ロシアによるウクライナ侵攻が始まった直後、ロシア国内の反戦の動きがネットで配信された。その中に、広場で白い紙を見せただけで捕まった女性、何も持たないで手のひらを広げただけで逮捕された男性がいた。私はこの映像を見て吐きそうになった。先の大東亜戦争の日本国内の悲惨と、うり二つだったから。
気持ち悪さと言えば、ホラー作家スティーブンキング原作のテレビ映画「悪魔の嵐」を思い出す。この島の住人は、突然現れた悪魔によって一人ずつ殺害される。何の前触れもなく、たった今、すぐ隣にいた人がまるで見えない鉄鎌で刈り取られるかのように姿を消すのだ。人が人形のようにあまりに軽い。
さらに吐き気のすることがすぐ近くで起きた。つい数年前、元総理の街頭演説会で、元総理をヤジった二人が警察によって排除されたというのだ。この元職は国会で気に入らない質疑が出ると、ヤジをとばし発言を封じようとする常習犯だった。それにモリカケサクラ事件の主犯格で、そのうえ稀代の嘘つきだった。
国会でまかり通ったヤジなのに、どうして北海道の演説会では、警察によって職務執行妨害とされるのか。裏側に潜む国家権力がそうさせるのだとしたら、ロシアとまったく変わるところがない。アー気持ち悪い。その前に大統領や元総理の行いを正すべきだと思うのだが。
(2022.4.17)