亜鉛不足は銅過剰を引きこす…
そしてそれがノルアドレナリン過剰に繋がる
ということでした
ノルアドレナリンは興奮作用をもたらす物質であることは前回もかいた通りですが、
実は、亜鉛不足は銅過剰によるノルアドレナリン過剰を引きこすだけでなく、
また別のメカニズムでもって興奮を高めてしまうことがあるという…
なんともやっかいな話です
それは、亜鉛には興奮を鎮める作用がある
ということが関係しています
亜鉛が興奮を鎮める作用機序は、亜鉛が、興奮物質であるグルタミン酸の受容体に働きかけるところにあります
グルタミン酸も興奮作用をもたらす物質です
亜鉛が不足すると、この受容体に働きかけることが出来ず、
グルタミン酸が増えすぎ興奮状態が続くということになってしまうのです
つまり、
亜鉛不足👉銅過剰👉ノルアドレナリン過剰
だけにとどまらず、亜鉛不足はグルタミン酸過剰にも繋がっているというわけです
前回のノルアドレナリンは、集中力を高め、最高のパフォーマンスを発揮する上で重要な役割を果たす神経伝達物質でしたが、
グルタミン酸は、記憶や学習にと~ても深く関わる物質
何か新しいことを覚えたり、記憶を留めておいてそれをもとに行動するなど、グルタミン酸が適度に存在していることは必須です
やっぱりここでも適材適所に適量にが鉄則なのです…
これも、ただの亜鉛不足
で話がすめばいいのですが。。
ここでも、遺伝的問題がある人!が存在していると言えます
遺伝的な問題とは
ただの栄養不足(亜鉛不足)が原因でグルタミン酸が増えすぎてしまう意外にも、
グルタミン酸が増えすぎてしまう要因のひとつにGAD酵素の活性が関係しているということ
しつこいですが、酵素とは、DNAをもとにして体内で作られるタンパク質です(酵素飲料に惑わされぬよう…)
グルタミン酸は、グルタミン酸が興奮作用をもたらす物質であるのにたいして、
逆に安静・鎮静リラックス作用のある物質、GABAを作るための前駆体になります
面白いもんで、興奮作用のあるグルタミン酸から鎮静リラックス作用のあるGABAが作られるわけです
グルタミン酸👉GABAの代謝過程があるわけですが、
この代謝の流れを担っているのがGADという酵素です
そして、GAD酵素の働きを助ける補酵素はB6
つまり、GAD酵素に生まれつき不具合があると、この一連の流れは阻害され
グルタミン酸過剰になりますし、(グルタミン酸からGABAに変換する能力が弱い)
B6不足があっても、グルタミン酸は過剰になるわけです(B6がないとGADの働きが発揮できない)
B6不足、GAD酵素の不活性
どれもグルタミン酸過剰で興奮しやすいということが起こります
また先に述べたように亜鉛不足があってもグルタミン酸の受容体に働きかけることが出来ませんから
興奮しやすい、イライラしやすい状態ということになります
いつも興奮しやしく、落ち着きがない…
(まさに多動傾向のあるADHDの特徴だったり?)
リラックス・幸福感をもたらすGABAが常に不足…
なんてことになります
亜鉛はこのように興奮や、精神症状ととても関係していて、
そしてそれはただ単に栄養不足のだけの問題とも言い切れず、
もともとの個人の身体の個体差もかなり関係しています
次回はこの話にちなんで、。(?)
HSPの人たちの特徴の一つとしてよく挙げられている、
音に敏感ということについて
言ってしまえばHSPの人たちの多くが、自身で生きづらいと感じているその症状や特徴や特性ってやつは、、
これも結局のところは代謝障害からきていることが多いのです…
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