「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」の記事で、ラストシーンは親孝行の良い話になって嬉しい気持ちになりますと書いていますが、この辺りを書き残しておこうと思います。
無論勿論、本編未見の方には“ネタバレ注意”です。
町の皆にウディの宝くじが偽物と分かるのは、ウディの二人の甥っ子が宝くじが当たったと知らせてきた手紙をクジごと強奪したからで、デイビッドとウディが酒場から出てくるところを似たような体型の二人がマスクをつけて待ち伏せるショットが情けないやら可笑しいやら。
伯父の家に戻るとバカ甥二人は偽物のくじなんか捨てたとあっさり白状、ウディとデイビッドは酒場の近くに戻って探す事になるが、ひと休みにと入った酒場で、誰かに拾われたその手紙をエド・ピグラムが嘲笑を交えて披露している所に出くわす。
若い時から人に頼まれごとをすると嫌と言えない性分だったウディ。エドがバカにしているのは明らかなのに、ウディは黙って大事そうにその手紙を受け取るのだ。
つい先日まで、ウディの宝くじの恩恵にあずかろうと脅迫めいた事までのたまっていたエド。ウディの代わりに睨み返したデイビッドはついに彼を殴り倒す。
酒場を出た二人は外灯の近くでしゃがみ込み話す。デイビッドには父親の真意が分からなかったのだ。夫婦二人で暮らしていくのには充分な蓄えがあるのに何故そんなに大金を欲しがるのか?
『新品のトラックが買いたいんだ』
『トラックなんか100万ドルも要らないじゃないか。残りはどうするの?』
『残りはお前たちにやる』
酒を飲んでばかりで、息子たちの面倒もそれ程みてこなかった。ウディにはその事に後悔があったのだ。せめて何かを残したい、息子たちの為に。それが100万ドルを欲しがる理由だったのだ。
一旦は100万ドルを諦めたかにみえたウディだが、最終的にはデイビッドは父親をリンカーンの件の手紙を出した会社に連れて行く。
ケイトが帰りしなに言ったように、この後ウディが家族のせいで大金を逃したかのように思い込んでしまったら大変だと思ったのかもしれない。
読者獲得の為に出した手紙に付いていたくじの番号は、100万ドルの当選番号とは一致しなかったために、ウディには残念賞の(賞金獲得者というロゴ入りの)キャップだけが渡される。
助手席でガックリうなだれるウディ。
そんな父親の姿を見た息子は一計を講じる。
『父さん、モンタナに帰るよ。でもその前に2、3寄る所がある』
『好きにしろ』
デイビッドが考えた親孝行。
それは、ウディが100万ドルが当たったらやりたいと言っていた、トラックを買うこととコンプレッサーを手に入れる事でした。
モンタナから乗ってきた日本製の乗用車と中古だけど新品同様のピックアップトラックを中古車屋で交換し、途中の機械屋さんで新品のコンプレッサーを買う。
ウディの名義で登録したトラックを走らせるデイビッド。
ホーソーンの入口では運転席をウディと入れ替わり、父親に運転をさせた。
デイビッドを助手席の下に潜り込ませ、まるで一人のようにドライブするウディ。
『かっこいいぞ、ウディ』と声を掛ける昔なじみ。片頬にデイビッドに殴られた跡が残るエド・ピグラムはあっけにとられた表情。
ケイトが現れるまではウディの元カノだった、地元の新聞社の発行人のおばあちゃんが見送る顔には、ウディの方が驚いた様でしたが・・・。
無論勿論、本編未見の方には“ネタバレ注意”です。
町の皆にウディの宝くじが偽物と分かるのは、ウディの二人の甥っ子が宝くじが当たったと知らせてきた手紙をクジごと強奪したからで、デイビッドとウディが酒場から出てくるところを似たような体型の二人がマスクをつけて待ち伏せるショットが情けないやら可笑しいやら。
伯父の家に戻るとバカ甥二人は偽物のくじなんか捨てたとあっさり白状、ウディとデイビッドは酒場の近くに戻って探す事になるが、ひと休みにと入った酒場で、誰かに拾われたその手紙をエド・ピグラムが嘲笑を交えて披露している所に出くわす。
若い時から人に頼まれごとをすると嫌と言えない性分だったウディ。エドがバカにしているのは明らかなのに、ウディは黙って大事そうにその手紙を受け取るのだ。
つい先日まで、ウディの宝くじの恩恵にあずかろうと脅迫めいた事までのたまっていたエド。ウディの代わりに睨み返したデイビッドはついに彼を殴り倒す。
酒場を出た二人は外灯の近くでしゃがみ込み話す。デイビッドには父親の真意が分からなかったのだ。夫婦二人で暮らしていくのには充分な蓄えがあるのに何故そんなに大金を欲しがるのか?
『新品のトラックが買いたいんだ』
『トラックなんか100万ドルも要らないじゃないか。残りはどうするの?』
『残りはお前たちにやる』
酒を飲んでばかりで、息子たちの面倒もそれ程みてこなかった。ウディにはその事に後悔があったのだ。せめて何かを残したい、息子たちの為に。それが100万ドルを欲しがる理由だったのだ。
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一旦は100万ドルを諦めたかにみえたウディだが、最終的にはデイビッドは父親をリンカーンの件の手紙を出した会社に連れて行く。
ケイトが帰りしなに言ったように、この後ウディが家族のせいで大金を逃したかのように思い込んでしまったら大変だと思ったのかもしれない。
読者獲得の為に出した手紙に付いていたくじの番号は、100万ドルの当選番号とは一致しなかったために、ウディには残念賞の(賞金獲得者というロゴ入りの)キャップだけが渡される。
助手席でガックリうなだれるウディ。
そんな父親の姿を見た息子は一計を講じる。
『父さん、モンタナに帰るよ。でもその前に2、3寄る所がある』
『好きにしろ』
デイビッドが考えた親孝行。
それは、ウディが100万ドルが当たったらやりたいと言っていた、トラックを買うこととコンプレッサーを手に入れる事でした。
モンタナから乗ってきた日本製の乗用車と中古だけど新品同様のピックアップトラックを中古車屋で交換し、途中の機械屋さんで新品のコンプレッサーを買う。
ウディの名義で登録したトラックを走らせるデイビッド。
ホーソーンの入口では運転席をウディと入れ替わり、父親に運転をさせた。
デイビッドを助手席の下に潜り込ませ、まるで一人のようにドライブするウディ。
『かっこいいぞ、ウディ』と声を掛ける昔なじみ。片頬にデイビッドに殴られた跡が残るエド・ピグラムはあっけにとられた表情。
ケイトが現れるまではウディの元カノだった、地元の新聞社の発行人のおばあちゃんが見送る顔には、ウディの方が驚いた様でしたが・・・。
この運転シーンはよく覚えてます。町の人たちの色んな表情が良かったですよね。
コンプレッサーについては、納屋から無断で持ち出した(取り返した)と思ってました。別の映画と勘違いしたのか、それとも後でちゃんと買ったんでしたっけ?
>コンプレッサーについては、納屋から無断で持ち出した(取り返した)と思ってました。
エドの家の納屋から取り返したと思ったんですが、実はケイトの勘違いでそこはエドの家ではなかった。なので、納屋のソレは返したんです。返そうとしたら主夫婦が帰って来てという、ちょっぴりスリルがあってユーモラスなシーンでした。