以前のブログで情報と物質の相互作用の仕組みについて説明しました。
情報と物質は全く異質な存在なので物理法則でこの相互作用を説明することは出来ません。
そもそも、情報は物理量ではないので物理学では取り扱えないのです。
しかし、システムに適当な仕組みがあればこの相互作用が可能になります。
今回のブログでは、情報と物質の相互創発について説明します。
ここでは、創発という概念が重要な役割を果たします。
以下で、情報と物質の相互創発の実例を紹介します。
(1)符号器と復号器
先ず、情報が符号器に入力されます。
符号器は、この情報をパルス列という物質で表現して出力します。
符号器には非物質的な情報からパルス列という物質を創発する機能があります。
通常、符号器が情報をパルス列に変換すると言います。
創発という用語を敢えて用いるのは、非物質的情報と物質との非対称性を際立たせるためです。
復号器は符号器から送られてきたパルス列の情報を読み取って、その情報を出力します。
復号器にはパルス列という物質から非物質的な情報を創発する機能があります。
(2)3Dプリンター
この機械には元の物体の形状を表す情報から物質を創発する機能があります。
以上のほかにも情報と物質の相互創発を実現する機能を持つシステムは多数あります。
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