フレーザーバレー保存鉄道を離脱しました。あとはもう帰るだけなのですが、ついでなのでバンクーバーのダウンタウンへ寄っていきましょう。保存鉄道の駅から北へ向かって歩いていって、58 Ave at 176a Stのバス停からトランスリンクの#320系統Surrey Central Stn.行きのバスに乗ります。車両はNFI D40LF (S7313)でした。
ちなみにバスに乗った時の時刻は14時半過ぎでここまで昼飯無しだったんですが、バス停近くのコンビニでなにか買ったような記憶です(覚えていない)
終点のサレー・セントラル駅で下車します。ここは路線バスのハブ停留所とスカイトレインの鉄道駅が接続するサレー地域の交通結節点です。ここからはある意味BC電鉄の生まれ変わりと言える高架鉄道のスカイトレインに乗り換えます。
乗ったのは1984年の開業時から使われているMk.I形電車。ハリボテみたいな電車で、いわゆる額縁顔ですが無人運転なので窓がない・・・。
この後は途中レンフルー駅(Renfrew)でぶらり途中下車して近くの鉄道模型屋"Central Hobbies"に立ち寄ってお土産を買っていきました。買い物が終わったらまたスカイトレインに乗ってダウンタウンへ。
中央大学・明星大学駅みたいな付け方をした名前のスタジアム=チャイナタウン駅 (Stadium-Chinatown)で下車して、そこから歩いてギャスタウン (Gastown)へ。バンクーバーの観光地のひとつですが、そういえばまだ行ったことなかったなと思ったので寄りにけり。
ギャスタウンは、この元蒸気船水兵でここにバーを開いたジョン・”ギャシー・ジャック”・デイトン (John "Gassy Jack" Deighton)が名前の由来です。なので銅像が建っています。
執筆時現在は銅像を倒して池に沈めるのがアメリカでブームになっていますが彼の明日はどっちだ!?
どうでもいいですが、像を水の中に沈めるとそれから先、球団が長期低迷に陥る呪いが掛かるというのは日本昔ばなしでも知られた寓話です。アメリカ球団の今後の成績に注目です。
昔は荒廃して治安も悪かったそうですが、再開発後はなんだか洒落たオールドタウンだヨみたいな感じを出していますね。これだけでレトロな雰囲気に浸れると言われるとそうかぁ?と返してしまいますが。
こういうのにはあまり馴染めない体質です。
ギャスタウンに行ったら蒸気時計を見るのがお約束、観光ガイドブックにもそう書いてある。
蒸気機関で動くのならそこそこデカイんやろなぁと思って探してみたら、想像より小さすぎて見つけるのに苦労しました。これは札幌時計台に匹敵するがっかり観光地・・・。
ただ蒸気で動かしているのは本当です。ちょっと写りが悪かったですが上の突起からは蒸気が漏れ出ています。
あの四隅と中心にある突起は蒸気機関車の汽笛みたいなものです。時刻になると汽笛が鳴るのです。汽笛はそれぞれ音階が異なるので曲を奏でることが出来にけり。
毎時0分に時報を流すのですが、それは日本人なら嫌になっちゃうほど聞いたことのある学校のチャイムです。なんでやねん!とツッコミが入りますが、あのチャイムの元ネタはビッグベンの鐘のチャイムなので、この蒸気時計もビッグベンの鐘を元ネタにしたのでしょう。時計台繋がりだし。
時報を鳴らした後に中心の汽笛が時刻の数字分汽笛を鳴らします。午後6時なら6回ですね。
まあこれは映像を見てもらったほうが早いでしょうということで貼り付け。
蒸気時計の中は透けてみることができます。
これは蒸気機関車でおなじみのピストンシリンダーで、ピストンの往復運動を回転運動に変換する装置。ただ回転運動にした車輪の先に続くもの(ベルトなり歯車なり)が見当たらないのでこれはただの飾りの可能性が。これを見れば蒸気機関車を連想させて、この時計が蒸気で動くんだと視覚的に理解させるのかもしれませんが・・・。真の心臓部はこの装置が乗っかっている鉄板の下にあると思われ。
謎ボール。えー、あんまり覚えていない(手抜き)
ギャスタウンはあんまり面白くなかったので短い時間で離脱。ウォーターフロントの方へ歩いていきます。
これはその途中で撮影したNFI E40LFR (#2228) #7系統。
Nova LFS (9574) #50系統。
カナダの通勤・近郊鉄道の始発駅ウォーターフロント駅の奥に広がるカナディアンパシフィック鉄道(CPR)の貨物ヤード。CPRが旅客列車を運行していた時代は客車区だった場所です。
海上コンテナを二段積載できるウェルカーが停まっていました。
CPRのGP38-2形4415号機とGP38AC形3009号機。旧型のGP38なので入換とヤード間移動に使われていると思われ。
ウォーターフロント駅の駅舎。今はスカイトレイン、通勤用近郊鉄道のウェストコーストエクスプレス、ノースバンクーバーへの渡し船が使用していますが、もともとはCPRの太平洋岸の始発駅でした。始発駅にふさわしい立派な造りといえます。赤茶色の外壁もCPRらしいのではないでしょうか。
ちなみに競合のカナディアンナショナル鉄道のパシフィックセントラル駅も現存していて、こちらは長距離列車の始発駅になっています。
柱の上にCANADIAN PACIFIC RAILWAYの彫刻が残っています。駅舎の使用者が変わっても撤去されないのは他の都市の駅舎でも見られるものです。懐が深いのか無頓着なのか・・・。
というところで今日はここまで。
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