goo

2021.10.7 『雨霧山』(あまぎりやま・509m)  紅葉狙いもちょっと早かった~

 夕張市は紅葉が素晴らしいところだ。

それは広葉樹が多いためだ。

夕張市全体が山の中にあるようなものだが、

炭都として栄えし歴史を持つこの町は、

基幹産業が石炭の採掘だったため、

林業がそれほど発展することなく、

広葉樹が広く伐採されて、

針葉樹にかわるところが少なかったのではなかろうか、

と勝手に推察している。

今日はそんな夕張の紅葉を楽しむべく、

『雨霧山』に向かった。

『雨霧山』の頂上に立つのは、

今回で10回目になると思われる。

従って夕張側の紅葉が美しいのも知っている。

 『雨霧山』に登るには、

大きく分けて二つのルートが考えられる。

一つは夕張市南清水沢から、

「雨霧林道」を利用するもの。

そしてもう一つは、

栗山町東山から同じく、

「雨霧林道」を利用するものだ。

つまり「雨霧林道」を利用すると、

夕張市から栗山町に抜けられるわけだ。

但し、どちらの入口にも、

ゲートが設けられて施錠されている。

またどちらも奥に入ると、

落石で車両の走行は不可能だ。

 このところこの山へは、

栗山町から登ることが多かったのだが、

今回は紅葉目的なので、

久しぶりに夕張側から登ることにした。

 今朝家を出て夕張市に向かい、

南清水沢地区から、

「熊の沢川」に沿って西に伸びる道々に入った。

この舗装された道々は、

2kmほど走ると終点となる。

そこに最終人家があるのだが、

昨年まで住んでいたと思われる家主が、

今はもう転居されたようだ。

そしてこの道々終点から先は林道となり、

入口がチェーンゲートで閉ざされている。

 9時05分、道々終点を駐車地とし、

チェーンゲートを越えて林道に入った。

それを少し行くと分岐が現れ、

右方向に伸びるのが、

「南清水沢林道」で、

今回は直進して「雨霧林道」に入る。

すぐにゲートが現れる。

もう狩猟シーズンに入ったので、

禁猟区域が示された紙が貼られているが、

はたしてハンターはこれを守るのだろうか?

当然守るハンターはいるだろうが、

必ず守らない者もいる。

それが誤射事故を引き起こすのでは、

と常々怖い思いをしている。

ただ今日は一台の車も見なかったし、

林道の路面にも最近車両が走行した痕跡は、

一貫して見られなかった。

 さて、肝心の紅葉だが、

ゲートから先はほとんどが、

いまだ色をつけていない。

ちょっとがっかりしたが、

先を行くと素晴らしいポイントが待っている。

それはほぼ直線的に伸びる林道が、

沢地形に従って大きく蛇行する辺りからだ。

そこに差し掛かると、

急に様々な色が目に飛び込んでくる。

まだ色付きは浅いが、

それでも十分美しい!

そしてこの辺りから路面が荒れだし、

上部から大きな石が落下して、

路面のあちこちに転がっている。

重機のキャタピラ痕が残っているところを見ると、

一旦は落石を片付けたのだろうが、

キリがなく落ちてくるようだ。

前回ここを訪れた時も落石がひどく、

車両の走行が不可能だっところだ。

その後林道は大きく蛇行を始め、

グイグイ高度を上げる。

そしてCo.430で木々の間から、

名峰『夕張岳』(1,668m)が見えた。

何ともいい風景だ。

このポイントより少し先に進むと林道分岐となり、

右を取れば栗山側に下降して行く。

それを左手の「雨霧支線林道」に入ると、

200mほどで『雨霧山』の基部に到達する。

あとはわずかな藪漕ぎで、

と言いたいところだが、

もう藪漕ぎはなくなってしまった。

登山者が増えているようで、

登山道を歩いているような感覚で、

11時ちょうど、『雨霧山』(二等三角点:鬼奥峠)

点名の「鬼奥峠」は、

夕張側から見ると『鬼首山』の、

西奥にこの山が位置するためか?

このピークはエゾシカのフンが全くなくきれいだ。

今時なかなかないんだよね、

そういうピークが。

カップ麺一個の質素な昼食を済ませた。

そして南に伸びる尾根を確認するため、

そちらに向かって少々下ってみた。

植生の確認だった。

近々この南尾根を伝って、

このピークに登ってみたい。

 下山は上空の雲が晴れて、

日差しが強くなった。

しかし気温は上がらないので快適だ。

午後の日差しを浴びた紅葉を、

また眺めて歩きながら、

別のピークへの取り付き点を確認。

思いは膨らむ。

そして12時40分、駐車地。

夕張の山は何度登っても飽きないわぁ~

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )