近代建築撮影日記

日本全国の近代建築を
大判カメラ、一眼レフ、デジカメなどで
撮影した写真で紹介していきます

名古屋の近代建築 その2(中区・栄)

2010-02-07 14:22:00 | 中部
今回は名古屋の2回目、中区栄の近代建築群です。
2009/12/8に訪れてコンデジだけで撮影していますが、殆ど古絵葉書と過去に撮影した写真による紹介となります。

※画像をクリックすると大きい画像でご覧いただけます。


旧住友銀行名古屋支店
(住友建築課/T14/RC8/現存せず)


(カメラ;Nikon F・1995/8/15撮影)

古絵葉書による住友銀行の旧状

アーチの上の装飾が取り払われてシンプルな外観にサイデリアされていたのが分かります。

名古屋市都市景観重要建築物等に指定されていましたが、1998年に取壊され、跡地に新しい建築が建ちました。

(カメラ;Nikon new FM2・2007/4/30撮影)
旧建築のイメージを不完全ながら継承しており、アーチの上の装飾が復活しています。


旧三井銀行名古屋支店
(曾禰中條建築事務所/S10/SRC2/名古屋市都市景観重要建築物等)

(カメラ;Nikon new FM2・1999/3/22撮影)
当時はさくら銀行でした。
右隣の住友銀行は更地になっています。

そして、その住友銀行と合併して三井住友銀行になりました。

(カメラ;Nikon new FM2・2007/4/30撮影)

古絵葉書による三井銀行の旧状(その1)

左から三井銀行、住友銀行、北浜銀行、右端に名古屋電灯本社です。
三井銀行は先代のビルです。大阪と同じく、明治末~大正頃の建築を昭和初期に同規模で建替えています。おそらく関東大震災の経験から耐震基準を見直して建替えたのではないでしょうか。
絵葉書に三菱銀行とありますが、ミスプリか、北浜銀行破綻後三菱銀行になったのか良く分かりません。古地図によると三菱銀行は向かい側にあることになっていて、名古屋電灯に隠れる位置です。

古絵葉書による三井銀行の旧状(その2)

左から、現在のビルに建て変わった三井銀行、住友銀行。
右から、山口銀行、名古屋電灯、三菱銀行(山口・三菱銀行は古地図との照合による推定)。ちなみに山口銀行は三和銀行の前身で大阪に本店を置いていました。


旧名古屋銀行本店
(鈴木禎次・曾禰達蔵/S元/SRC5/名古屋市都市景観重要建築物等)

(カメラ;Nikon new FM2・1999/3/22撮影)
当時は中央信託銀行でしたが三菱東京UFJ銀行貨幣資料館を経て、今は空き家になっています。所有者が三菱地所に移ったようで、取壊しが心配されます。

表題写真も旧名古屋銀行本店です。隣の旧名古屋日本徴兵館が無くなり右側面が見える状態になっています。
(カメラ;Nikon new FM2・2007/4/30撮影)


旧名古屋日本徴兵館
(横河工務所(菊池十郎)/S14/SRC7/現存せず)


(カメラ;Nikon new FM2・1999/3/22撮影)
この時点で空き家になっているようです。
その後、一時、東海銀行が所有していたようです。

残念ながら2004年に取壊されました。

(カメラ;Nikon new FM2・2007/4/30撮影)
玄関上部の装飾がポツンと保存されています。


旧明治屋名古屋支店ビル
(西尾建築事務所(西尾 実資)/S13/SRC6/文化財指定なし)

(カメラ;Nikon new FM2・1999/3/22撮影)

同、正面のアップ

(カメラ;RICOH GR Digital II)
今回(2009/12/8)訪問写真はこの1枚だけの掲載です。
明治屋は本社、大阪と戦前のビルを大切に使い続けています。


旧名古屋株式取引所
(城戸武男/S6/RC3・4階増築/現存せず)

(カメラ;Nikon new FM2・1999/3/22撮影)
2007年取壊し。


松坂屋名古屋本店
(鈴木建築事務所(鈴木 禎次)/T14/RC6/文化財指定なし)

(カメラ;Nikon new FM2・1999/3/22撮影)
S11増築、戦災で内部消失を経てこの姿になりました。

古絵葉書による松坂屋名古屋本店の旧状

同じ角度の写真です。右の長屋も1999年当時は残っています。
現在の松坂屋は再度改装され、長屋も無くなりました。


次回は名古屋の3回目(その他の中区)です。


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