新曲の詩。

「ナブソング」



休日にきみと喫茶店でただお茶を飲む。
それだけのことさ
ただそれだけのことさ

春の桜はすぐ散っちゃうし
夏は全部腐るし
秋はすげーすげー短いしさ
冬は全部殺そうとするしさ

巡り巡ってるようで全然巡ってない季節の中で
かわいいきみもすぐババァになるだろ
大風呂敷広げてばっかの俺もさ 何もなし得ないまんま死んでしまう

だから
休日にきみと喫茶店でただお茶を飲む。
それだけのことさ
ただそれだけのことさ

過去なんて恥ずかしいことばっかだし
未来は一秒先から真っ暗だしね
二世代先には全部忘れられちゃうしさ
生きてるうちにお互いを忘れることだってあるからさ

ラブソングなんて歌ってみたって
なんか嘘臭くなっちゃうし
ましてや行き着く場所がセックスというならば
これほどくだらないもんはない

だから
休日にきみと喫茶店でただお茶を飲む。
それだけのことさ
ただそれだけのことさ

愛してるただ愛してる
きみと今と今ときみと
きみの今と今のきみを
愛してるただ愛してる
それだけのことさ

休日にきみと喫茶店でただお茶を飲む。
帰り道に長い飛行機雲を見た
二人肩を並べただ笑っていた。