近代建築撮影日記

日本全国の近代建築を
大判カメラ、一眼レフ、デジカメなどで
撮影した写真で紹介していきます

大津市の近代建築

2009-11-01 09:08:35 | 近畿
今回は2009/10/12撮影分(その1)です。
撮影地は大津市内です。

※クリックすると大きい画像がご覧いただけます


比叡山鉄道ケーブル坂本駅舎(大津市坂本)
(不詳/S2/木2/登録文化財)

(カメラ;RICOH GR Digital II)
地面が多く写っているのは、アオリ機能のないカメラで垂直線を真っ直ぐに写すためです。建築の紹介だけならトリミングして掲載すればよいのですが、当ブログにとって、写真も大切な要素なのでノートリミングで掲載します。
今回は見ていませんが、山上の延暦寺駅の方は鉄筋コンクリートの立派な建物です。そういえば屋島、六甲のケーブルカーも山上の方が立派な駅舎です。


日本基督教団堅田教会(大津市本堅田)
(ヴォーリズ建築事務所/S5/木2/登録文化財)

(カメラ;RICOH GR Digital II)
「湖国のモダン建築」という本の表紙に、この建築の鉛筆画が使われています。執筆者自身のスケッチらしく、鉛筆を走らせていると壁面の凹凸の多さ、窓の尖頭ア-チの素晴らしさが良く分かるという旨の記述がありました。なるほど、自分の手でスケッチすることによって建築を知ることが出来るのですね。
     

堅田の洋館(大津市本堅田)
(不詳/S初期?/木2/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II)
詳細は分かりませんが、綺麗に手入れされ大切に使われているようです。


海門山満月寺浮御堂(大津市本堅田)
(西崎辰之助/S12/木1/登録文化財)

(カメラ;RICOH GR Digital II)
有名な浮御堂、まさか近代建築とは思いませんでした。江戸時代に建立された先代の建築はS9の室戸台風で倒壊したとのことです。この台風は関西地方の広い範囲に甚大な被害を与えました。大阪四天王寺の五重塔も倒壊しました。


旧琵琶湖ホテル(大津市柳が崎)
(岡田捷五郎/S9/RC3/市指定文化財・近代化遺産)

(撮影データ;EBONY SW45・SUPER-ANGULON 58mm F5.6 XL・6x9判・1/4秒・f22 1/2・ライズアオリ)
岡田信一郎設計の歌舞伎座に良く似ています。
調べてみると、岡田捷五郎は信一郎の実弟とのことです。岡田建築事務所で兄の補佐役のような存在だったようで、信一郎名義の設計にも、ある程度、捷五郎の手が加わっていたと思われます。琵琶湖ホテルに関しては、信一郎が逝去(S7)したため、捷五郎が引き継いだと思われます。


琵琶湖疎水第一トンネル洞門(大津市三井寺町)
(田辺朔郎・小原益知/M21/石・煉瓦/国指定史跡・近代化遺産)

(カメラ;RICOH GR Digital II)
琵琶湖の水を京都に敷くための水路トンネルの入り口なのですが、大銀行か何かの入り口のような豪華絢爛な造りです。有名な南禅寺の水路閣も琵琶湖疎水です。


旧大津公会堂(大津市浜大津)
(不詳/S9/RC3/文化財指定なし)


(カメラ;Nikon F601 QD・1997/5/4撮影)
現在、改装工事中のため過去の写真による掲載です。


久保井医院(大津市浜大津)
(岩佐 某/S3/木2/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II)
この物件、インターネットで調べても良く分からなかったのですが、もしやと思い、「日本近代建築総覧」のページを繰ってみると載っていました。
掲載されている建築の多くが喪失し、未収録物件も多いため、役立たずというレッテルを貼って本棚の肥しにしていました。しかし、たまには役立ちます。


石田歯科醫院(大津市中央)
(木村 政吉/S12/木2/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR Digital II)
和風でも西洋風でもない、アジア風でしょうか?


日本基督教団大津教会(大津市末広町)
(ヴォーリズ建築事務所/S3/木2/文化財指定なし)

(撮影データ;EBONY SW45・SUPER-ANGULON 58mm F5.6 XL・6x9判・1/8秒・f22・ライズアオリ)
道のまん中から撮影しました。


旧武徳殿(大津市京町)
(三井道男/S12/RC2/文化財指定なし)

(撮影データ;EBONY SW45・WIDEANGLE CONGO 120mm F6.3・6x9判・1/30秒・f22・ライズアオリ)

(カメラ;RICOH GR Digital II)
おそらく、国内では現存最大の武徳殿でしょう。
しかし、現在閉鎖中で補修、再利用のメドはたっていません。
表題写真は閉鎖前の旧武徳殿です。
(カメラ;Nikon F601 QD・1997/5/4撮影)


滋賀県庁舎本館(大津市京町)
(佐藤功一・國枝博/S14/RC4/文化財指定なし)

(撮影データ;EBONY SW45・SUPER-ANGULON 58mm F5.6 XL・4x5判・1/8秒・f22・シフトアオリ/トリミング)
あまりにも余計なモノが写りこんでいたのでトリミングしてみました。参考までにトリミング前の画像はコチラ

(撮影データ;EBONY SW45・Nikkor SW 90mm F8・4x5判・1/8秒・f22・ライズアオリ)
巨大です。実際には神奈川県庁や愛知県庁の方が大きいかもしれませんが、印象としては戦前最大の県庁建築です。


カトリック大津教会(大津市馬場)
(不詳/S15/木2/文化財指定なし)

(撮影データ;EBONY SW45・SUPER-ANGULON 58mm F5.6 XL・6x9判・1/8秒・f22・ライズアオリ)
和風屋根にアーチ窓。和洋共に強い主張があり、洋風瓦やスレートが調達できず、仕方なく和風屋根にした建築とは一線を隔しています。

(カメラ;RICOH GR Digital II)
内装は洋風です。


(カメラ;RICOH GR Digital II)
玄関壁面タイルと階段モザイクタイル。
内装には多様なタイルが使われ、目を楽しませてくれます。


次回は近江八幡です。


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