今まで全く読んでこなかった村上春樹さん。
なんとなく題名にひかれて読むことに。
キーワードは「阪神淡路大震災」の短編集。
といっても、被災者のことについての内容ではない。
印象的だったのは「蜂蜜パイ」
「僕と君とは友だちでいるべきなんだ。どちらかだけが与え、どちらかだけが与えられるというのは本当の友だちのあり方ではない。・・・またどこかで君に会えたら、そこでもう一度親友になろう」
はっとした。
改めて大切なことを気づけた。
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何なんだこれは?
なぜこの人はこんな行為をしたの?
という不思議な気持ちになる短編集ばかりだった。
もしかしたらすべての短編集にいえることで、村上さんは阪神淡路大震災で実際に被災していない人たちがメディアなどを通して自然の脅威を目の当たりにして、自分が「人間」なのだと気づいたということを描きたかったのでは?
まぁ村上さんのみぞ知ることですが。
とりあえず、興味深い一冊だった。
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