詩。

『ねこの私』



私はねこ
人間と共に暮らしているねこ

私は人間がうらやましい
うらやましくって仕方がない

なぜなら
人間がくれる少しの焼き魚はとてつもなくうまいし
人間が寝ているベッドとやらはとてつもなく温かいし
人間がしているエッチとやらはとてつもなく趣向が凝らされている

なんて贅沢な生き物なんだろう

それなのに人間ときたら
いつも私に向かってこう言うんだ

お前はいいよなぁ
いつも寝てばっかりで
オレもお前になりたいよって

まったく
困った生き物だぜ

まぁ私もそんなときは決まって
うとうとと寝たふりをしてごまかすっていうんだから
どっちもどっちということか

ふふ

ふふふふ

あぁ
おなかもすいてきたので
ひと仕事してくるかな