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今日よりちょっといい、明日にしませんか

新入社員研修とテキスト

2021年04月11日 10時41分20秒 | キャリアコンサルタント
宮崎県内の事業所で、新入社員研修を2日間(14時間)おこないました。

テキストはFOM出版の「自信がつくビジネスマナー」および「社会人基礎力」を、内容も充実していることから採用しました。

理由は、以下の3点。
1,実践問題や事例が豊富なこと
2,動画の閲覧
(名刺交換や電話のかけ方など、10本が閲覧可能)
3,イラストが多用してあり、わかりやすい。
受講する皆さんには、電話が苦手と話す方が多く、何度も視聴できることは大きなメリットと感じました。また、講師としても、テキストが充実していることから、伝えることに集中できることができました。



一方、経営者からは「対価の仕組み」など、テキストに記載のない項目については、別途資料を作成し、お伝えしました。

グループワークを中心に進めましたが、受講者同士の経験交流がとてもよかったとの声で多く聞かれました。

5月にはフォローアップ研修を予定しており、受講した皆さんに会えるのを楽しみにしています。


組織で取り組むワークエンゲイジメント(WE12)

2021年03月07日 19時18分15秒 | キャリアコンサルタント
ワークエンゲイジメントについて、今回で12回目となりますが、今回の組織での取組で最後となります。

1,スモールステップ方式により、実施可能な活動から積み上げる。
たとえば、コミニュケーションを高めるためのチョイ足し。生活の中で何かにちょっとプラスすることで、良くなることはないですか?うどんの薬味、カップ麺に「わさび、チーズ、マヨネーズ」を入れることで、ひと味上手くなるように、朝のあいさつ。おはよう+(今日も天気がいいですね)などをプラスする。そんなスモールステップからスタートしてみるのもいかがでしょうか。

また、全社的な取り組みをすることで環境はかわりますが、熱心な部署とそうでない部署もでてくること思います。まず、熱心に取り組んでいる部署を観察して、なぜ上手くいっているのか、どんな工夫をしているのかをヒアリングしていくこともいいですね。


仕事の資源を高める方法のひとつ、上司や同僚からの困ったこと、わからないことの言える化をしていきます。そのためには、いろんな方法があるかと思いますが、言っても罰せられない、言ったことで不利益にならないという環境をつくっていくことが大切です。くわしくは「心理的安全性」というキーワードで検索してみてください。



2,次にリーダーシップを発揮することです。
そのためには、お手本となるリーダーを見つけることですが、なかなか見つからないという方は、パーツ見本。つまり、良いところを参考にするという考え方もあります。挨拶が素晴らしいとは、準備を整え方が凄いとか、根回しが上手など、参考となるリーダーシップの要素を観察してください。

一方、リーダーが仕事をしやすくするためには、メンバーのフォロアーシップ(助ける、支援する)ことも大切な要素です。何故なら、リーダーシップだけでは組織が回っていかないからです。

以上、簡単ではありますが、ワークエンゲイジメントとは何か、どうすれば、楽しく仕事ができ、かつ生産性が上がるかについて書いてきました。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。


週末の過ごし方とワークエンゲイジメント(WE11)

2021年02月27日 15時02分04秒 | キャリアコンサルタント
前回は、これからを考えるという視点で、データをもとにワークエンゲイジメントについて考えていただきました。

今回は、個人でできることの締めくくりとして、週末の過ごし方の提案です。

ところで皆さんは、週末はリフレッシュして、また頑張れる気持ちをつくっていますか。下図では週末の過ごし方を、活動的なものをひとりでできる水泳やジョギング、2人以上で楽しむテニスなどのスポーツと、非活動的なことをひとりでできる読書、音楽鑑賞、2人以上で楽しむ食事やおしゃべりなどの2軸の組み合わせから4つのカテゴリに分類しました。



各カテゴリの中から自分にあった気分転換をみつけるといいですね。幅広いレパートリーを持っていると生活環境が大きく変化したときに役立ちます。次回は、職場での取り組みについて、考えてみたいと思います。


これからの生き方、働き方を考える。(WE10)

2021年02月14日 07時16分27秒 | キャリアコンサルタント
これからの生き方、働き方を考える。



(データから見るいま)
■出生率:1949年:269万人、1973年:209万人、2020年:84.7万人
■100歳以上の人口:1963年:153人 2020年:80,450人
■医療費:60-64歳 平均18万円、65歳~ 平均72万円

少子高齢化、年齢を重ねるごとに医療費も増えていきますね(-_-)

ベストセラーになったリンダグラッドンの『ライフシフト100年時代の人生戦略』(東洋経済新報社、2016年)の中で、リンダ・グラットンとアンドリュー・スコットは、100年人生を生き抜くために無形の資産を身に付けることを勧めています。

それは
(1)生産性資産:仕事の生産性を高め所得を増やすのに役立つスキルと知識
(2)活力資産:肉体的・精神的健康的な家族関係
(3)変身資産:変化に対応できる柔軟な態度と人的ネットワークの三つで、言い換えれば、稼ぐ力、生きる力、変わる力だと言えます。

不確実性に富んだ時代に、長期化した人生を安心して幸せに暮らすには、変化する状況に適応する能力を身に付けなければならないのですね。

仕事にエンゲイジするには、ある程度長期的な目標を立てることが大事です。たとえば、車の運転ではカーナビで行き先を指定しないと、ルートを見つけることはできません。行き先が決まって、初めてルートと所要時間を計算することができます。

運転するときも、目の前の景色だけを見ていると車の動きは安定しません。遠くと近くの両方を見ないと車の動きは安定しないのです。この会社でこんな仕事や役割を担ってみたい、あんな先輩になりたい・・・など、目標を持つことが大切です。

仕事のやり方への工夫(WE9)

2021年01月29日 20時41分54秒 | キャリアコンサルタント
ワーク・エンゲイジメントを高めるための方法として、次に紹介するのが、仕事のやり方の工夫についてです。皆さんご存じことばかりですので、再確認の意味でご覧ください。



1,仕事のやり方への工夫
いつも同じ仕事を同じようなやり方でやっているのでは飽きてしまいますし、なかなか成長できません。可能であれば、やり方を変えたり、取り組む姿勢や考え方(リフレーミング)することでマンネリが打破され、やりがいを生み出せる可能性があります。

事務の方であれば、仕事の内容を付箋に書いて目に見えるところに貼って、終わったものから外していく。仕事を見える化する方法などがありますね。

現場の方でしたら、「一時間以内にこれだけの仕事を終わらす」という時間と量の目標を立てるなどして、目標がクリアできれば次の課題を増やし挑戦したり。小さな目標をクリアしていくことで、単純作業にも楽しみややり甲斐を見いだせるように工夫します。また、達人や職人になったつもりでどんどん高い品質の物を素早く生み出していく努力など。自分の「極み」が見えれば、作業に誇りを持つことができるかと思います。

私自身の例で挙げますと、仕事を取り組む時にその仕事が自分にとって「どんな意味や価値があるのか」という視点で、仕事を見直しています。たとえば、新しいジャンルの仕事の依頼があった場合は、1から学ぶ機会を得たという意味でとらえ、その仕事で成果を出すことで、経験と地域ポイントが付き、自分のスキルレベルを上げる価値ある仕事だと、認識します。また、そうあるべきだと言い聞かせる面もあります。

ちょっと無理があるかな・・と思われる面もあるかと思いますが、身につけた知識やスキルは未来の自分を助けてくれると確信しているからです。もちろん、皆さんの思いも環境も違いますので、自分なりにアレンジして考えてみられてはどうでしょうか。

2,周囲の人への工夫
自分を頼りにしてくれる人や認めてくれる人が職場にいれば、「役に立ちたい」「喜んでほしい」といった利他的なモチベーションが湧き上がってきます。ふだんは関わりのない部署と連携して仕事を進めてみたり、同僚とこれまで以上に積極的にコミュニケーションを取ったりすることで、人間関係を豊かなものにしていくことが仕事を創造的なものにしていくことにつながると思います。


仕事をクリエイトするジョブクラフティング(WE8)

2021年01月19日 08時34分56秒 | キャリアコンサルタント


ワーク・エンゲイジメントを高めるために、私たちができることを考えてみましょう。そのひとつが「ジョブクラフティング」という手法です。

ジョブクラフティングとは、退屈な作業や“やらされ感”のある業務を、自身で考え行動することで“やりがいのあるもの”へ変容させる手法のことです。

「3人の石工」の物語をご存じでしょうか。同じ石工という仕事でも、どう捉えるかによって、仕事に対するモチベーションや幸福感はまるで異なる例をお話します。

むかし、むかしのこと、一人の男が、旅の途上で
石を切り出している場所を通りかかりました。
そこでは、三人の石工が働いていました。
その仕事に興味を持った旅人は、石工に尋ねました。

「あなたは、何をしているのですか?」

1番目のレンガ職人:「レンガ積みに決まっているだろ」→特に目的なし

2番目のレンガ職人:「この仕事のおかげで俺は家族を養っていける」→生活費を稼ぐのが目的

3番目のレンガ職人:「歴史に残る偉大な大聖堂を造っている」→後世に残る事業に加わり、世の中に貢献することが目的。

この中で一番モチベーション高く仕事をしているのは、明らかに3番目の職人です。目的がしっかりしていて、その目的を果たすためにどのような貢献ができるのかを自分で考えるからこそ、より良い仕事をしようとその仕事に積極的に関わる姿勢が生まれます。

たとえば、多くの人が使っている車両のタイアを例に挙げると、タイアは人やモノ、サービスを運んでいます。地球上のいろんな場所で利用されています。飛行機や車、さまざま動力機にはタイアが装着されており、命やモノを運ぶ役割を果たしています。

一見地味で目立たない存在ですが、タイヤがないと、車も飛行機も動けません。タイアをつくっている人の仕事の意義のひとつは、ここにあるのではないかと思います。

このように、目の前の仕事にどんな意味と価値を見出すか、自身で考え行動することで“やりがいのあるものへ変容させることが大切です。

みやざきの女性・高齢者の就業を支援しています。

2021年01月14日 20時23分45秒 | キャリアコンサルタント
私が週2回ほど勤務している、みやざき女性・高齢者就業支援センター(宮崎県委託事業)にて、女性、高齢者を支援するオンラインセミナーと職業相談(オンライン含む)を無料でおこなっています。

コロナ禍のなか、広報手段も限られていますので、こちらでお知らせさせていただきました。宮崎県内で求職中の女性、高齢者(55歳以上)の皆さんに紹介いただければ、ありがたく思います。
https://josei-senior.pref.miyazaki.lg.jp/

ユーチューブにもCMを流しています!
みやざき女性・高齢者就業支援センター2021

ワーク・エンゲイジメントの成果検証(WE7)

2021年01月08日 05時10分16秒 | キャリアコンサルタント


次に、ワーク・エンゲイジメントに取り組んだ企業・団体が、どう変わったのかという点について、次の3つの視点で紹介します。
1、心身の健康との関連、2,仕事・組織に対する態度との関連 3,パフォーマンスの調査報告です。これらは、ワーク・エンゲージメントについて研究されている島津明人 北里大学一般教育部人間教育科学センター教授の著書より一部抜粋しています。

1,心身の健康との関連
健康はもっとも関心の 高いテーマで、生きるための資源のひとつですが、ワーク・エンゲージメントが高いほど、不安、抑うつ、怒りなどの心理的ストレス、身体の不調についてのさまざまな訴えが少ないことが研究により明らかになっています。また、ワーク・エンゲージメントに取り組んだ結果、半年後、 2年後の心理的ストレス反応などの低さにつながることが明らかになっています。  
事例としては、看護師を対象とした調査において、ワーク・エンゲージメントが高いほど、不眠症状や起床時の目覚めにくさ、だるさ、そして日中の眠さが少ないことが報告されています。つまり、いきいきとしているひとは 睡眠の質も高いということです。

2、仕事・組織に対する態度との関連
職場のリーダーは、働いている人が仕事や組織に対して、どのように仕事と向かい合っているかは、大きな関心事です。ワーク・エンゲージメントの高い人は、仕事への満足感や職場・仕事へのかかわり方が高く、離職や転職の意志が低いことが知られている。 データでは、ワーク・エンゲージメントの高い人は、長期的にみても、仕事に満足し、組織への愛着が高く、仕事を辞めにくいと報告されています。

3,パフォーマンスの調査報告
調査によれば 、ワーク・エンゲージメントの高い人は、自己啓発や学習への動機付けが高く、創造的な行動を多く行い、役割行動や役割以外の行動を積極的に行うほか、部下への適切なリーダーシップ行動が多いことが明らかになっています。


元気に働く人の資源とは(WE6)

2020年12月30日 05時21分03秒 | キャリアコンサルタント
仕事の資源には 、上司・同僚サポートや仕事の裁量権などがあることを前回紹介いたしました。続いて、個人の資源とは何かについて、考えてみましょう。 個人の資源には、楽観性、組織での自尊心、自己効力感などがあるといわれており、それぞれの資源について説明します。


楽観性は、自尊心と自己効力感につながっており、仕事の資源ともつながっています。楽観性は、ポジティブ思考とも言われます。皆さんの周りにポジティブな人はいますか?その方はどんな特長のある人でしょうか?。

私の周囲を見渡してみると、根っからの楽天家、プラス思考の人、成功体験が多い人、回りに支えてくれる人が多い人がどちらかというと楽観性が高いと感じています。
 
組織での自尊心とは、組織の中での有用感(認められる、存在感、私が役立っている感) です。自尊心と似た言葉として、プライドという言葉があります。プライドとほぼ同じものとして使われることが多いですが、若干ニュアンスの違いがあります。

なぜなら、プライドの高い人は、他の人から認められたいという気持ちが強いのが特徴、これに対して自尊心が高い人は、他者からの評価ももちろんある程度は気にするのですが、基本的には自分で自分自身を認めている状態で満足しているのです。

一方、自己効力感は、自分にはできそうだという感覚、他者体験(モデル)を見てこれならできそうだと思えること、他者に褒められることなどによって、自己効力感が高まると言われています。

ワークエンゲイジメントを高めるもの(WE5)

2020年12月14日 06時25分23秒 | キャリアコンサルタント
ワーク・エンゲイジメントとは、何かについて前回紹介しました。次に、ワークエンゲージメントを高める要素について考えてみたいと思います。


ワーク・エンゲイジメントを高めるためには 、仕事の資源、個人の資源、双方を充実させることが必要だといわれています。

仕事の資源には 、上司・同僚サポートや仕事の裁量権などがあり、個人の資源には、楽観性や自己効力感などがあります。では、仕事の資源とは何かについて、考えてみましょう。



仕事の資源を考える前に資源とは、何かについて改めて考えてみたいと思います。資源は、生産活動のもととなる物資、広く、産業上、利用しうる物資や人材といわれています。

身近な例としては、「観光資源」と言う言葉がありますが、まちの観光資源として、私が思い浮かべるのは、住んでいる周辺の豊かな自然、食材、おいしい水、ほかにも気付いていない資源もあると思います。

ひとつひとつが充実することで、観光地として訪れる人、お店の売上げも増え、町も人も発展することにつながります。つまり、資源を豊かにすることが成果を上げるには大切です。

では本題に戻りますが、仕事の資源のひとつに、上司や同僚からの支援があります。また、その他にも成長職場での裁量権があること。パフォーマンスのフィードバック、コーチング、課題の多様性、トレーニングの機会(研修)などです。

これらの資源が充実することで、動機づけの向上、ストレスの低下につながると言われています。

パフォーマンスのフィードバックとは、現実の生活のなかで、あの人に喜んでもらえたから、あの人にほめられたから、という体験は人間の活力の源になります。喜んでもらえることやほめてもらえること、すなわち、自分の存在や行為を認めてもらえることは、やる気を高める上で大切なことです。

みなさんも、友達や知人にプレゼントされて、「ありがとう」だけではなく、「これ前から欲しかったの」、「すごくうれしい」とリアクションがあると良いですよね。これがパフォーマンスのフィードバックです。

課題の多様性とは、いろんな課題があり、仕事に適度が緊張感があることをいいます。次回は、個人の資源について考えてみます。

ワーク・エンゲイジメントが注目される背景(WE4)

2020年11月24日 19時34分20秒 | キャリアコンサルタント
ワーク・エンゲイジメントが注目されるようになった背景には、3つの要因があります。ひとつは、国連の持続可能な開発のための国際目標(SDGs)では、「3,すべての人に健康と福祉を、8,働きがいも経済成長も」に見られるように健康、働きがい、経済成長は世界共通の開発目標に位置づけられています。

ふたつめは、日本再興戦略、安部前首相が提唱した3本の矢のうちの1本がこの日本再興戦略です。少子高齢化のなかで、生産性の向上と地域活性化が柱となっています。

3つめは、ポジティブメンタルヘルスの考え方の発展といわれています。ポジティブメンタルヘルスとは、働く人々の心身の健康度を高め、生産性の向上につなげることを目指す心理学的な考え方です。従来型のメンタルヘルスが、不調をいかに防ぐか、不調者の発生にどう対応するかに主眼を置いていたのに対し、ポジティブ・メンタルヘルスは、個人の成長や自己肯定感などを重視している点が大きな特徴です。

では、ワーク・エンゲイジメントとは何でしょうか?
ワーク・エンゲイジメントとは、「仕事に誇りや、やりがいを感じている」(熱意)、「仕事に熱心に取り組んでいる」(没頭)、「仕事から活力を得ていきいきとしている(活力)」の3つがそろった状態です。仕事に没頭している、という点においては同様に見えるものとして、ワーカーホリズムがあります。

ワーカーホリズム の場合は、「仕事をやらなければ」と強迫観念にかられているのに対し、 ワークエンゲイジメントは自発的に仕事をしたいと思っている状態です。ワーク・エンゲイジメントが高まると、心身の健康が向上するだけでなく、生産性向上にもつながることが実証されています。

私の周囲には、これらのモデルがいます。Aさんは、40代女性、事務職。残業が多く、土日出勤も時折ある職場ですが、いつも元気で楽しそうに働いています。彼女は能力が高く、仕事とその人の人生が重なりあう部分も多いように感じます。週末は、趣味である料理やインターネットも楽しんでいるようです。この職場がどうなのかという問題は横におきますが・・。

一方Bさんは、管理職としてバリバリ働いていますが、周囲からあらゆる要望を抱えながら、朝から夜まで大忙しです。でもよく見ると義務感で働いており、仕事をこなすだけの毎日を過ごして、休みの日は死んだように眠っています。


ふたりの違いが何でしょうか?何が、AさんとBさんをそうさせているのでしょうか。よく見るとふたりの仕事への目的も違うようです。Aさんの目的は自分らしく生きること、Bさんはその場をうまくしのぐこと。

特にBさんの場合、その場のうまくやることが目的なので、相手や雰囲気、環境に合わせて生きるように(相手に依存)感じます。この違いがワーク・エンゲイジメントを考えるヒントになると思います。

いきいきと働いている人の特長(WE3)

2020年11月15日 11時02分51秒 | キャリアコンサルタント
先週、企業向けセミナーで使用した資料から紹介します。まず、セミナー冒頭に参加されている方にお尋ねしました。


皆さんは、いかがですか?
身近な人で対象となる方を思いつかない方は、ファミレスやファーストフード店などで働く人や東京ディズニーランドで見たなど、結構です。

いきいきと働いている人が、とても親切で眩しかったとか、表情が明るくてステキだったなど、特長を挙げてみましょう。働いている人は職場だけでなく、主婦や自宅での介護をしている家族など、収入の有無はかかわりなく働いている人と考えてください。

たとえば、私が最近いきいきと働いている人といえば、先月大黒摩季さんです。宮崎には21年ぶりのライブでした。

曲中、コロナ禍で歌える幸せ、応援してくれる観客への感謝の言葉と涙、また、母親の介護のため、住まいを福岡から出身地の北海道に移したこと。一方、「人生を楽しもう、でないともったいない」と話されました。これからも伝い続けていくと力強く話されたことが印象的でした。

そこで感じた特長は、
・感情が豊か(涙する場面)
・「感謝」の言葉を口にする
・今を楽しんでいる、楽しもうとしている
・自分の生き方と歌うことがひとつになっている
・実年齢(50歳)若く見えた
・人間関係が豊かに感じた

皆さんの答と重なる箇所はあったでしょうか。
会場の人からは、「仕事が趣味のよう」、「元気」、「仕事が好き」、「仕事そのものが人生よう」などの意見がでました。

いきいきと働いている人には、共通していることがありそうですね。
ちなみにワーク・エンゲイジメントの定義は、「仕事に誇りや、やりがいを感じている」(熱意)、「仕事に熱心に取り組んでいる」(没頭)、「仕事から活力を得ていきいきとしている(活力)」の3つがそろった状態といわれています。では、次回は、ワーク・エンゲイジメントが注目されるようになった背景について、ご紹介します。


ワーク・エンゲイジメントとミッフィー(WE2)

2020年11月11日 06時27分30秒 | キャリアコンサルタント
 この「ワーク・エンゲイジメント」は、オランダのユトレヒト大学のシャウフェリ教授を中心とするチームが研究し、日本では、慶應義塾大学 島津明人教授がシャウフェリ教授から直接学び、日本での研究をおこなっています。


(ユトレヒトの運河とカフェ)

ユトレヒトは、オランダの首都アムステルダムから南東約45kmに位置しています。オランダは、歴史的に日本と交流の深い国。長崎の出島などが有名ですね。

ユトレヒト大学は、オランダのユトレヒトにある公立大学。1636年に設立され、国内では3番目に設立された歴史のある大学と紹介されています。大学ランキングでは、オランダ国内では1位に選ばれています。また、これまでに卒業生・教員の中から12人のノーベル賞受賞者を輩出(東京大学は11名)しています。


また、ちいさなうさぎ「ミッフィー」が生まれた街として有名。作者である「ディック・ブルーナ」さんは、ユトレヒトで生まれ、あのミッフィーを世界に送り出しました。

上記の写真は、バイエンコルフという高級デパート前の交差点にあります。
ミッフィー信号(下記の写真をご覧ください)のある、ここの横断歩道は、なんとレインボーカラーなのだそうです。


ちょっと、本題の説明からは外れましたが、関心を寄せていただくために、紹介しました。

ワーク・エンゲイジメントで、みんなを元気に(WE1)

2020年11月03日 08時22分01秒 | キャリアコンサルタント
生産性向上やキャリア形成支援などの支援をしている私は、いきいきと働くことは、仕事の生産性を上げるだけでなく、職場内のコミニュケーションを高めるなど、健康的な生活をおくる上でとても大切で、現在、この活動に注力しています。

いきいきと働き、職場全体が明るく活性化している・・・こういった職場が「エンゲイジメントが高い」といわれており、そのような職場が増えていくことは、働く人や家族、コロナ禍で疲弊している地域社会にとって、喫緊の課題だと思います。

従業員の心の状態の5段階(森著「健康経営とメンタルヘルス」)よると、


  1. 抑うつ状態で会社を休んでいる=アブゼンティズム
  2. 休むほどではないが抑うつ症状や不眠症状がある仕事に影響が出ている=プレゼンティズム
  3. 仕事時間中はそれなりに集中できている
  4. 今取り組んでいることに前向きである
  5. 人生に意義を感じ、目標に向かって燃えているに、分けられています。

 つまり、上記の図で言えば、4,5が、ワーク・エンゲイジメントが高いというこころの状態です。

では、どうしたら、4,5が高まるのでしょうか。次回は、個人でできることについて、例を挙げて説明したいと思います。

社会人インターンシップのすすめ

2020年09月23日 05時19分31秒 | キャリアコンサルタント

ボランティア、地域づくり、音楽活動など、仕事の以外の活動を始めたのはいつからだったろうかと自問してみた。

よく考えてみると、学生時代からだったように思う。中学時代は、新聞配達。高校時代は、授業後、部活動、そしてバンド活動を楽しんだ。

高校卒業後も、仕事が終わったあと、音楽バンドの練習を午後8時から10時まで週2回おこなっていた。また、職場の先輩の紹介で、週に1回ローターアクトクラブ(以下RAC)という社会人の奉仕活動グループに入会し活動していた。特に、前記のグループでは、先輩たちが会長職などの役職を経て成長していく姿を眩しく思えた。

RAC活動では、年齢・性別・職種の違ったメンバーの多様な意見を取りまとめるファシリテーター、全体の意見を調整し、最適解を見つけるコーディネーターとして役割や、後輩メンバーのメンターの役割、そしてメンバーからのニーズを吸い上げ計画立案し、予算を立て役職を割り当て、行事を推進するというリーダーの役割など、学ぶことができた。

営業職として、会社で学ぶことも多かったが、それ以上に仕事へのフィードバックもあったように思う。

実は、この営業職を選んだのも、人と話すのが苦手だったので、こんなダメな自分を変えたいという思いからだった。当時は、ダメな自分を変えたいというコンプレックスの塊だったように思う。だからこそ向上心が芽生え、30年以上営業職を続けられたのだと思う。

さて、今回地域づくりイベントを実施するにあたり、社会人を対象にイベントへの参加をとおして、人を巻き込む力、想像力、モチベーションマネジメントなどを学んでもらいたいと計画している。

仕事では、最初からなかなか任せてもらえないが、私たちの活動では、人数がすくない分、手厚い支援とフォローができます。ある意味キャリア教育にもなると考えている。