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2021.10.16 『鬼首山』(641m)  秋は黄金色の世界

 土曜の朝山に行くため外に出ると、

空から「クォーッ、クォーッ」と、

鳥の鳴き声が聞こえる。

上空を見上げと、

それは白鳥の編隊だった。

北からやって来て、

南へと向かって行く。

今年ももうそんな季節になったんだ、

と実感した次第だ。

つい先ごろまで暑くてたまらなかった北海道だが、

もう雪虫が飛び回り、

いつ雪が降ってもおかしくない状態だ。

 この日は紅葉が美しい、

『鬼首山』に登ることにした。

夕張市は市内全域で、

大変美しい紅葉が見られる。

それを観光資源にできないものか?

バスに客を乗せて、

市内のあちこちを走り回るだけで、

素晴らしい紅葉を楽しむことができる。

 土曜の朝Hiromiを迎えに行き、

夕張市沼ノ沢へと向かった。

そして「夕張川沼ノ沢取水堰」で、

夕張川を渡った。

するとそこは既に人の住む人家がなくなった田園地帯だ。

田園地帯の西側に『鬼首山』が鎮座する。

 田園地帯の片隅に駐車し、

8時55分、徒歩でスタートした。

『鬼首山』に登るのは何度目だろう?

つい先日も今回とは逆の、

西尾根を登ってピークに立っている。

歩き出してすぐ、

田園地帯の中の一本道を、

まっすぐ『鬼首山』に向かって歩くことになる。

そこから見る『鬼首山』は、

手が届きそうなくらい近く見える。

ところがその懐に入ってしまうと、

思いの外奥行きがあって戸惑うことになる。

 今回はHiromiのルートファインディング訓練とし、

要点だけを伝えて、

極力口を出さず着いていくことにした。

この山は意外に地形が複雑で、

ルートの選定が難しい。

ただ、前半の藪はほとんどないので、

どこでも歩ける状態だ。

Hiromiがブツブツ独り言を口にしながら、

ピンテを付けて登って行く。

黙って見ていると、

自らが進むべき方向性より、

シカ道につられて登って行く。

それはまずいだろう、

というところで、

私が追随をやめてルートを変えると、

またブツブツ言いながら寄ってくる。

そんなことを何度となく繰り返し、

高度を上げていくと、

400m辺りから笹が出てきて、

450からはかなり濃くなり、

Hiromiの姿が見えなくなってしまった。

それでは方向もなにもわからないだろうと、

私が笹をかき分けて先導することに。

そして550で急登となり、

これをよじ登ると、

『鬼首山』に続く稜線上だ。

ここからピークまでの雰囲気がいい。

細尾根上は東と西の風景が同時に見られる。

またこの稜線上は、

積雪期だとエゾシカのフンがびっしりと、

敷き詰められたように落ちている。

 楽しい稜線歩きを経て、

10時45分、『鬼首山』(二等三角点:紅葉山)

先日西尾根からここに上がったことが懐かしい。

冷たい風が吹いていたので、

簡単な昼食を済ませて下山開始。

深い笹薮以外はHiromiが前に立ち、

自らが付けたピンテを回収していく。

これがまた簡単なようで、

実際にはそうでもなく、

何度となく方向を失って、

ピンテが目に入らない。

本人も「こりゃわからんわ~」

今回はGPSを使用せず、

目で見て方向を決めることとした。

まあなんとかかんとか、

ピンテを回収して、

12時40分、駐車地。

紅葉目的で登ったこの日だったが、

黄色は美しいけれど、

赤い色がもっと欲しかったなあ。

 

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