キャンプ報告２ 企画の喜びと神さまの大きな計画

＜牧師コラム・キャンプ企画の楽しさ＞　

　バイブルキャンプでは学ぶことが実に多い。子どもたちに学んで欲しいメッセージを携え、企画していくのだが、むしろ企画者が、もっと大きな神さまの御計画に気づかされる。
　高尾山のキャンプでは、子どもたちがおもいっきり川で遊んでいた。子どもをチームにして、溺れないように川下でスタッフが見守るなど準備万全。そこへ突然１００M向こうに雨の壁が現れて迫ってきた。壁のこちらはまだ日が差しているが、その壁の向こう側はどしゃぶり。すぐに「ピー！」と笛を吹き、集合、荷物をもって、自動車へと避難する。みんな手早く協力してくれた。あとで分かったのはニュースにでるような突発的な集中豪雨だった。
　ある大人が、後で子どもたちと話をした「今日は予想外のことがあったねぇ」と。あんな大変なことは生涯忘れられないと、大人たちは感じていた。ところが子どもたちは、目を輝かしてどしゃぶりからのアドヴェンチャーについて語りだした。「スゲーあの雨」「川に浮くボートは頭の上で大きな傘になる」「どしゃぶりのおかげで温泉に入れた！」
トラブルに直面しているときには、「神さまから、どんな信仰のレッスンを受けているのか？」と考える暇はない。でも後で気づかされる。神さまは、不思議な方法で、人生に驚きと喜びを与え、私たちを育ててくださる。大人はトラブルと思ったことを、子どもたちはアドヴェンチャーと見た。もしかしたら、普段から問題と見てしまうことの中に、たくさんのメッセージがあることを見落としてしまっているのかもしれないと、子どもたちから学ばされた。

週報より転載