西都市の考古博物館で開催されていた「秋のお茶会」に行ってきました。
これは、男性の会員で運営されているとても男性らしいしつらえの
お茶会でした。会場の入り口には会員で伐採されたススキが並べられ、秋の風情そのものでした。
余談ですが、お茶はもともと武士の男性が主として築き上げられた文化なのです。
茶道の祖である村田珠光や武野紹鴎、千利休を始めとして、吉田織部や片桐石州、小堀遠州など男性茶人ばかりです。
明治時代に、女学校で女性の教養科目として茶道が組み込まれるようになり、女性が行う華やかな茶会の文化が広まり始めました。
茶道の歴史は鎌倉時代や室町時代から始まっていますが、女性が参加し始めたのはごく最近のことなのです。
明治のデキル男たちは茶道を趣味としたとのこと、ですから男性の会員は今でも厚遇されています。
男性のしつらえを思わせるような兜が会記に飾ってあり、
力強い書の床の掛け軸、古代の花入れ、白黒を基調とした茶器、見事な組み合わせでした。
《トンボは、前に飛ぶ》何回も相談されて出来上がった薯蕷饅頭だとか・・・。味わっていただきました。
公式のお茶会で正客をいわれたのは初めてで、私の正客デビューとなりました。
次客は夫がこわごわですが、《門前の小僧習わぬ経を読む》けっこう上手く努めていました。
男性の会員で運営されているお茶会ということもあり、男性が入りやすかったのか、ご夫婦の姿があちこちとありました。
帰りに西都原のレストランで、ご当地の蕎麦をいただき、とてものどかないい一日でした。 ( ;∀;)