北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2021.2.10 『楓』(かえで・355m) 深い雪にやられた・・・
今日はコズの「故郷夕張の山に登る」シリーズ第四弾!
今年に入ってコズを、
『鬼首山』、『鳩ノ巣山』、『人漁山』に登らせた。
そして今回は短い行程の山を予定した。
と言うのも、最近空知地方を中心に、
雪がけっこうな量で降り続き、
スノーシューが深く雪に取られることになるので、
そんなときは雪が降らなかったところへ出かけるか、
短い行程の山行を組むようにする。
それで今回は夕張市於兎牛地区から、
短時間で登れる『楓』に決めた。
ところが・・・
コズとは今朝9時半に、
夕張市滝ノ上で合流する予定だったが、
私は早くに行って近くの山々の駐車地の状況を確認して歩き、
9時前に滝ノ上の合流地点に行ってみると、
コズは既に到着していた。
コズはいつも合流指定時刻より、
かなり早くそこに行く。
その後道々夕張~厚真線の「滝の上橋」まで移動した。
夕張川に架かるこの橋の手前に、
冬季通行止めの大きなゲートがあるので、
そこを駐車地とした。
するとコズが車から降りてきて、
「ハイッ、いつものおやつ!」、
と言って紙袋をくれた。
「なんも買ってくるなって言ってるべやあ!」、
と言いつつも遠慮なく受け取ってしまうボク・・・
9時20分、駐車地をスタートした。
農道を少し歩いて「滝の沢林道」ゲートに向かう橋を渡る。
渡りきって右手が「滝の沢林道」で、
我々は左手の古い林道に入る。
目の前は垂直のそそり立つ岸壁だ。
その基部に巨大なつららができている。
コズが後ろから「右に大きな氷!」、
と教えてくれるが、
そんなでかいもの見えてるよ!
そんなことよりこの時点で、
既に困ったことになっていた。
懸念していた足下の雪が深く、
一歩一歩のラッセルがきつい。
今年は大きな寒暖の差がほとんどなかったので、
表面に積もった雪の下に、
一旦融けて固く締まった層がない。
従ってスノーシューをズブズブ飲み込む。
それを想定して大型のスノーシューを装着したのだが、
全く刃が立たない。
そこに急登となるともうダメ!
牛歩どころかカメの歩みだ。
ただ、歩がのろいと会話はよく聞こえる。
今日も色々な話しをした。
Co.250で一旦尾根上に出ると、
尾根に沿って伸びる作業道が現れたものの、
今度はけっこう濃い笹だ。
尾根上を進むのは笹が濃く、
困難を極めるので、
作業道を利用して進む。
一歩一歩スノーシューを飲み込まれながら。
そしてCo.280で北から伸びる尾根に乗り換えた。
すると足下の雪の量が少なくなり、
ホッとしながら登って行く。
最後は急登を経て、
11時15分、四等三角点「楓」。
風もなく穏やかな山頂で昼食だ。
スタートしてしばらくは、
短いルートにも関わらず、
ピークに立てないんじゃないか、
と思い続けたが、なんとか立ててよかった。
コズも小さく「よかった・・・」とささやく。
下山は登路で苦労したトレースを伝って楽々下る。
そしてもう林道に下り立つ辺りで、
私のスノーシューのフレームが折れた。
濃い笹漕ぎでいやな予感がしたんだよねえ。
12時20分、駐車地。
短い行程を組んだものの、
いやあ、苦労したぁ・・・