だけど…私がそんな風に片思いを綴っていた日々は
ある日突然、呆気なく終わりを迎えてしまいました。
伊波まひるちゃん
彼女がワグナリアに訪れ、私や小鳥君達と一緒に働くようになってから
全ては変わり始めていったんだと思う
極度の男性恐怖症の彼女は男の人の前に出ると
つい手が出てしまうと言うかなり困った癖があって
その男性恐怖症を克服させる為に男性のかたなし君‥
…ううん、小鳥君が
まひるちゃんの先輩として役目を任されたんだけど
最初の内、恐怖症から小鳥君の事を思いっきり殴ってしまって
気まずい思いをしていたまひるちゃんだったけど
このお店で長く働いている間に小鳥君の傍にいても平気になっていって
‥更に私達が見ている前でまひるちゃんは小鳥君の事を
男の子として意識していると様子が分かってきた
店の皆も二人の事を後押しし始めて
現在、まひるちゃんはまるでこの世界の神様から
祝福を受けたように小鳥君との距離を確実に詰めています。
私も本当なら後輩のまひるちゃんと小鳥君の仲を取り持って
二人を祝福してあげるべきなのかもしれない
‥でもね、私だってとても身近に好きな人がいる
一人の女の子なんだ
だから、ちょっぴり強引かもしれないけど、小鳥君に
二人っきりになって私の事のこの思いを伝えてみようと思う
‥二人になる為のその手段は選ばないけど