塩ゆでにして食べるのもおいしいが、煎り豆菓子や郷土料理として重宝される そら豆
今から5000年以上前に、一説では、メソポタミア地方で栽培が始まったといわれ、古代エジプトや古代ギリシャなどでは主食のひとつとして栽培されていたようです。
日本には奈良時代にインドの僧侶が中国経由でもたらしたと考えられています。江戸時代には、林羅山が著した多識篇という書物には、蚕が繭をつくる時期においしくなる豆という意味で蚕豆の名で出てきます。空豆という名称は、サヤが空の方を向いてつくために、そのように呼ばれるようになったと言われます。
日本で本格的な栽培が開始されたのは明治時代になってからで、ヨーロッパやアメリカの品種が持ち込まれ、試作を繰り返して現在の品種の基礎が作られたようです。 近年では、関東、四国、九州などで栽培されていますが、乾燥豆の大半は、中国、オーストラリアなどから輸入されているようです。
完熟前の豆を塩ゆでにする食べ方が好まれる一方で、フライビーンズなど、豆菓子としても人気があるようです。 香川県では、熟したそら豆を煮込んで醤油で味付けした醬油豆という郷土料理があり、お土産として販売されています。 中国料理に欠かせない調味料の豆板醤は、そら豆を原料にして作られているそうです。
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