黒猫 とのべい の冒険

身近な出来事や感じたことを登載してみました。

補聴器の件は現在進行中

2024年09月20日 00時46分48秒 | ファンタジー
 この1、2年でずいぶん耳が遠くなった。テレビの音量が上がり、ヒソヒソ話が聞こえなくなり、なかでも若い女性の甲高い声が聞き取れないので、彼女らと秘密を共有するつき合いができなくなった。
 その代わり、意見されたり指示されることがなくなった。お好きにどうぞ、ということなら、人の顔色をうかがわずに好き勝手にやれそうなものだが、自制心が邪魔をして相変わらずひとりぼっちで暮らしている。
 それはさて置き、耳鼻咽喉科と脳神経外科を経由して、昨日、補聴器屋さんに行ってみた。
 補聴器を付けると、聞こえはよくなりますが耳の機能が改善することはあり得ません。それでもやってみますか? と補聴器屋さんが言う。耳鼻科医と同じ。
 今さら、じゃ止めます、と席を立つのも大人げない。耳鼻科でやらなかった言葉の聞き取り検査などをして、私専用の補聴器をあつらえてくれた。びっくりするくらい鮮明に聞こえる。雑音がない。1週間ばかり試聴することにした。
 店を出て歩道を歩き出したら、ジャリジャリという聞き慣れない音がする。忘れていた自分の足音。テレビの音量は10段階くらい下がり、タイマーやベルの微細な音が鮮明に聞こえる。何だか若返ったかのような気持ちだ。錯覚もまた楽し。(2024.9.20)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 神田川で声が裏返った件 | トップ | 半世紀前からの付き合い »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿