心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

只在(ただある)

2007-08-08 | 前衛・抽象



写真は’02の作品(90cm×180cm)タイトルは「只在」

前衛書を書くということ、それは私の場合~
あまり文字を題材にはせず、その時心に響く音楽を聴きながら
イメージするものを表現していくという作業でした。
だから「心象の書」と勝手に呼んでいます。

その作業の結果は、書以上に自分の知らなかった自分を教えてくれます。
私は以前はどうも無意識に、回りを囲う線がないといられなかったんです。
ある日、同門の先輩から「あなたにとってこの囲いは何なのか考えてみたら」と
言われて、心に響くものがあり。

以来、私のテーマは「只在」~ただある~
何の囲いもつっかえ棒もなく、自分でちゃんと立っていたい、
心を開放しておおらかで自由な存在でいたいと思ったのです。

それまでのローラーは捨て、神経質な線よりも太くてたっぷりとした
温かい線を探し、内よりも外へ外へと向うエネルギーに憧れるようになりました。

人はそう簡単には変われないとは思います。
でも知らなかった自分を知ることで、変われる・・というか、
もう一人の自分に出会えることもあるのかもしれません。






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