デジブック 『外食編(1)』
Emiさんもたまには外食するのである。
その日の午前10:00頃、
Norieさんから「仕事でぶち切れ」メールが!
始業時間早々に何かあったらしい。
Norieさんは、Emiさん、Akoの働く某有名自動車メーカーの経理部で働いている。
きびきび、ばりばり働くお局様も多い部署で、おっとりタイプのNorieさんは大変そう・・・。
「朝からこんなメールしてごめんなさ~い!
でも、我慢できませんっ!も~!!ムカつく、あんな言い方しなくたってええ!!」
「あらあら、まだ10時なのに、大変ですね。もしかして、またXXXさん?」
「いいのよ~!メールでよかったらぶちまけちゃって頂戴。」
「Norieさん、し、深呼吸、はい、吸ってー、吐いてー。」
「早めにLunchする?外になんか食べ行く?」
次々と各部署、別会社で働くEmi’s Kitchenの仲間たちから
励まし返信が入り、飛び交い・・・。
ストレス解消Girl’s Night Outカラオケ企画へ転じ、
やっぱり食べ物の話しであっちこっち話題が飛んでるうちに、
じゃ、今夜、とりあえず新しく近所にOpenしたハンバーガー屋さんに行こうよ!
とMayaさんが提案したのでした。
あっという間に話がまとまり、仕事の帰りTHE COUNTER Torrance店へ。
さて、THE COUNTERですが、
MENUは写真にもある通り、まるでアンケート調査用紙。
まず、肉の種類-ハンバーガーと言えども、Beef以外にChicken, Turkey, Vegie…とあり、
それぞれ、1/3 lbs, 2/3lbs, 1lbsとサイズというか重さを選びます。
そして、それをどんなBuns(普通のパンか、オニオンのパンか、English Maffinか
あるいは、Low CarbってことでBunsの代わりにレタスに挟む、という選択肢も。
次に、チーズを。
これもまた、西洋わさび入りチェダーやら、ブルーチーズやら
ざっと12種類の中から選択。
次は、挟む野菜、トッピングを4種類まで選びます。
もちろん、Extraも有りです。
21種類のソースからひとつ選び・・・
と、実に、注文するあなた自身がDecisiveでなければならないハンバーガー屋なのです。
さあ、まずは自分の食欲の赴くまま、オーダー表にチェック!
あ、その前に、MayaさんとAkoはBeerを!
Akoは南カリフォルニアの地ビール、Arrogant Bastard Aleを初めて飲んで
すっかり気に入ってしまった。
http://www.stonebrew.com/arrogantbastard/
付け合せはフレンチフライ、オニオン・ストリップとスイート・ポテトと
3種類を頼んで、みんなでShareすることに。
それにしても、肝心のNorieさんがなかなか来ない。
「ああ・・・やっぱり。一番、遅いね。」
「すごい方向音痴なんだよね。」
「え?でも、ここ、会社からほぼ直線っていうか、
WesternからTorrance Blvd.右折するだけでしょ?」
「そうなんだけどねー。Norieさん、車運転してると、舞い上がっちゃうというか。」
「そうそう、ここで右に曲がるんだよって言っても、通り越しちゃったり、」
「左に曲がったりするんだよね。」
「へ・・・?」
Emiさん、Mayaさん、Akoで1杯目の飲み物も終わり、
MenuのCheck項目も十分予習し、自分の食べたいハンバーガーも大体決まった頃、
Norieさんが、あたふたと登場。
「ごめんねー。ここ、Mallのもっと奥なのかと思ったら、Torrance Blvd.沿いなのねー。」
「よかった、よかった、無事着いて。」
「お疲れ~!」
「お先に飲んじゃってまーす!」
「退社前にまた何かあったのかと思ったよ。」
「いやー、そういうわけじゃないんだけどさあ、ここって前、何あったんだっけ?」
Norieさんの話はころころ変わる。
「Baja Freshだった」
「ああ、美味しかったのにねー。なくなっちゃったんだあ。」
「いや、ここのLocationだけだよ。」
「えー?ああ、そうなんだ、あー、みなさん、何飲んでるの?」
「Beer。私はStella。Akoさんは、Arrogant Bastard Ale.」
「Emiさんも?」
「や、私はアルコールは飲めないから、Ice Tea」
「私もBeer飲もうかなあ、どうしよー。酔っ払うと困るし、
ソフト・ドリンクにしとこうかなあ。」
むむむ・・・もしかして、このお店って、極めてNorieさんに不向きな店では!?
Akoがふとそう思った瞬間、Emiさんと眼が合ってしまった・・・。
同じこと考えてた?
<Deep Thoughts本日の会話から>
Norieさんは、とっちらかった印象の人だ。
明るいし、面倒見が良くて、Akoが経理処理の仕方やシステム・エラーで躓くと
とても丁寧に教えてくれる。でも、話があちこちに飛ぶ、というか、何か話し始めると
その中のある事柄についても、補足説明したくなって、そっちを話し始める。
嫌なお局様の話も、結局何があったのか、何にムカつたのか、よく解らなかった。
まあ、会社の上司、同僚、部下・・・すべての人間関係にありがちな苛々は、
美味しいもの食べて、お酒飲んで、笑い飛ばせばいいのだ。
「げー、なにそれ!」「あー、でも、わかるー。」「うん、あるある、そういうの。」
全て話さずとも、大なり小なりみんな同じようなことを
日々、卒なくかわし、乗り越えてきている。
そして、最終的には、それぞれが自分でケリをつけなくてはいけないことも承知の上。
一緒に憤慨し、笑い飛ばすだけで、けして説教はタレナイ。アドバイスもしない。
女友達は、まっこと、ありがたい。
Emiさんもたまには外食するのである。
その日の午前10:00頃、
Norieさんから「仕事でぶち切れ」メールが!
始業時間早々に何かあったらしい。
Norieさんは、Emiさん、Akoの働く某有名自動車メーカーの経理部で働いている。
きびきび、ばりばり働くお局様も多い部署で、おっとりタイプのNorieさんは大変そう・・・。
「朝からこんなメールしてごめんなさ~い!
でも、我慢できませんっ!も~!!ムカつく、あんな言い方しなくたってええ!!」
「あらあら、まだ10時なのに、大変ですね。もしかして、またXXXさん?」
「いいのよ~!メールでよかったらぶちまけちゃって頂戴。」
「Norieさん、し、深呼吸、はい、吸ってー、吐いてー。」
「早めにLunchする?外になんか食べ行く?」
次々と各部署、別会社で働くEmi’s Kitchenの仲間たちから
励まし返信が入り、飛び交い・・・。
ストレス解消Girl’s Night Outカラオケ企画へ転じ、
やっぱり食べ物の話しであっちこっち話題が飛んでるうちに、
じゃ、今夜、とりあえず新しく近所にOpenしたハンバーガー屋さんに行こうよ!
とMayaさんが提案したのでした。
あっという間に話がまとまり、仕事の帰りTHE COUNTER Torrance店へ。
さて、THE COUNTERですが、
MENUは写真にもある通り、まるでアンケート調査用紙。
まず、肉の種類-ハンバーガーと言えども、Beef以外にChicken, Turkey, Vegie…とあり、
それぞれ、1/3 lbs, 2/3lbs, 1lbsとサイズというか重さを選びます。
そして、それをどんなBuns(普通のパンか、オニオンのパンか、English Maffinか
あるいは、Low CarbってことでBunsの代わりにレタスに挟む、という選択肢も。
次に、チーズを。
これもまた、西洋わさび入りチェダーやら、ブルーチーズやら
ざっと12種類の中から選択。
次は、挟む野菜、トッピングを4種類まで選びます。
もちろん、Extraも有りです。
21種類のソースからひとつ選び・・・
と、実に、注文するあなた自身がDecisiveでなければならないハンバーガー屋なのです。
さあ、まずは自分の食欲の赴くまま、オーダー表にチェック!
あ、その前に、MayaさんとAkoはBeerを!
Akoは南カリフォルニアの地ビール、Arrogant Bastard Aleを初めて飲んで
すっかり気に入ってしまった。
http://www.stonebrew.com/arrogantbastard/
付け合せはフレンチフライ、オニオン・ストリップとスイート・ポテトと
3種類を頼んで、みんなでShareすることに。
それにしても、肝心のNorieさんがなかなか来ない。
「ああ・・・やっぱり。一番、遅いね。」
「すごい方向音痴なんだよね。」
「え?でも、ここ、会社からほぼ直線っていうか、
WesternからTorrance Blvd.右折するだけでしょ?」
「そうなんだけどねー。Norieさん、車運転してると、舞い上がっちゃうというか。」
「そうそう、ここで右に曲がるんだよって言っても、通り越しちゃったり、」
「左に曲がったりするんだよね。」
「へ・・・?」
Emiさん、Mayaさん、Akoで1杯目の飲み物も終わり、
MenuのCheck項目も十分予習し、自分の食べたいハンバーガーも大体決まった頃、
Norieさんが、あたふたと登場。
「ごめんねー。ここ、Mallのもっと奥なのかと思ったら、Torrance Blvd.沿いなのねー。」
「よかった、よかった、無事着いて。」
「お疲れ~!」
「お先に飲んじゃってまーす!」
「退社前にまた何かあったのかと思ったよ。」
「いやー、そういうわけじゃないんだけどさあ、ここって前、何あったんだっけ?」
Norieさんの話はころころ変わる。
「Baja Freshだった」
「ああ、美味しかったのにねー。なくなっちゃったんだあ。」
「いや、ここのLocationだけだよ。」
「えー?ああ、そうなんだ、あー、みなさん、何飲んでるの?」
「Beer。私はStella。Akoさんは、Arrogant Bastard Ale.」
「Emiさんも?」
「や、私はアルコールは飲めないから、Ice Tea」
「私もBeer飲もうかなあ、どうしよー。酔っ払うと困るし、
ソフト・ドリンクにしとこうかなあ。」
むむむ・・・もしかして、このお店って、極めてNorieさんに不向きな店では!?
Akoがふとそう思った瞬間、Emiさんと眼が合ってしまった・・・。
同じこと考えてた?
<Deep Thoughts本日の会話から>
Norieさんは、とっちらかった印象の人だ。
明るいし、面倒見が良くて、Akoが経理処理の仕方やシステム・エラーで躓くと
とても丁寧に教えてくれる。でも、話があちこちに飛ぶ、というか、何か話し始めると
その中のある事柄についても、補足説明したくなって、そっちを話し始める。
嫌なお局様の話も、結局何があったのか、何にムカつたのか、よく解らなかった。
まあ、会社の上司、同僚、部下・・・すべての人間関係にありがちな苛々は、
美味しいもの食べて、お酒飲んで、笑い飛ばせばいいのだ。
「げー、なにそれ!」「あー、でも、わかるー。」「うん、あるある、そういうの。」
全て話さずとも、大なり小なりみんな同じようなことを
日々、卒なくかわし、乗り越えてきている。
そして、最終的には、それぞれが自分でケリをつけなくてはいけないことも承知の上。
一緒に憤慨し、笑い飛ばすだけで、けして説教はタレナイ。アドバイスもしない。
女友達は、まっこと、ありがたい。