youtubeを観てたら、「ダーティハリー」の序盤の名シーンが。
ン?名シーン?って思われるかもしれないけれど、こんなホンの序盤の、ハリーの簡単な紹介シーンだからこそ、名監督の手腕の高さが如実に表れるんですな。
本筋の犯人スコルピオンがビルの屋上のプールで泳いでいる美女を殺害するプロローグで事件の紹介をした後、今度は主役のハリーを紹介するシーンであります。
軽食屋でホットドッグを頬張っていると、近くの銀行から警報が。ハリーは警報の音を聞いた途端に「シット」と舌打ちをしますから、あれが銀行強盗を知らせるベルであると分かってるんですね。で、マグナム44を取り出しながら、警報が鳴っている建物に近づく。口にはさっきのホットドッグが入っているので、まだもぐもぐしている。
すると件の建物からライフルらしき銃を持った黒人が後ろ向きに出てくる。
「ホールド!」
要するに手を挙げろって、ハリーはその黒人に言ってます。この時もホットドッグが入っているのでパン屑がちょっとこぼれる。このなんとも緊張感のないというか、豪胆というか。この感じは後の日本のTVの刑事ものなんかに影響を与えたように思いますね。
強盗は複数犯で、車で逃げようとする奴らもハリーがバーンってやっつけます。車は路肩の給水栓にぶつかって横転し、そこから激しい水柱が吹き上がる。
普通の昼日中なので、あちこちで悲鳴は聞こえるは、道端に座り込む人がいるわ、上の方からはビルを塗装中の作業員が見ているわ・・・。
複数のカメラを使って同時撮影したのでしょうが、それが見事に編集で一つのシーンとして出来上がっている。それもただ単につなぎ合わせたというんじゃなくて、ショットの間が物事の流れの緩急を表現していて、実に素晴らしいですよね。
そして、最後は最初に倒した黒人のもとに近づくハリー。お口はいまだにモグモグしてて、片手にはマグナム44。
男は肩に銃弾を受けて仰向けに倒れているが、手を伸ばせばすぐに届くところに銃が転がっている。
と、このシーンは「ダーティハリー」を観た事のある人なら誰もが知っているのでこの後は動画でどうぞ。
そしてこれもご存じでしょうが、この時のハリーのキメ台詞がラストシーンのスコルピオンとの対決で繰り返されるんですよね。
クリント本人の声で聴きたかったけど、これは故山田康雄氏の吹き替え版でした。
犯人役の黒人、顔はドン・チードルに似てますけど、1971年にチードルさんは小学生ですからちゃいますね。
<I know what you're thinking. Did he fire six or only five ? Well, to tell you the truth, in all this excitement I've kind of lost track myself. But being this is a 44 magnum, the most poweful handgun in the world, and would blow your head clean off... you've got to ask one question:"do I feel lucky ? " Well, do ya, punk ? >
ン?名シーン?って思われるかもしれないけれど、こんなホンの序盤の、ハリーの簡単な紹介シーンだからこそ、名監督の手腕の高さが如実に表れるんですな。
本筋の犯人スコルピオンがビルの屋上のプールで泳いでいる美女を殺害するプロローグで事件の紹介をした後、今度は主役のハリーを紹介するシーンであります。
軽食屋でホットドッグを頬張っていると、近くの銀行から警報が。ハリーは警報の音を聞いた途端に「シット」と舌打ちをしますから、あれが銀行強盗を知らせるベルであると分かってるんですね。で、マグナム44を取り出しながら、警報が鳴っている建物に近づく。口にはさっきのホットドッグが入っているので、まだもぐもぐしている。
すると件の建物からライフルらしき銃を持った黒人が後ろ向きに出てくる。
「ホールド!」
要するに手を挙げろって、ハリーはその黒人に言ってます。この時もホットドッグが入っているのでパン屑がちょっとこぼれる。このなんとも緊張感のないというか、豪胆というか。この感じは後の日本のTVの刑事ものなんかに影響を与えたように思いますね。
強盗は複数犯で、車で逃げようとする奴らもハリーがバーンってやっつけます。車は路肩の給水栓にぶつかって横転し、そこから激しい水柱が吹き上がる。
普通の昼日中なので、あちこちで悲鳴は聞こえるは、道端に座り込む人がいるわ、上の方からはビルを塗装中の作業員が見ているわ・・・。
複数のカメラを使って同時撮影したのでしょうが、それが見事に編集で一つのシーンとして出来上がっている。それもただ単につなぎ合わせたというんじゃなくて、ショットの間が物事の流れの緩急を表現していて、実に素晴らしいですよね。
そして、最後は最初に倒した黒人のもとに近づくハリー。お口はいまだにモグモグしてて、片手にはマグナム44。
男は肩に銃弾を受けて仰向けに倒れているが、手を伸ばせばすぐに届くところに銃が転がっている。
と、このシーンは「ダーティハリー」を観た事のある人なら誰もが知っているのでこの後は動画でどうぞ。
そしてこれもご存じでしょうが、この時のハリーのキメ台詞がラストシーンのスコルピオンとの対決で繰り返されるんですよね。
犯人役の黒人、顔はドン・チードルに似てますけど、1971年にチードルさんは小学生ですからちゃいますね。
(Dirty Harry Do You ( I ) Feel Lucky Punk? ( high quality ))
<I know what you're thinking. Did he fire six or only five ? Well, to tell you the truth, in all this excitement I've kind of lost track myself. But being this is a 44 magnum, the most poweful handgun in the world, and would blow your head clean off... you've got to ask one question:"do I feel lucky ? " Well, do ya, punk ? >
仰るとおり、冒頭の数分間でハリーという刑事がどんなに破天荒な人物なのかがわかってしまいます。
計算されつくされていて、それでいて自然でカッコいい!
そこにあの名台詞ですからね、痺れない人はいないでしょう。
改めて「ダーティ・ハリー」のよさを味わうことが出来ました♪
一番好きなのは、スコルピオンにジャックされたバスを待ち構えているハリーのショットです。