maintain the status quo

2009-09-17 02:26:46 | 司法試験関連
シーズン5に向けて既に戦いは始まっています。今回残念な結果に終わった方も、落ち込んでいる暇はありません。

もっとも落ち込むな、というのは無理な相談です。人間ですから当然です。問題は落ち込みモードに引きずられないようにするということだと思います。

まず、今年受かった仲間達と比較するのは金輪際止めましょう。どうしても「いいなぁ」となりがちです。あと8ヶ月勉強しなければいけない、というのもシンドイのですが恐らく「またあの5日間を経験しないといけない」というのが一番気が重くなる理由ではないかと思います。あれは本当にしんどいです。しかしあれを再び経験しないと来年の悲願成就はありえません。その辛さと言うのが正直大きいと思います。旧試験でもそうですが論文で落ちたときの辛さは、「8合目まで来て、もうすぐ頂上だ」と思っていたのに、海抜0メートル地点まで下山しなければいけない、という「脱力感」にあるように思います。「0からのリスタート」というのがあまりにも重い。これを何とかしないといけない。

そこで「同期と比較するのは止めよう」になります。比較するから「もう1度」自分は登り直さないといけない辛さを実感してしまうのです。では誰を意識すべきか。それは5期生です。

5期生がライバルなのです。自分も「初めて登るのだ!」という意識改革をするということです。5期生の方は夏前から稼動しているのです。落ち込むのは仕方ないですが、落ち込んでいて良い期間というのはあります。もたもたしていると幾ら加速しても追いつけなくなる危険性があります。アドバンテージを失っては元子もありません。スポーツで言えば、シーズンを終了したばかりといったところです。3割40本を狙っていたけど、2割7分25本塁打で終わってしまったと。来季こそ雪辱を晴らすという決意はあると。で、ここで「シーズンオフだ」と言って体を休めては勿体無いのです。シーズンを乗り切る基礎体力は既にあるわけですからわざわざ衰えさせる必要はありません。この状態を維持したまま来季のキャンプイン、シーズンインにつなげるべきなのです。

バリー・ボンズはステロイド疑惑でミソをつけましたが偉大なプレイヤーであることに変りはありません(ステロイドを使えば誰もがシーズン70本を達成できるわけではない)。ボンズの凄いところは実は彼はシーズンオフは2週間しか取らなかったと言われている点にあります。出来上がった体を衰えさせないよう完全なオフは2週間しか取らなかったとうわけです。メジャーの超一流と言われる選手達はどうも大なり小なり同じようなことをしているようです(超一流と一流の差はこんなところにある)。ですから彼らは毎年2月のキャンプイン時にトップギアーで入ってくることができるのです。この点日本のプロ野球選手の多くはオフ中に体重を悪戯に増やし、1月の自主トレではまず体重減から、という選手が多い。これでは安定して成績を残すことは難しいでしょう。毎年スクラップ&ビルドを無駄に繰り返しているからです。

同じようなことが言えると思います。1度上げた力を落としてはいけないのです。5期生の方は択一どうしよう、というところからスタートしています。この点はディス・アドバンテージなんですがその分現役生は後で急激に伸びてきます。ですから浪人生の方は逃げ切ることを考えないといけません。この点、大学受験の現役生と浪人生の関係と同じです。

辛いのは分かります。しかしそれを受け止めた上で(否定しないで)、前向きに進撃することだけを考えるべきだと思います。
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