はなの体調が思わしくない。先週は、食欲旺盛でご飯の催促を何度もした。ところが、2日前、状況が一変。大好きなはずの黒缶や鶏のささ身、フランス製のドライフードも、においを嗅ぐだけで食べようとしない。あまり食べないのに胃の中のものを吐いた。その前日までは、日中、居眠りを欠かさなかった老ネコが、落ち着かない様子で、寝る時間を削ってまで、家中を歩き回るようになった。
じつは秋の深まりに歩調を合わて、はなは、明らかに認知障害と思われる行動をとるようになった。ときどき排泄場所を間違えたり、意味のわからない遠吠えを発したり、大食いしたり、表情が険しくなったりした。その症状は数か月の間にどんどん進んだ、ヒトの4倍の速さで。
昨日、とのも20年前にお世話になった近所の動物病院へ行った。血液検査異常なし。点滴すると食欲を快復する場合があるとのこと。帰りがけ、先生からオムツの見本をいただいた。はなはオムツをはいても嫌がらなかった。長靴よりオムツの方が実用的だと観念したのだ。
今日、2回目の点滴。1週間打っても効果がないときは続ける意味はないという。どこも悪くないのに食べられないのは、老化の最終段階、つまり老衰死が近いのかと聞くと、先生はは否定しなかった。
夕食のとき、はなはやはり食べられない。それを見ると涙が止まらなかった。もう少し気を入れて遊んだり言い合いをしたなら、はなはまだ認知症にはならなかったのでは、と後悔しても取り返しがつかない。(2022.12.7)
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