あしたのタネをまく、アシタネブログ!

今日よりちょっといい、明日にしませんか

堺雅人がブレイクするきっかけになった「みそぎ御殿」

2020年08月18日 21時19分31秒 | 気になる○○

江田神社(宮崎市阿波岐原町産母127 )の東に位置する「みそぎ御殿」をご紹介します。俳優、堺雅人がブレイクするきっかけとなった神社といわれています。市民の森駐車場から、歩くこと5分。神話に登場する「みそぎ池」に由来するみそぎ御殿があります。



みそぎ御殿のお世話をされている関係者から、堺雅人さんが年数回は来ていると聞きました。さまざまな役をこなせる万能型の役者だからブレイクするのは当然だとは思うけれど、同郷の宮崎県人としてはうれしい。



みそぎ御殿とご縁ができて10年。年を重ねることで祈りと願い、一方、験担ぎの意味から参拝することが多くなったようにも思います。(上記の写真は、以前撮影したものです)


みそぎ御殿の場所はこちら
所在施設: 市民の森
所在地: 〒880-0835 宮崎県宮崎市阿波岐原町127

好きな言葉「親切という名のおせっかい、そっとしておく思いやり」

2020年08月02日 09時36分17秒 | 気になる○○


標記は、好きな言葉のひとつです。

親切やお世話は大切ですが、塩梅やさじ加減を考えないと、手助けしているつもりが「○○してくれない」など依存的になりがちです。そのことで、その人が本来持っている力を削ぐことにもつながってしまいます。

また、そっとしておく期間は、自分との対話が必要な時間。それは命の根が深くなる瞬間です。その人にとって、そのことが今までの自分との別れなのか、新しい自分に昇華する時なのか。

だからこそ、今は、そっとしておくことべきかと・・・。

私はどちらかというと、世話焼きタイプに属します。
よって、人をよく観ることが判断の見極めになると、この言葉を胸に刻んでいます。


こんなところでスイカ栽培!?

2020年07月04日 05時42分25秒 | 気になる○○
先日、大分県別府市に住む仕事仲間へのおみやげを購入するため、知り合いの酒店に立ち寄った。すると、驚いたことに道路上でスイカ、きゅうり、ミニトマトを栽培されていた。

話によると、お孫さんが喜ぶからだという。特にきゅうりは、ワンシーズンに何十本も収穫しているとのこと。以前、収穫前のスイカが盗難にあったことから、現在は毎日のように閉店時にお店内に鉢を移動しているとのこと。高齢の店長が、お孫さんのために、毎日重い鉢を抱えていることを思うと、「ご苦労様!」と言いたい気持ちになる。



ちなみにお店の名前は、橘屋酒店。手に入りづらい「100年の孤独」「野うさぎの走り」など、ネット販売をしています。くわしくはこちらから。

今頃!?。新聞スクラップ革命!

2020年07月01日 05時49分36秒 | 気になる○○


上記のスクラップ記事は、スマホアプリ「Adobe Scan」で撮影した紙面がOCRで読み取られPDFに変換されたもの。

これまでは、スクラップ帳に貼って、何冊ものファイルを保管、記事を探し出すのに苦労したことを考えると時代は変わった。

記事をタイトルや記事の全文検索から、選び出せることが何より便利である。
詳細はこちら

地村 保さん「絆なお強く―別離の苦難を乗り越えて」(再掲)

2020年06月06日 19時35分52秒 | 気になる○○

知人が共著の岩切裕さんと同級生とのことで、「絆なお強く」を貸していただいた。早速、手にとったが、内容は口語調で読みやすく4時間足らずで読み終わった。

地村保さんの息子、保志さんの拉致による失踪後間もなく、母親は心痛のあまり倒れてしまう。父親の地村保さんは、妻の介護に明け暮れながらも仕事を続け、同時に息子の消息と救出を求めて、思いつく限りの行動をとってきた。一徹な父親のあくなき執念、それは24年間にも及ぶ壮絶な闘いの日々でもあった。「やっちゃんは必ず帰ってくる」と息子の生存を信じて、24年間待ち続けた父親の執念と行動力。(本の紹介文より)

本を読んで感じたのは、地村さんの愛の深さだった。息子さんは苦難の末、帰ってくるものの、奥さんは息子を顔を見ることも叶わず帰国の半年前に他界。そんな地村さんを綴ったページを紹介したい。(北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父親で、拉致被害者家族会元代表の横田滋さん(87)の訃報を聞き、以前ブログで紹介させていただいた文章を掲載させていただいた。人間について、また人権や国家ということを改めて考えさせられます。)

(掲載ページ53~54ページより転載)
夕方6時半くらいになると、家内の顔と体をぬるま湯でふいてやるんや。一日じゅう寝たきりでいると、これが気持ちええんかほんまにうれしそうな顔をするんや。
 退院する前に介護の仕方もいろいろ説明を受けとったもんやから、わしはそのことを毎日忠実に実行した。

 いまでは常識になっとる、寝たきりの人向けの介護方法、たとえば血行を促したり、運動不足を補うために筋肉をもんでほぐしたり、膝の曲げ伸ばしなどの基本的なものに、わし白身で工夫したマッサージも加えた。もちろん、床ずれなぞせんように、まめに体の向きを変えたり着がえをさせたりと、介護に専念したもんやから、いつやったか家内の体を見た看護師にわしはほめられた。「介護が行き届いていますね」言うて。
 夕食の支度も慣れるにつけ、うまくできるようになった。仕事の現場をのぞいた帰りなんかにスーパーに立ち寄って、惣菜やそのほか必要なものを買い込むのが日課になり、味噌汁を作ったり、季節の食材を工夫して家内が喜ぶように精いっぱいの食事をこしらえた。

 家内の介護をしながら、わしにも自然にわかってきたことがある。それは、できうる限り相手の立場になりきらねばならんいうことや。けっして先を急いではいかん。介護される身になってみれば、自分の思いどおりにならんことが多いと、イライラや不満が重なり、かわいそうやし、精神的にもおかしくなると思う。家内と気持ちを一つにすることで、わしはその手足として役に立っている自分に満足した。

 世の中を忙しく突っ走っている人にはむずかしいかもしれんが、弱者へのいたわりがわしの心に芽生えていった。そやから家内のプライドを大切にし、雑な扱いをすることがないよう心がけたんや。
 二人で湯ぶねにつかっとると、ほんの一瞬なんやがなんか心地いい、平和な気分にもなった。ほんまに皮肉なもんや。やっちゃんらが失踪せなんだったら、こうして二人だけで向き合う時間もなく、相変わらず仕事に追われる生活が続いとったやろう。一緒になって、こんなにゆっくり家内の顔を見たことはなかった。
わしは家内の介護で、本当に充実した夫婦の時間を授かったように思う。

 世の中には、夫婦が生活のために一生懸命働いたにもかかわらず、いつの間にか心が通わなくなり、崩壊してしまう家庭もある。
 そやから、わしは家内の介護がつらいと思うたことは、ただの一度もなかったんよ。そら男やから、こった料理とかでけへんし、限界もあったけど、とにかくこれ以上でけんほど精いっぱいのことをやった。わしは食わんでも、家内には三食きちんと食わせとった。

 家内が昼寝をしとる時間を見はからって、わしは洗濯機を回した。そのころは大人用の紙おむつなんかあらへんし、ボロ布や浴衣をほどいておむつにしとったもんやから、日に三回くらいは洗濯せんならんかった。もちろんかぶれを防ぐために体は必ずぬるま湯できれいにしてやって、清潔第一を心がけとったわな。天気のいい日には車いすで何度も散歩するんやが、楽しそうにしておった。
 わしには家内のしぐさで何をしてもらいたいのかがすぐわかるようになった。やが、一応それを言葉にして確認するようにした。のどか渇いたようなそぶりをすれば「何か飲むか?」と聞く。すると、うなずくんや。

 家内は、テレビの上にある保志の写真立てを取ってくれと、しょっちゅうねだった。胸元に持っていってやると、不自由な手でそれをふところにしまうしぐさをしよるんや。そうして写真を抱きながら、いつも涙流しとったわ。倒れてからも保志のことしか思わなんだろう。不自由な言葉で、保志の名前ばっかり呼んどったわな。
 「こんなにお前のこと、めんどうみとんのやで。たまにはわしのことも好きや言うてみたらどうや」冗談でそう言うたこともあったけど、力なく笑うだけやった。

7/11 追記
北朝鮮による拉致被害者で2002年に帰国した地村保志さんの父、地村保さんが10日亡くなりました。93歳でした。新聞報道で知りました。ご冥福をお祈りします。




繁文縟礼(はんぶんじょくれい)という言葉から、今の時代を考える。

2019年12月22日 06時49分37秒 | 気になる○○
浅田次郎氏著書「大名倒産」の書評を見ながら、「繁文縟礼(はんぶんじょくれい)」という言葉が気になったので、早速調べてみた。意味は、礼儀や規則・形式などがこまごまして煩わしいこととのこと。

著者は、参勤交代などの長く続いた作法や慣習による物入りなどで、借金が積み重なっていくと同時に、繁文縟礼が積み重ねって、にっちもさっちもいかないものになったいった幕末の時代背景と、現代を重ねているように思える。

自分自身に引き寄せてみると、確かに資料が多いと助かるが、事例や人をパターン化してみるようになってはいないか。プラスの面はある一方、生産性という名のもと、大切な何かを置き去りにしてはいないか。文書づくりで、本来の業務に割く時間が減ったり、誰が見てどのように活用されるであろう報告書など、何のための資料?・・・人や組織を縛っている・・と思えることも散見する。

で・・いろいろと考えた結果、書類の言い訳、同調圧力、先の見えない不安がそうさせているのなと思った。不安が不安を呼び、そうさせているのか・・と。そんな時代背景をひとり考えながら、ちと、国の未来を思う。

待つことは愛である。しかし、待てない○○○。

2019年11月18日 04時22分05秒 | 気になる○○
「考える力を育てる」
3回目となりますが「人間として一流を目指す」(上甲 晃著 モラロジー研究所発行)より、一部を転載させていただきます。私はセミナー講師をしておりますが、いつも葛藤しています。それはどうしたら、受講されている方が自ら具体的に「動く」お手伝いができたかということです。それは、いい話だったな・・では、意味がないと思うからです。
そんな私がこころ惹かれた一文を紹介させていただきます。


あけみんさんによる写真ACからの写真

 松下幸之助らしい人の育て方のエピソードのひとつをご紹介します。

 以前、松下幸之助がPHP研究所の社長だったころ、社長秘書をしていたという人から聞いた話です。

 ある朝、出勤してきた松下幸之助が秘書に向かって聞きました。
 「今度、ハーマン・カーンという人が松下電器へ来るんや。君、ハーマン・カーンという人は、どんな人か知ってるか?」
 一応のことを知っていた秘書は、次のように答えたのでしょう。

 「ハーマン・カーンというのは、確か、ハドソン研究所というアメリカでも有数のシンクタンクを創設した人で、21世紀の世界をリードするのは日本だと予測した著名な未来学者です」
 松下幸之助は、「そうか、分かった」と言いました。秘書はそれで、この件は終わったと思っていました。

 ところがあくる日、出勤してきた松下幸之助は、また聞いたのです。
 「おはよう。君、今度ハーマン・カーンという人が松下電器に来るけれども、どんな人か知ってるか?」
 秘書は、一瞬、”社長、ボケはじめたかな? 年をとると、こういうことが増えてくるな”とでも思ったのではないでしょうか。そこで、最初と同じ答えをしたのです。松下幸之助は、
 「そうか、分かった」
とだけ言いました。

 3日目です。また、社長からハーマン・カーンについて聞かれたのです。さすがに秘書も答えながら、”おかしいなと思いました。3日も続けて同じことを聞くというのは、ボケているからではなく、”僕は君の答えに満足していないんやで”という意味ではないかと感じてハッとしたというのです。

 そこで彼は、その日の午後、自分で図書館に行って、ハーマン・カーンという人がどんな人物なのかを調べ直しました。さらに、ハーマンー・カーンの最新の著書を買ってきて、徹夜で読んで、要約をカセットテープに吹き込みました。彼は、「また明日も、絶対に同じ質問がくる」と思ったのです。

 4日目の朝、彼が予想したとおり、またハーマン・カーンの質問がきました。その時、彼は、初めて違う答えが言えたのです。そしてさらに、
 「社長、時間があったら一度これを聞いてください」
と言って、前日徹夜で吹き込んだカセットテープを渡しました。

 5日目、彼は会社へ行くの楽しみで仕方なかったのです。松下幸之助から、どんな言葉が返ってくるかという期待を胸いっぱいにして社長の出勤を今か今かと待ちました。やがて、社長が出勤してきました。そのとき、松下幸之助は、たった二言だけこう言いました。
 「おはよう。君、なかなかええ声してるな」

 彼は、この出来事を一生忘れられないと言いました。それは、自分で気がついたからです。そうかと、自分で気づいたことは一生、自分の身につくのです。
 この話を聞いて、私はたいへん感動しました。もし私か松下幸之助の立場であったら、きっと次のように言うでしょう。

 「君なあ、その程度のことは僕も知ってるんや。図書館へ行って調べてくるとか、本を買ってきて要点をまとめるとか、もっと方法があるやろ!」
 このように、私なら、答えまで全部言ってしまうでしょう。こういうやりとりを繰り返していると、部下はだんだんと考えなくなってきます。言われたことしかやらない、指示待ち人間になるのです。上司にとって、自分の思ったとおりに部下が動くことは、仕事をするうえでとても楽です。

しかし、本当に大事なことは、みずから考えるとともに相手に考えさせることです。そして、部下が自分で”そうか!”と気づいたことは、全部、部下自身の血となり、肉になっていくのです。
 自分で考え、自分で答えをつかんでいくということが、みずからを成長させる最大の方法ではないかと思います。

 同時に、私は自分の子育てについても大変反省しました。私の子育てを考えてみると、ほとんど子どもが自分で考える力を奪い続けるものでした。例えば、朝、子どもが起きると、私は次から次へとせきたてていきます。
 「おい、早く起きろ!」
 「起きたらぐずぐずするな! 顔を洗え!」
 「顔を洗ったらもたもたするなI メシを食え!」
 「メシを食い終わったら、とっとと学校へ行け!」
 こういう調子ですから、子どもは考えている問がありません。そんなとき、子どもは何と言うでしょう。
 「うるさいな!」とだけ言って、学校へ行くのです。しかし、私か反省したときには、時すでに遅しでした。子どもたちはもう成人していて、気づいたときには孫の時代になっていました。

 ”待つことは愛である”という言葉があります。相手がいつか気づいてくれると願いながら、温かい気持ちで刺激しながら待つことが、本当の愛なのです。

 しかし、残念ながら今の世の中は、何事も「早く、早く!」とせきたてて、私たちは、なかなか待つことができません。そのために、結果としては人が育たないということになったのではないかと思います。

 こういう現代においては、親や上司の側、つまり、育てる側は、効率ということを考えることも大切ですが、子や部下がみずから気づき、育っていくことを重視する必要があると思います。そして、実は、人が育つことこそが、結局、会社や組織が育つことにもなるのです。

そのデータの背景を想像する力が大切(土谷 貞雄氏)

2019年08月03日 06時01分47秒 | 気になる○○
ひなたみやざきビジネスアカデミー の第1回講座『人を読み未来を解く』 が8月1日開催され、テーマに魅せられ受講した。講師は、 株式会社貞雄  代表 土谷 貞雄氏。土谷氏は、コンサルタント、建築家、住まい、暮らしに関する研究者、コラムニスト 。

講座では土谷氏から、「未来への答えは「人」の中にある、私がいつも心がけているのは、不満より満足していること、不足より足りていること、または必要のないと感じるもの、こうしたことをなるべく聞くように心がけています。デザインとは機能を付け足していくのでなく、いらないものを削ぎ落としていくことの中にヒントがあると思うからです。」と話された。

また、アンケートの回答からのデータ収集・解析。また、対話の中から情報を積み上げ、そのデータの背景を想像していくことが重要であると。

たとえば、寝室が別という夫婦が3割という調査結果がある。その理由の背景には、どんなことがあるのだろうか。夫、妻をゆっくり寝かせてあげたいという思いがあると仮定したら、どうだろうか。

モノの価値は背景で決まる。土谷氏は、背景を「コンテクスト」と表現された。そのデータの背景を想像する力が大切ということを何度も話された。そのプロセスで思考が鍛えられ、それが未来を読み解く力になると感じた。




(新しい野菜ことば)ちんげんさい=沈黙する・限界まで言わない・最後まで我慢

2019年06月03日 05時49分55秒 | 気になる○○


新社会人になったとき「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」を教わりました。
新しい野菜!ことばがあると、災害支援をしている知人からフェイスブックにて紹介していただきましたのでお伝えしたいと思います。

 こまつな=困ったら・使える人に・投げる
きくな=気にせず休む・苦しい時は言う・なるべく無理しない

最もしてはいかないことが

ちんげんさい=沈黙する・限界まで言わない・最後まで我慢 だそうです。
 非常時にはさらに大切なことだと思います。

チームビルディングの秘訣(その1)

2019年03月30日 10時11分10秒 | 気になる○○

 先月、山家 正尚氏(株式会社プロコーチジャパン代表取締役社長)の標記セミナーに参加しました。山家氏は、アイスホッケー女子日本代表のメンタルコーチとして、ソチ、平昌オリンピックに出場し入賞するなど活躍しています。プロコーチとして、コーチング手法に禅や瞑想、ヨーガ等を積極的に取り入れ、経営者・プロスポーツ選手のメンタルコーチングを行い、もっとも自分らしい生き方・活躍を創造しています。 上場企業経営者、プロ野球、Jリーグ、プロゴルファーなどを支援しています。

セミナー最初にお見かけしたときは、なんて爽やかな方なんだろうと感じる程、第一印象にもこころを配られている方と思いました。「言葉」や「対話」によって、その人らしさに気づいたもらうパーソナルコーチングは、ある意味カウンセリングとも似ていると感じました。コーチングについて、改めて学びなおしたところです。2回に分けて、学んだことを紹介していきます。

現在、山家氏がおこなっているコーチングは8割が電話によるもので、月1回から4回、30分から90分の対話や対面方式でおこなっているとのことでした。そのやりとりは、支援者の思考状態を対話と観察により、支援者の情報を集め、行動へと誘い、理想の世界を支援者とともにつくっているというものです。確かにイメージとしては理解できますが、実際はどうなっているのだろうと思いました。

人は誰でも、行動と考えの間(理想と現実)にズレや常識への囚われや世間体などのノイズがあります。そのズレに対して自己対話を促進していく関わりをすることがコーチングなのだと私的には理解しました。



次にメンタルトレーニングの必要性について学びました。それは、本番で100%の力を出し切ること、セルフイメージを上がるためだと話されました。人間はどうしても上限を決めてしまいがちになりますが、その見えない天井を打ち破るために必要とのことです。

これまで山家氏が出合ったメンタルに強い選手の特徴として、今必要な意識を純粋に対象へと向けられる人とのこと。頭もこころも、そのエネルギーに、共振し、共鳴していくようになる。勝ち負けはコントロールできませんが、勝利の精度を高めることはできるようです。だからこそ、できることは、今ここに意識を向けられるか、ここにない悩みや囚われを切り分けるスキルが必要だと思います。

今ここにない悩みとは、自分が作り出しているものが多く、周囲のノイズ、感情、不安。特に感情は自分が作り出していることが多く、また不安は無知からくるもので、経験することで補われるとのことでした。考えてみると、自分で作り出しているということは自分自身でコントロールできるということであり、そのためのメンタルトレーニングを行えばよいということ。

一般的には、誰かにお願いすることには敷居が高いので、まずはセルフコントロールから始めましょう。上記の図のように、まずは自己内対話を深め、客観的に自分をみつめる機会をつくることだと思います。
日記を書く、メモを取るなど、可視化して振り返ることから始めてみたいですね。


幸せを呼ぶ「暮らしの言葉」

2019年02月07日 04時53分45秒 | 気になる○○



PHP「幸せを呼ぶ暮らしの言葉31」を久しぶり手にとってみた。案内文には、「幸せを運んでくるものが幸運であり、その幸運は言葉にのせてやってくる、言葉は幸せを運ぶツールのひとつで、いつも良い笑顔の人はよい言葉を使う」。一方、人との出逢いは、その人の言葉を聴くことであり生き方に触れることであり、さまざまな言葉は体験の中で紡ぎ出されていくもの。そんな言葉の数々を生活のシチュエーションごとに紹介し、解説している。苦しい時、失意の時、そして頂点の時、言葉は背中を押してくれたり、いさめたりしてくれるありがたい存在。従って、受け取る自分の感性と意識だと書かれており、上手いことをいるなと感じ入ったところ。その掲載内容の一部を紹介したい。


◎気になった言葉
【お出かけ】
肌の色よし!笑顔バッチリ! 中山庸子(エッセイスト・イラストレーター)

【そうじ】
窓を掃除しよう。新しい風が入ってくるよ 上大岡トメ(イラストレーター)

こころも身体もピカピカになあれ!沖幸子(生活経済評論家)

【洗濯】
人の世に道は一つということはない。道は百も千も万もある(坂本龍馬) 朝倉ユキ(ゆるベジ料理研究家)

【収納】
自分を収納に合わせるのではなく、収納を自分に合わせる 本多さおり(整理収納コンサルタント)

【炊事】
一日という点が連なって人生という一本の線になる 大原千鶴(料理研究家)

【子育て】
手がかかった分だけ、思い出が刻まれる 榎本博明(心理学者)

【片付け】
散らかしては片付け、散らかしては片付けるのが人生(小島慶子)

【お金】
「どうせ私は」で金運が逃げる(小林祥晃)

【人生】
料理を美味しくするのは一降りの塩。人生でも苦労という塩をいただくことで深くも優しくもなるのです (川村妙慶)

今日の私が人生で一番若い! 宇佐見百里子(作家・カウンセラー)


人との比較は止めて、前の自分との比較へ(クリティカル・マス)

2019年01月16日 04時07分14秒 | 気になる○○


1月23日の研修ネタを探していたところ、本棚の一冊から「クリティカル・マス」について記述を見つけました。「結果はなかなか出ないけれど、これまでの努力を信じよう」などと、これまでの苦労や努力を認めながら、前へと進んでいけるはずです。以下の内容を転載します。

 

 私たちの習慣病の1つに「タテとヨコの比較」があります。頑張っている隣人に倣って、自分もがんばろうと思うことはあってもいいのですが、隣の青い芝生を恨めしく思い、競う現代病です。それに代えて、「タテの比較」をお薦めします。「タテの比較」とは、昨日の自分と比べて今日、1ヶ月間に比べて今日、1年間の自分に比べて進歩しているどうか、と考えてみることです。

 他人と比べてではなく、自分のライフヒストリーをタテに眺めたときに「あぁ、自分にもこんなことができる」「自分はこんなことをしてきた」という、自己効力感や達成感にもとづく自信が芽生えます。これは、次の挑戦につながっていく健全なものなのです。

 あなたは、逆上がりを、だんだんできるようになった人を知っていますか? 逆上がりなどは、懸命に練習を続け、努力を重ね、ある日突然できるようになります。このように、成果があらわれるまでに必要な知識量、練習、経験などの総量をCitical Mass(クリティカル・マス)といいます。

 私たちの成長も逆上がりと同じで、成長をグラフで表すと階段状になります。努力を続けて、課題を乗り越えたときに成長するのです。一定量に達するまで進歩(成果)が見えにくいため、努力してもなかなか結果が出ず、途中で辞めてしまう人が大勢います。

 たとえば、逆上がりができないから、縄跳びにしよう。縄跳びがうまく飛べないから水泳をしよう……などと、どんどんやることを変え、最終的には、自分に合うものが見つからず、自分探しに明け暮れてしまうのです。クリティカル・マスを知っていれば、努力のしがいがあります。「結果はなかなか出ないけれど、これまでの努力を信じよう」などと、これまでの苦労や努力を認めながら、クリティカル・マスを待ち望んでください。(畦柳 修著 キャリアデザイン研修 実践ワークブックより)

上記は成長していく自分を可視化した考え方です。根本に流れる考え方は、判断軸が相対的なのか、絶対的かということかなと思います。他の人との比較で自分の幸せを確かめたりしていると、その時の世の中の空気や、その時々の感情に流されたりして、自分自身が不安定になるように思います。去年の自分より1%でも良くなっていれば、自分を認める。そんなことの方が、大切かと思います。


美術は社会に対し、もっと大きな役割を果たせると考えている(アートディレクター 北川フラル氏)

2019年01月07日 06時11分10秒 | 気になる○○

学校で教える教科のうち、算数もスポーツも正しさや勝ち負けの基準がはっきりしている。音楽ですら決まり事がある。
しかし、美術だけは他人と違っていることが褒められる。人は皆違うという思想が美術の基盤にあります。

美術には、一人ひとりの作り手と社会の「ずれ」が表れます。大事なのはそうした多様性を評価すること。忘れられていくものや現代の少数者の意識をすくい上げ、未来への不安を表現するのも美術。だから見る人には新しい体験を与えてくれるのです。

お正月気分も抜け、今日から新しくギアを入れ、一歩前へ。昨年よりちょっとだけ良い1年にしましょう!


人減らし「定時であがれ」成果だせ。作:まろちゃん

2018年12月06日 06時09分50秒 | 気になる○○

標記は、第一生命「サラリーマン川柳」よりの一句。今の時代を言い当てている句だと思い、考えを巡らせてみた。

その前に減らす人もいなくて、少ない人数で回しているのに、成果だせなんだけどね・・。人を機械のように命令すれば答えがでてくる錯覚している人が増えていると感じる。何故そのように意識に変わったのだろうか。理由のひとつに、世の中に便利なものに囲まれて生活する中で、せっかちになったことが考えられる。

車、パソコン、スマートフォン、家電製品。そしてお金を出せば、料理、掃除、リラクゼーションなどのサービス、便利になった。そして、お客様は神様になった!?。

一方、それらのサービスの質が少々不満であったりすると機嫌が悪くなる。また、道路が渋滞しているという避けられないことに対しても、不機嫌になる自分も感じる。便利な生活に慣れてくるとそんなささいな出来事さえもストレスになる。

しかし、考えてみると、ある時はサービスを受ける側であっても、サービスを提供する側になる可能性は高い。そして、サービスを提供する側、される側ともにストレスのスパイラルに陥る。そんな世の中に向かっているのではないか。そもそも人間には、時間、能力、人間関係という限界もある。だからこそ、許し合うということが大切なのではないか。

今一度、立ち止まって考えてみたい。忙しく過ぎていく毎日、せめて自分や周りの人達が日々楽しく仕事、そしておつきあいができる配慮、また自身が経営者ならエンゲージメントを感じられる職場の仕組みづくりをおこなうなど、何かできるかも知れない。


お前はまだあの女を抱いているのか。

2018年09月01日 20時17分26秒 | 気になる○○

NHK,100分で名著「河合隼雄」より

著書「ユング心理学と仏教」では、禅僧の物語でしめくくられている。

二人の僧が 旅に出て、川に行き当たった。橋も船もなく 渡るためには川へ入らなければならない。
そこに、美しい女性が 向こう岸に渡れず困っていた。すぐに 一人の僧が彼女を抱いてその川を渡った。そして、向こう岸で彼らは別れた。

しばらく歩いていると一人の僧が 口を開いた。「お前は僧として あの若い女性を抱いてよかったのかと俺は考え続けてきた。あの女性が助けを必要としていたのは明らかにしてもだ」。
もう一人の僧は答えた。「確かに 俺はあの女を抱いて 川を渡った。そして、川を渡った後で彼女をそこに置いてきた。しかし、お前はまだあの女を抱いているのか」と。

このエピソードは 河合のクライアントに対する姿勢を示している。必要な時には 全身全霊で向き合いそのあとは 一切執着しない。こうした関係を非個人的関係と呼び河合は それを理想とし目指した。
河合は この僧の姿から風のイメージを連想したという。

河合 隼雄(かわい はやお、1928年6月23日 - 2007年7月19日)
日本の心理学者・心理療法家・元文化庁長官。
京都大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授。文化功労者。