夢千年のナチュラル・ライフ

オーガニックな暮らしを求めて、愛知県の作手高原へ一家で移住して15年。スローライフ&スローフード実践中!

一瞬で、平和を吹き飛ばしてしまう原発

2011年05月06日 | 環境のはなし
黒田です。

原発の問題は、放射能汚染の危険性や、その汚染が長期間に
わたって続くことの恐ろしさだけでなく、原発の立地そのものに
起因する、民の心を蝕み、曇らせ、腐敗させ、緩慢に殺してしま
う空恐ろしさに、満ち満ちていることです。

静岡の浜岡原発周辺の小さな町御前崎、柏崎原発、福島原発、
美浜原発、敦賀原発、伊方原発、、、どこでもそうですが、町の
たたずまいには似つかわしくない豪壮な公共建築群が、見る者
を圧倒します。
そして町のひとびとは、ほくそえむように、静かに笑うのです。
まるで幸せを、独り占めにしているように、豪邸の門前に佇むの
です。

死と、いつも背中合わせになった静かな平和の様相に、ぞっとし
ながら車を走らせていると、これこそが原発の、ほんとうの恐ろし
さだと、心が締めつけられるような息苦しさを感じます。
早く通り抜けてしまいたい衝動に駆られるのです。

福島原発は、思いがけない大震災で、はからずも仮面を剥ぎ取
られたのです。
平和と繁栄は、一瞬で吹き飛びました。
起きてほしくないことが、起きてしまいました。
原発の本質は、ひとびとの心の底の底まで蝕み、腐らせ、自分
自身で立ち上がる気力も底力も喪失させることです。

私たちは、自分たちの町や村に原発が立地するのではないこと
で、他人事にしてしまってきた「つけ」を支払わなければならない
時が、突然来たことを自覚しなければなりません。
実は原発は、立地している町や村のひとびとだけを蝕むのでは
なく、遠く離れた私たちをも蝕み続けてきたことを思い知らされる
ことになりました。
私たち自身の心の死と、向かい合う時が来ました。

安穏と平静を装うことはできない日が来ました。

ひとと生まれて、自分が真に「ひと」の名に恥じないように生きる
時が来ました。
余暇の支援者ではいられない日々を、今私たちは生きています。

今すぐ、全ての原発に、"NO !!!"を言いましょう。
その発言が実効力を持つように、原発の要らないライフスタイル
を確立しましょう。
情報を隠し通している政府や東京電力、そして中部電力をはじめ
とする電力各社に、"NO !!!"と言いましょう。
全ての真実を明らかにして、あらゆる責任を全とうするように要求
しましょう。
被害がこれ以上拡大しないよう最善を尽くすことを、日本中のひと
びとの責務だとして、確認し合いましょう。
そのために被災者と、苦労を分かち合う覚悟をしましょう。

世界に原発がある限り、明日は我が身です。

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