夜中、猫に餌をやっていた
夜中に餌をやるなんてことはよくないのかもしれないが
おむつ交換の時に 猫がやってきてねだるので
それも今日は
久しぶりにふくちゃんが出てきた。
彼女は奥に入っていて、なかなか
ねだりにくるということはないので
餌をあげた
そうこうしている間に
どこかで悲痛な鳴き声が聞こえた
たいていは太郎が、きゅうちゃんに噛まれているときに出すような声が
しばらく聞こえ
でも太郎は、けろっとした顔をしてそこにいる
たすけが、どこかから滑り落ちて、
びっくりして声をだしたらしいことがわかった。
外猫にあげた餌(ウエットフード)の袋の切れ端をみつけて
高いところにあがったが
滑って落ちたらしい
腰を打ったのか、びっくりしてしばらく動けない様でいた
たすけは 左後ろ脚を切断してしまったので
右後ろ脚が歩く時はとても要になるんだけど
こんなことで脚やら腰やら痛めてしまったら
早々に歩けなくなってしまう
そういうことが隣り合わせなんだなと思った
たすけを保護して、歩けるようになったころ
「外にださないのか」と言われたことがある
片足を失っても外で生きていける
猫なんて丈夫なんだから
と
しかし、こうしてみると
家の中でさえ切断してから数ヶ月でこうした危機を迎えるのだから
やはりハンディがあることでリスクも高まるのだなあと思った
今年は猫の当たり年で
なんだか獣医さんにばっかり行っていた。
個性あふれる猫たちがそれぞれ、問題を提示していった
たすけは、そのバラエティの中でひときわ
刺激的な要素を見せてくれる
痛みがあるのかうずくまったたすけを
さすってやると
噛む。
甘噛みよりもちょっとつよめに噛む。
里親を探したら、という話もあったんだけど
どこまで責任を取るべきなのか わからないが、
この噛み癖は、受け入れられるのだろうか
そんなことをつらつら 夜中に考えていた。