No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

11月のメランコリー酒田

2024-11-24 | 街:山形



















敢えていえば、「悲しい」ではなく「哀しい」。もっといえば、「哀しい」でも十分ではない。日本語の「かなしい」は、かくも深く多様な意味を持っている。これを英語ではどう表現するのだろうか。多分、即物的になるのだろうなと思って調べてみた。いちいち挙げないけど、英語にも「かなしさ」を表現する言葉は沢山あった。もしかしたら日本語以上に多彩かもしれない。とても使い分けられない。つまり人類には数え切れないほどの「かなしさ」があるのだと、今更ながら気づいた。

さて、11月の酒田市(山形県)の町並みである。11月の冷たい雨に濡れた酒田には、言いようのない「哀しさ」が溢れていた。それは単一的な「かなしみ」ではなく、様々な感情(正反対の感情)を抱合している。僕の解釈ではなく、見る方の解釈が何よりも優先されるだろう。一点だけ補足する。最後のカットは、キャバレーロンドンの跡地である。今年になってキャバレーロンドン(廃業して久しい店舗跡)は解体された。


X-PRO3 / Voigtlander NOKTON 23mm F1.2 Aspherical


コメント (6)    この記事についてブログを書く
« 今年最後の紅葉~小さな裏庭... | トップ | 羽黒山の五重塔〜聖なる場所... »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
after_allさん (6x6)
2024-11-25 06:00:13
ここに生き字引が・・・(笑)。
僕が酒田で写真を撮るようになった時点では廃業していましたが、その建物が今年まで残っていたのは奇跡です。
僕はここで写真を撮っていたら、通りがかりのオバちゃんが「ここもう閉めてしまったのよ」と気の毒そうな顔をして、「すぐ先に酒田大仏があるから、見てらっしゃい」と更生の道まで示してくれました(笑)。

兵どもが夢のあと
返信する
てりさん (6x6)
2024-11-25 05:56:30
リンボーダンス(笑)。
そういう私も、九段にあるビアガーデンでリンボーダンス大会(毎日開催)で優勝した実績があります。
商品は生ビール一杯と、おっ◯いの大きなラテン系女性二人で作った人間バーをくぐる権利でした。そして、おっ◯いで押しつぶされる落ち。不覚にも大変た楽しかったです。
悪いことに会社の職場グループで女性も数名おりました。大ひんしゅくでした。黒歴史です。

そんなことが夜な夜な開かれたであろう(?)。ロンドン。それがこんな住宅地にあったのも衝撃的です。
返信する
ZUYAさん (6x6)
2024-11-25 05:51:05
おはようございます。
そんなZUYAさんが向かう先は、あそこに違いないと想像しています。
え?池袋、と最初は困惑しましたが、あそこへの脹痛列車は池袋発のものもあるのですね。
当たるかどうか。行き先がどこであれ、写真と旅紀行を楽しみにしております。
返信する
ロンドン (after_all)
2024-11-24 21:17:13
酒田在住だった時に遊びに来ていた友人とまだ営業していたロンドンの前を通った時があります。カメラのレンズを向けたら、店の前にいたおにいさんからスゴイ怒られた事を思い出しました(あれ?隣の店だったかな)。そこだけネオン(というか電球?)が輝いていて、異空間だったのを覚えています。そうですか、もう廃業して取り壊されちゃったんですね。
そして明日明後日とお義母様の件でまた庄内に行きます。
返信する
懐かしい響き (てり)
2024-11-24 11:41:02
「キャバレーロンドン」懐かしい響きにおもわずコメントしてしまいました。
まだ20代の頃でしたねえ、ロンドンにクインビー・・
どっちだったかなあ? 
入るとすぐリンボーダンスのバーがあったっけ。
会社の後輩が踊りながら入ってきていきなりリンボーダンスやってました、
なんという素敵な時代なんでしょう。
返信する
Unknown (ZUYA)
2024-11-24 08:58:52
6枚目の排水溝(?)のは紅葉し役目を終えて落ちた葉たちに“哀愁”を見いだします👀

哀愁は6x6さんの真骨頂ではないかと。そして小生がレンズの中に探し求めているもの...いや、人生にかな😉

今、全く哀愁のない日曜日の池袋駅で列車を待っています。さてどんな旅になりますかね📷
返信する

コメントを投稿