※この日記は、去年6月位?の物です。今年銚子市犬吠埼まで行って来た利根川下りシリーズを完結したので、その前置きとして1年前の日記を書きます。
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利根川の千葉県内全域をミニボートで川下りしようとしたシリーズは、今回で最終章を迎えるはずでした。
海上保安庁や世話になっているマリーナや気象庁の情報を収集し、入梅前後の小潮なら銚子の利根川河口から犬吠埼(本州最東端で有名)まで経て、東洋のドーバーの断崖と言われる屏風浦まで行けると意気込んで、私はGWの代休を長期とったのです。
その結果、私は4M以下の小型船で利根川を下り、銚子漁港沖まで行くなら、その船路は本当に命懸けという事を痛感してしまうこととなったのでした。
船旅に際しては、気候待ちもしました。はやる気持ちを抑えて月齢の小潮選んだりしてその日まで大人しくしていた訳です。そのおかげか犬吠埼まであとほんのチョイのところまでは行けたんですヨ。
それでも銚子の利根川河口を出て、太平洋に躍り出た時の波の高さが3M・・・これって2,7Mの船に3M以上の波ですわ。この怖さわかりますでしょうか?
海水浴場でも大波来ると頭の上超えることよくあるでしょ。
まさにあれ。地平線見えない位の波が次から次に押し寄せる。波をくぐると地平線が見える。この繰り返し。でも波の周期が長いので横波さえもらわなければなんとか行けると私はふんだのです。
強烈な横波を喰らえば、まさに木の葉が川の流れに翻弄されて沈んでいく・・・という感じ。
波に押されて防波堤に叩きつけられるからです。実際防波堤のテトラは怖い。これに釣り人が何人も吸い込まれ実際悲惨な事故も多いと聞きます。
そうならない為に一生懸命エンジンと舵操作して防波堤に近寄らず且つ、緊急時の為に遠洋に出ない様遠ざからない距離を取りつつ大波を超えていく。これでも小潮なんだ月齢は。小潮でこれだもん。大潮なら1発轟沈かな。
で、いつ大波に飲まれてもおかしくない恐怖から、私はミス犯したのです。
写真の大徳ホテル沖500M位まで接近して暗礁帯回避して波かわせると思ったら、これが大間違いだったのです。
この辺一帯写真良く見て欲しい。かなりの浅瀬で波が増幅しホワイトブロー。すなわち白波立てて大波になっている。そこに好き好んでいってしまった。しかも波に注目、地形に跳ね返り四方八方から波が来る。こりゃ地元の人が無謀と私に行ったのよくわかる。
結果マイボートは転覆。5月下旬のまだ寒い海にひっくり替えされて流され、波は3Mで頭の上から降ってくる。海水しこたま飲んだのでした。
「こんなところで死にたくない。」
必死にひっくり返ったボートにつかまり足でこぎながら、海底に沈んだアンカーをたくり寄せる。(これが引っかかっていると前に進まないから。)
でドライスーツもさすがに浸水していたのですが、さすが防寒着で低体温症はまのがれなんとか足の届く浅瀬にボートを持っていくことが出来たのです。と思っていたらエンジンが落水。防水携帯も水浸しで故障。これだけの大波には耐えられなかったのです。
今回の転覆での損害額。およそ12万円。金額的に痛いけど、ま、命助かったら気にしない気にしない。
そして家に帰って改めて命ある事の感謝を仏壇に父、祖父祖母に報告しました。本当に人の生き死になんて紙一重だ。こんな無謀なことしているから、ある意味本当の命の尊さ人一倍わかる自分なのかもしれないな、とも思います。とにかく命あることに感謝。本当に一歩間違えたら死んでいたね。
でもこれって一般の人もみんなそうなんですよ?
自転車乗ってて後ろの車が突っ込んできたら?とか。だから私はどんな人の命も尊重したいし、安易に死ね言うのも大嫌い。
話ずれましたが、利根川シリーズはあともう1回やる予定。
厳密にはもう太平洋ですが、犬吠埼から屏風浦までの約17キロ。今度は安全に成功させたいですね。
で家に帰ってきて5日間位、疲労で何にもする気が起きなかったです。店も臨時閉店しとにかく体力戻るのを待つ。で明日からお店再開。頑張んなきゃ。
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