一昨日になるが、札幌のかなり南のはずれにある美術館を久しぶりに訪れた。一度、ボテボテの重い雪に打たれたはずなのに、周辺の紅葉はまだ終わりではない。わが家のアジサイもなかなか葉を落とさない。まだそれほど寒くないのか。ゆくゆくは、内地のように落葉しない木々が現れるやもしれない。
ともかく、寒かったり、それほどでもない日々がダラダラと連なって、この先どうなるか見えないといった感じだ。
この展覧会の作品はすべてガラスで覆われているので、近づきすぎて鼻がくっついても構わないらしい。確認したわけではないが、そんなふうにしても注意されなかった。
ところが、そこまで近づいたのに、絵やリトグラフからの印象がなかなか迫ってこない。ロートレックはあまりにも見慣れすぎた作家だからなのか。それとも、齢のせいで私の視覚と感性が弱ったのだとしたら、今後、何を見に行くのも入場料の無駄遣いになる。
最近、気力の減退が起きているようなときがある。やりたくないことは明日にしようと割り切って、何とか乗り切っているが、やる気のあるときとないときの落差が気になることが多少ある。まぁ、こんなふらついた文章を書いているうちは大丈夫か。(2024.11.17)