最近、大手メディアを活用できる方々が、ロシアにも言い分があるといった言動をしている。その言い分とは、プーチンが開戦前も後も繰り返しているEU側との駆け引きのことを指すのだろう。しかし、言い分が通らないと駄々こねて武力行使したロシア側に耳を傾けよ、とはどういうことなのか。誰も聞くわけがない。
自国の言い分が通らないのはそれなりの問題があるからなのだ。一大帝国を背負う大統領として、その原因を分析し、外交努力するのが当然なのではないか。子どもでもわかることだ。
そもそも旧ソ連を構成していたロシアの周辺諸国の大半が、反ロシアだというのはなぜなのか? ロシアが嫌いだからだ。言うことを聞け、聞かないと天然ガスを送らないぞ、文句言ったら身の安全を保証しないぞ、などと脅しをかけてくる国に向って、好きですと言えるはずがないではないか。しまいに、あんたらの対応が悪かったからやむなく戦争を選んだ、とは何たる言い草だ。イジメやパワハラ、セクハラした者が、相手の方に問題があったと責任を転嫁するのとおなじこと。つまり、言い分に正当性がないから、暴力に訴えるしかなかったのだ。(2022.4.15)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます