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2016.6.5 『浦臼山』(718m)~『樺戸山』(890m)

 

 今朝『浦臼山』の麓で目覚めた。

昨日一日中降り続いた雨は、夜になって上がった。

Hiromiはいつものように夕食後横になるとすぐに眠り込んでしまい、それがまた深そうなのよ、眠りが。

早い夕食だったので、5時過ぎには眠り込んでしまった。

そして夜遅くになって目を覚まし、歯磨きをしてまた寝る。

本当によく眠るやつで、結局今朝までに12時間眠ったことになる。

このところ仕事が忙しく、身体が眠ることを欲しているのだろう。

 

 7時10分、『浦臼山』登山口をスタートして『隈根尻山』を目指した。

このコースも過去に随分回を重ねて歩いた。

12年前に足を骨折して山登りをやめてしまった我が女房が、最も好きなコースだつた。

しかし、20年ほど前に『隈根尻山』一番川コースが開削されてからは、楽に登れるそちら側ばかりが利用されるようになり、

年々笹が繁殖して登山道を覆い、近年『樺戸山』~『隈根尻山』間が廃道となってしまった。

ところが1ヶ月前、札的沢から入山し、樺戸山頂上に立ったとき、笹を刈ったあとを発見。

その時はまだ積雪状態だったので、どこまで刈られているのかを確認せずに歩を進めた。

それで今回それを検証すべく入山した。

 

 昨日降り続いた雨が空気中のチリやホコリを洗い流し、澄んだ空気が新緑の美しさを際立たせる。

美しい、実に美しい緑だ。

スタートしてすぐに連なるうまそうなフキ、フキ、フキ・・・

しかし、それらを横目に黙々と登る。

直射日光が照りつけるものの、それほど暑くはない。

淡々と登って、

8時10分、『浦臼山』頂上。

ここまではかつてしっかりした林道があり、車で乗り入れられた。

そしてそれはまだしばらく続き、このシーズンは多くのタケノコ採りが車で上がってきていたものだ。

そんな林道はやがて終点に至り、いよいよ登山道の始まりだ。

しかしこの登山道、1年前に歩いた時より更に笹が勢力を増大していた。

もう笹、笹、笹の海で、足元が全く見えず、当然速くは歩けない。

しかもHiromiどころか私の背丈より高い部分があり、トンネル状態に。

ほとんど笹をかき分けての行軍だ。

ただ、ところどころで笹やブッシュを切り落とした跡が見受けられる。

明らかにどなたかが登山道維持のために手を入れてくださっている。

そんなことに感謝しながら、

9時30分、『樺戸山』頂上。

さて、『隈根尻山』への登山道は?

入口は笹刈りがされているものの、『隈根尻山』に目をやると、その山肌に笹を刈ったあとは見受けられない。

こりゃあ途中までだな、と判断して笹のトンネルに入る。

そしてアウト!

やはり廃道だ。

『隈根尻山』とのコルに向かって30mも下ると笹刈りの終点。

そのあとは屈強な笹の下に登山道が続いているのだから、強引に進めなくはない。

しかし帰路でその笹は逆目となり、『樺戸山』まで戻るのに大変な労力を強いられる。

迷わず引き返した。

 

また笹をかき分けながらアップダウンを繰り返して、

11時5分、再び『浦臼山』。

そこで昼食とした。

 
 
このとき一人の年配者とすれ違った。
 
その方はタチバサミを片手に、登山道脇のブッシュをパチンパチンと切りながら去って行った。

心の中で「ありがとうごさいます」と感謝申し上げた。 

登山口が近くになった頃、登路で美味そうに見えたフキを収穫。

フキはいくらでもあるので、すぐいっぱいになる。

 

 

 

 12時20分、登山口着。

登山者名簿に下山時刻を記入したHiromiが、「あの人笹刈りの人だわ」と言う。

「なにぃ~っ!?」と、私。

そして登山者名簿を見ると、名前を「石岡」さんという。

住所は私が住む江別市で、登山日程を5~7日と記してあり、入山目的を見て驚いた!

ただ「笹刈り」とある。

 

登山道で目にした笹やブッシュを切り落として下さっていたのは、この石岡さんだったのだ。

思えば下山の『浦臼山』頂上に、テントが一張り張られていた。

石岡さんは山中二泊で登山道の笹刈りをして下さるというのだ。

いやあ、頭が下がる。

本当にありがとうございます。

この場ではあるが、深く感謝申し上げたい。

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2016.6.4 『沖里河山』(802m)

 長く続いた土日を通しての好天に、とうとう終止符が打たれた。

しかし、毎週土日晴天の下での山歩きを楽しませてもらったので、致し方のないところ。

 

 金曜の夕方、いつものようにHiromiを拾って深川へ。

土曜の予報が全道的に雨なので、低山歩きを予定。

 

今朝は予定通り雨模様の中で目覚めたが、二人して二度寝してゆっくり休んだ。

外で降りしきる雨は、強弱を繰り返すものの、全くやむ気配がない。

従ってモチベーションが上がらず、車中でグダグダしていた。

 

10時30分、『沖里河山』に通ずるイルムケップスカイライン入り口をスタート。

この「イルムケップスカイライン」だが、名前はかっこいいが、ただの林道。

通る車はほとんどない。

随分回を重ねて歩いた道だが、車に出合ったのは一度だけと記憶している。

ただ、頂上の『沖里河山』を経た逆側は、山菜シーズンになると、タケノコ採りを目的とした車が押し寄せる。

またこの山一帯には登山道が施設されている。

しかし雨の中では足元がきれいなところを歩きたいものだ。

新緑が実に美しい季節。

雨は決して降りやまないが、美しくみずみずしい中を歩くのは楽しい。

道路脇にはまっすぐで美味しそうなフキが沢山生えている。

そんな緑を楽しみながら歩いて、

11時35分、頂上着。

辺りをすっぽり包んだガスのため、下界はなんにも見えない。

おまけに頂上に着く頃雨足が強くなった。

即下山開始。

スタスタ歩いて、

12時40分、駐車地着。

久々の雨中登山だったが、新緑を楽しみながら歩き、まあ楽しい山歩きだった。

 

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