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2022.12.11 「馬追丘陵」  やる気はないがいいことも・・・

 

 今年もここまでで210山行を終えた。

毎年こんなことを続けていると、

ときには全くやる気の出ない日がある。

意味もなくおっくうでたまらない。

先日の日曜日はそんな朝を迎えた。

朝起きるどんよりと重苦しい空から、

湿った雪が降り出した。

その時点でもうやる気なし。

またこの週末はHiromiと別行動のため、

一人で動くと車の燃料代がかさむ。

そんなこともやる気のなさを後押しする。

しかし健やかに酒を楽しむためには、

決して運動を欠かせない。

そこで直近の馬追丘陵に出かけた。

現地に着くと雪がかなり強く降っていた。

車外に出るのがおっくうで、

昼寝をしようかとも思ったが、

全く眠気を感じないまま、

しばらく車の中でウダウダしていた。

そして雪が小降りになったところで外へ出た。

 積雪30cmの中で、

旧「マオイゴルフ場」を歩き出した。

新雪だったので柔らかく、

まだツボ足で歩ける。

しかし降る雪は強弱を繰り返し、

やる気が起きないまま歩く。

これが青空の下だったら、

広い風景の中で俄然やる気になるのだが。

前回ここを歩いたのは、

まだ暑いころだったことがよみがえる。

凍り付いた池の底にいる鯉たちは、

この冬を泥の中にもぐって過ごすのか?

 ゴルフ場をほぼ縦断して、

一段上を走る新しい林道に上がった。

今夏この林道では新たな造成工事が進められていた。

その新たな林道を歩いて行くと、

いつも藪漕ぎで登る「文学台」へと続く尾根に、

刈りわけ道ができていた。

これには驚いてよく見ると、

どなたかが笹刈りをされたようだ。

そしてそれは明らかに、

「文学台」へと続いているようだった。

この日はただゴルフ場から、

新林道を歩いて帰るつもりだったが、

そんな登山道風の光景を目にしたのでは、

それを検証しないわけにはいかない。

迷うことなく刈りわけ道に入った。

するとそれは忠実に尾根に沿って伸び、

楽々「文学台」に上がってしまった。

こりゃあ「馬追丘陵」で楽しむ人たちは喜ぶだろう。

ただ、多くの人が歩かなければ、

すぐ強力な笹に埋もれてしまう。

コズを歩かせて、

ヤマップに軌跡を載せさせるか?

そんなことを考えながら、

同ルートを下ったのち、

林道からゴルフ場に戻って駐車地へ。

ゴルフ場に戻るとようやく雪が上がって、

青空が広がりだした。

 やる気のない日ではあったが、

馴染みの「馬追丘陵」で、

新たな発見をしたことに納得。

そしてこの夜も健やかに酒を楽しんだ。

 

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2022.12.10 『矢作山』(やはぎやま・250m)  美しい伐採地の奥へ

 

 土曜日の「奥門別山」下山後、

林道から道々80号線に戻り、

平取方向に少し走った地点で、

右手の伐採地に続く林道に入った。

林道と言っても、

既に廃道で雑草が覆っていた。

数年前の伐採地のようだから、

その作業のためだけにつけられた作業道なのだろう。

林道入口には都合よく駐車スペースがあった。

雪はサラッと降った程度だ。

 スタートするとすぐゲートがあるのだが、

鉄の扉が錆びてボロボロだ。

こういう林道だと車が入れないので、

ハンターも入る心配がなくていい。

辺りは伐採地の風景が広がり、

なかなかいい雰囲気だ。

林道上に生えた雑草が、

既に枯れているからいいようなものの、

草の勢いがよい夏場だと、

歩くのが大変だろう。

それにしても伐採地の風景というのはいいねえ。

上に上がって見下ろしてみたい、

という衝動に駆られる。

 林道は1kmほどで終点を迎えた。

やはり伐採のためだけにつけられた、

簡易的なものだ。

林道終点から、

正面に突き出した尾根に取り付いた。

急斜面の土が固く凍りつき、

登山靴のソールが滑るので、

ようやく笹付きまで上がった。

尾根上は一面ミヤコ笹に覆われ、

どこでも歩ける状態だ。

そして尾根筋を忠実にたどり、

四等三角点「矢作山」

笹の背丈が低い上薄いので、

三角点標石はあらわになっていた。

そして標石のすぐそばに崩落斜面が広がっている。

「胆振東部地震」で崩れた斜面だろうが、

危なく標石が巻き込まれるところだった。

また、木々の切れ間から、

この直前に登った「奥門別山」の頂上部が確認できた。

 「矢作山」からは北に伸びる尾根にのってみた。

この尾根は北から西向きになって、

伐採地までつながっているようだ。

固く凍り付いた細尾根の下りで、

スリップ回避のため少々まごついたが、

まあ問題なく通過。

そして尾根を詰めて行くと、

突然前方の視界が開け、

伐採地に出た。

標高は低いがいい眺めだ。

しばし広い風景を眺め、

伐採地の笹の中を下って林道に下りた。

あとはまたのんびりと荒れた林道を歩き、

ボロボロの林道ゲート向こうの駐車地へ。

コンパクトな周遊ルートではあったが、

伐採地の風景を楽しめる楽しい山行だった。

 この後もう一泊する予定だったが、

一泊目の車中泊に失敗すると、

もう一泊と言う気にはなれず、

そのまま帰途に着き、

夕方には我が家に帰り着いた。

歳をとってくると、

車中泊も難しくなってきたねえ・・・

 

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2022.12.10 『奥門別山』(337m)  広い沢地形から尾根筋へ

 この週末はHiromiと別行動なので、

金曜日の朝二泊の予定で自宅を出た。

そして金曜日にコズを「支安平奥」に案内した後、

安平町追分の「ぬくもりの湯」で汗を流し、

そのまま平取町から「義経峠」を越えて、

門別町まで走った。

しかし車中泊地が定まらず、

更に走って新冠町新和の牧草地に良い場所を見つけた。

ただこの夜は車中泊に失敗!

夜中に目覚めて眠れなくなってしまった。

そして快晴の中で起きだすと、

ひどい寝不足感で吐き気までした。

こんなことは珍しい。

 道々80号線を戻り、

三和から峠を越えてすぐ、

左の林道に入った。

これは「ホロカンナイ林道」と呼ぶようだ。

この林道を1km弱走るとゲートが現れ、

「林道工事のため入林禁止」と書かれていた。

予定ではこの林道を更に1kmほど先に進んで、

尾根の末端に取り付くことにしていた。

しかし施錠されたゲートには、

車両の進入どころか、

入林そのものを拒む旨記されていたので、

林道を利用することは止め、

ゲートの右手に広がる沢地形を利用して、

尾根に取り付くことにした。

 真新しい林道を少し歩き、

沢地形に下りた。

広い河原が奥へと伸びている。

その中を500mほど歩くと、

正面に突き出た尾根の末端が見えてきた。

斜度が手ごろなこの尾根に取り付いた。

そして少し登ると作業道が現れた。

それをまたぐ形で上へと進んで行く。

するとまた作業道が現れ、

それは前述の作業道の延長線だったようだ。

しばらくは快適な作業道を歩く。

しかし長くは続かず藪に消えた。

ただ藪と言っても背の低いミヤコ笹なので、

歩行は全く苦にならない。

辺りは広葉樹の密度が濃い。

そして松の若木の中を行く。

この若木の枝が細かくて、

けっこう進行の妨げとなる。

また時折目指す「奥門別山」であろうピークが見える。

 ほぼ西向きだった尾根は、

300で北に伸びる尾根と交わった。

ここで北向きの尾根に乗り換えた。

この尾根も快適で歩くのが楽しい。

東には木の間越しに『リビラ山』(1,291m)から『貫気別山』(1,317m)の、

白い山並みが見えている。

 途中「あれがピークかな?」、

と思った小ピークは偽で、

それを越えると目指すピークが見えた。

少々の急登を経て、

三等三角点「奥門別山」

木々の葉が全て落ちた今、

遠くの風景が見えるのがいい。

なかでも平取町の『振内山』(740m)と、

『宿弗山』(867m)がよく見えた。

   下山は同ルートを引き返す。

できることなら別の尾根を利用して林道に下りたいが、

林道工事の関係者とは会いたくない。

なにしろ「入林禁止」とのことなので。

 起きた時から快晴だった空は、

どこまでも青く、

太陽光が燦々と降り注ぐ。

実に快適な中での下降を終えて河原へ。

そして駐車地へ。

この時点で11時を過ぎたところ。

さてもう一座!

 

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2022.12.9 『支安平奥』(364m)  コズからオファーが・・・

 今週も月~木曜日の4日間出勤だった。

来週も同じ日程が確定したので、

年内は週4日の出勤ペースで終わりそうだ。

月曜日にヤマッパーのコズから久しぶりにラインが入った。

「シアビラヌプリを知ってるかい?」

との問い合わせだった。

 「ん? シアビラヌプリぃっ??」

しかしすぐに直感!

「それは三等三角点、支安平奥のことだろう」

と返した。

するとそこに連れて行ってくれ、

ということになったので、

早速金曜日に同行の予定を入れた。

 インターネットで「シアビラヌプリ」を検索すると、

あったよ一件だけ。

「瑞穂ダム」からのルートが記されていたが、

それは「胆振東部地震」の前の記事で、

今はその林道がズタズタに崩れ去り、

そのルートは藪漕ぎでなければ登れない。

私はそのルートから、

地震後に二度登っている。

そしてそこには震災のすごい光景が広がっている。

また、ネットで「支安平奥」を検索していただくと、

私のブログ記事がヒットする。

 「支安平奥」へは何本かある林道を利用して、

容易に登ることができる。

それで今回は安平町追分旭から林道に入り、

変化のある周遊ルートを案内することにした。

しかし・・・

 この朝家を出ると外気温が-6℃だった。

それが途中の長沼辺りでは-12℃まで下がった。

まだ12月の中旬に達していないと言うのに、

ずいぶん冷えたものだ。

 早めに出向き林道の状況をチェックしようとすると、

そこに大型ダンプが何台も入って行った。

林道奥で工事が行われているようだ。

それでこのルートはキャンセルし、

「クオーベツ支線林道」を登ることに変更した。

また前日降った雪はずいぶん広範囲だったようで、

林道入口の由仁町川端地区も、

10cmほど雪が積もっていた。

 9時15分、雪の「クオーベツ支線林道」入口をスタート。

路面を覆う雪が柔らかく、

膝や足首にやさしい。

上を見上げると、

木々の枝に新雪が降り積もり、

なんとも美しい光景だ。

限りなく私に歳の近いコズとは今年の春先以来だが、

どうも老人クラブの仲間と、

久しぶりに会ったような感覚だ。

従って会話がはずむ。

話しの内容は様々で幅が広い。

この林道は変化に乏しく、

退屈な歩行が続くものの、

久しぶりに会ったコズとの会話で、

約6kmを楽しく歩き、

目指すピークの基部に達した。

あとは少々の藪漕ぎで、

11時20分、三等三角点「支安平奥」

風がなく実にのどかなピークだ。

気持ちよく昼食とする。

木々の葉がすっかり落ちた今、

見えなかった遠くの景色が、

木間越しに見えている。

 下山は同林道を戻る。

この林道歩きの往路は、

一貫して逆光の中を歩いたが、

復路は日を背負って歩く。

すると辺りの風景がよく見えるし、

景色そのものも美しい。

気持ちの良い空気の中で、

また延々と会話が続く。

まあ、じいさん、ばあさんだからねえ。

そして13時25分、林道ゲートを越えて、

目の前の駐車地へ。

「ありがとうございました」

とコズが大声で言う。

コズはパッとかたずけを済ませ、

「またお願いします」

と言って帰っていった。

 

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2022.12.4 『犬山』(157m)~『安平山』(あんぺいざん・166m)  千歳市から入って周遊ルート

 

 先日の日曜日は日帰りなので近場ということにし、

千歳市協和から「犬山」~「安平山」を周ることにした。

このルートは昨年の同時期に、

単独で歩いて気に入ったところだ。

そこへ今回はHiromiを連れて行った。

 朝Hiromiを迎えに行き、

協和地区に向かった。

車に乗り込んだHiromiが開口一番、

「腹痛い~っ!」

おいおいコロナじゃないのか?

今は何でもコロナを疑ってしまう。

しかし古い牛乳を飲んだそうで、

単なる腹痛だった。

びっくりさせんなや!

 

 道々226号線を、

長沼から安平町追分に向かって走ると、

「協和神社」で右に入る農道に出合う。

「シーケヌフチ川」に沿って伸びる農道に入って行くと、

間もなく「千歳CC」の入口が現れるので、

これを素通りして進む。

すると左手に作業道が現れる。

地形図には破線で記されているが、

実際には既に廃道となっており、

車は侵入できない。

この作業道入口を駐車地として、

7時40分、スタート。

畑の中の一本道を歩いていく。

もう農作業の時期が過ぎたので、

辺りには誰もいない。

 作業道は間もなく消失するので、

畑の端を歩かせていただき、

正面の尾根に取り付いた。

はじめは笹を漕ぐが、

すぐに藪は薄くなって歩きやすい。

最初に目指す「犬山」までの尾根筋は明瞭だ。

昨年は12月5日にこのルートを歩き、

雪が全くなかった。

ところが今回は1日早いのだが、

いくらか雪が積もっている。

その雪の上に突然大きなヒグマの足跡が現れた。

沢から上がってきて、

尾根をまたぐようにして下っている。

今通ったばかりの足跡で、

我々の鈴の音を耳にして、

避けるように尾根をまたいで下ったか?

まあ、ヒグマの足跡なぞ珍しくもないが、

「安平山」が近くに見えるここで、

大きな個体の足跡を目にしたことが驚きだ。

 8時35分、四等三角点「犬山」

雪で標石がわからないかな?

と思ったが大丈夫。

Hiromiがいち早く見つけた。

 「犬山」からは南東方向に続く尾根筋に沿って、

忠実に進むことにしていたが、

はじめは笹が高く濃く、

前方を目視できない中で、

うっかり枝尾根を下ってしまった。

この辺りは標高こそ低いが、

地形はなかなか複雑だ。

そこに雪が降り積もると、

更にルートファインディングが難しくなる。

ただ、予定のルートを逸脱しても、

標高が低いので気にならない。

一旦沢筋まで下って、

強引に対岸を登り返す。

いわゆるショートカットだ。

そして沢筋まで下って驚いた。

一台の大型バスが放置されていた。

ずいぶん古いようだが、

いったいいつからそこにあったのか?

かつてはここまで入る作業道があり、

倉庫か休憩所にする目的で、

廃車にするバスをここに乗り入れたのだろう。

しかし今となっては不法投棄だ。

 沢筋から斜面を登り返して、

『安平山』への遊歩道に出合い、

9時30分、一等三角点『安平山』

ここの斜面を利用したスキー場は、

今シーズンいつから営業できるんだろうね?

 『安平山』からはほぼ北に伸びる尾根を下る。

そして沢筋まで下る。

傾斜がある上雪が積もっているので、

スリップに注意しながら沢床まで下った。

あとは沢筋を歩いて駐車地を目指す。

いかにも日本ザリガニが生息していそうな沢筋を延々と歩く。

この辺りの雰囲気が気に入っている。

そんな中でまたヒグマの足跡に遭遇!

しかしそれは登路で目にしたヒグマのものだった。

この沢筋から尾根へと上がって行ったものだ。

 広く長く雰囲気の良い沢筋を歩き、

突然前方が開けると畑に出た。

この地点で周遊したことになる。

あとは300mほど歩いて、

10時40分、駐車地。

なかなか面白いルートだったと、

Hiromiも満足そうだった。

 

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2022.12.3 『馬追』(うまおい・229m)  空を見上げながらの林道歩き

 

 先週末の土曜日はHiromiが出勤日だったので、

燃料代節約の意味も込めて、

近くの馬追丘陵に出かけた。

このところ冬型の気圧配置が続くので、

私が住む江別市から北側の空は、

びっしり雪雲に覆われ、

積雪量がどんどん増えている。

 長沼町で道々1008号線を、

由仁町古山方面に走り、

「馬追丘陵」の長い尾根を乗っ越す辺りに、

「由仁林道」の入口があり、

ゲートが設けられている。

道々の向い側に駐車し、

ゲートを越えて「由仁林道」に入った。

すると早速トドマツの幹に、

私が生まれた年の「人工造林地」標識が現れる。

以前にも触れたが、

この昭和29年にはここ長沼町で暮らしていた。

そして続いて現れたのが、

昭和62年の標識だ。

この年に転職して滝川市から江別市に越してきた。

娘が小学1年生で息子が就学前だった。

そこで家族の暮らしが一変した。

懐かしいことをいつも思い起こさせてくれる、

「人工造林地」の標識だ。

 

 林道を歩いていると、

上空を旅客機が飛んで行く。

それもかなり高度が低い。

旅客機は南の本州方面からやってきて、

千歳空港東側の安平町上空を飛び、

北上して栗山町から長沼町上空で左に大きく旋回し、

南下して千歳空港に降りていく。

従ってこの辺りの山を歩いていると、

頻繁に航空機を目にすることになる。

しかしこの約3年間は、

コロナ禍で飛行機の便数が極端に減っていた。

ところがこの日は驚いた!

上空を飛んで行く飛行機が、

視界から消えてエンジン音だけが残っているところに、

東から次の飛行機のエンジン音が聞こえ、

あっと言う間に機体が視界に入ってくる。

そしてその飛行機のエンジン音が消えないうちに、

また次の機影が現れる。

これには驚いた、超過密ダイヤだ。

航空管制官は緊張が解けないだろう。

退屈な林道歩きで、

思いがけなく興味をそそられる光景が続いた。

但し、空を見上げて飛行機ばかり眺めているのは、

この暇な爺さんくらいだけどねえ・・・

 林道の前方に「馬追」の頂上部が姿を現すころ、

林道脇で目についた「人工造林地」標識。

昭和47年だ。

昭和47年と言えば私が高校3年生で、

陸上競技のハンマー投げの練習に打ち込み、

人生の中で最も体力があったころだ。

その体力があれば、

登れない山はないだろう。

昔の話しだ・・・

 詰めは林道から伐採地の作業道に入り、

わずかな距離の藪漕ぎを経て、

三等三角点「馬追」

誰か訪れた人がいるようで、

標石周りの笹が刈られていた。

 下山は同ルートを引き返す。

そして林道を歩きながら、

また飛行機がやってくるたびに空を見上げる私。

飛行機によって変化する高度や、

航路が面白くてついつい目で追ってしまう、

好奇心いっぱいの高齢者。

そのおかげで歩き慣れた林道を、

退屈することなく戻って駐車地へ。

その時点で11時を過ぎており、

予報通り雪が降り出した。

 

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2022.12.2 『南高山』(242m)  凍てついた林道から藪へ

 

 金曜日の「郡界」下山後、

同駐車地から「クオーベツ林道」に入り、

『於兎牛山』に登ろうと思ったのだが、

木材運搬の大型トラックが往来していたので中止。

直近の「南高山」に登ることにした。

栗山町円山で農道に入り畑脇に駐車。

徒歩で「板江別林道」を歩き出した。

 数度登っている「南高山」に、

最後に登ったのは昨年のいつだったか?

栗山町南端の「三角山」から縦走したものだった。

この「板江別林道」を利用して登るのは、

2年ぶりになるか・・・

 「板江別林道」は廃道状態で、

ずいぶん荒れている。

エゾシカの防護柵扉を越えてしばらく行くと、

林道ゲートが現れ、

扉には太い鎖が巻かれ、

二重にカギがかけられていた。

そんなに車両を拒まなくても林道が荒れすぎて、

そこまで誰も侵入できないっちゅうの!

 この日の朝-7℃だった気温が、

正午近くになったこの時点でも、

まだ-2℃だったので、

路面にできた水たまりが氷ったままだし、

凹凸が固まって、

スパイク長靴の薄いソールを突き上げて、

ひじょうに歩きにくい。

 歩いていると雪が降り出した。

雪雲が南下してきたようだ。

この山行を早く終えてしまおうと、

先を急ぐが歩きにくい。

 駐車地から1kmちょっと歩くと、

右手に古い作業道跡が現れるので、

これを利用して尾根に取り付く。

荒れた作業道は笹に覆われて、

作業道以外のところを歩いても、

何も変わらない状況だ。

間もなく不明瞭な作業道を離れて、

尾根筋に沿って登って行く。

そして登りきると、

目指すピークが目の前だ。

この時点で上空の雪雲が去り、

青空が広がった。

木々の葉が落ちて、

木の間越しに西側の田園地帯が見える。

藪をひと漕ぎして、

四等三角点「南高山」

西側の斜面は切れ落ちたように斜度がきつい。

ここで簡単な昼食を摂り、

下山を開始。

 尾根筋を忠実に下って林道へ。

「イタイベツ川」に沿う固い林道を歩く。

今回は距離が短くてよかった。

長い距離だとこの路面は、

やはり登山靴でなきゃ歩きにくい。

 またゲートを越えて荒れた林道を歩き、

駐車地へ。

寒い日だったが、

途中のコンビニでアイスを3個買い、

食べながら帰途に着いた。

 

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2022.12.2 『本安平』(215m)~『郡界』(283m)  また銃声だ!

 

 北海道にとうとう冬がやってきた。

12月の声を聞いた途端、

1日は一日中気温が氷点下のままの、

「真冬日」でスタート。

この朝までに降り積もった雪が融けない。

 今週も4日間の出勤だった。

このまま週4日出勤で締めくくりそう。

ぜひともそう願いたい。

 今朝家を出て三笠に向かおうとしたところ、

私が住む江別市から北側の空は、

分厚い雪雲に覆われていた。

それに対し南側は青空だ。

それを見て急きょ変更し、

由仁町川端地区に向かった。

車が進む前方の空は、

ちょうど雪雲と青空の境目だった。

この境目より北側では、

この二日間でずいぶん降雪があったようだ。

私の住まい辺りにあった雪は、

江別市を抜けるとなくなり、

乾いたアスファルトの上を、

南幌町~長沼町~由仁町と駆け抜けた。

そして川端地区の農道を最奥まで入って駐車。

 家を出た時に-7℃だった外気温が、

ここまで走っても-6℃だった。

その中をスタートして、

チェーンゲートから「クオベツ支線林道」に入った。

いつも施錠されている鎖が、

この度はダラリと地面に落ちたままだ。

エゾシカ猟のハンター向けに開放しているのか、

あるいはだらしないハンターが、

出入りした後施錠せずに立ち去ったか?

 ここは北の空を覆う雪雲の影響がなく、

抜けるような青空が広がっている。

そんな空の下、

寒さは厳しいが気持ちよく歩いて、

ショートカットして伐採地に出た。

そして広い風景を眺めながら上部林道へ。

上部林道に上がっても、

伐採地が続いて気持ちがいい。

初冬の柔らかい日差しがたまらない。

 伐採地が過ぎてすっかり葉が落ちた、

広葉樹林の中に林道が続く。

するといつもの人工造林地の案内板が目についた。

それによるとここは国有林ではなく、

北海道有林であることが分かった。

そして植林年が「昭和56年」と記されていた。

昭和56年と言えば、

私の娘が生まれた年だ。

当時のことが様々よみがえってくる。

めんこかったのよねえ!

その娘も41歳になり、

年が明けると間もなく42歳になる。

結婚に興味がなく、

独身生活を謳歌している。

いつもながら色々なことを思い出させてくれる案内板だ。

 ゲートから3kmほど歩いて、

藪の尾根に取り付いた。

藪の中を1kmちょっと歩いて、

「本安平」を目指す。

籔はまあまあの濃さだが、

笹の背丈が低いので、

進行に大きな支障はない。

足元に倒木や枝が多いので、

ゆっくり慎重に歩き、

あと100mほどでピーク、

と言う時だった。

「バン!!」。

銃声だ!

どうやら一本北隣りの尾根を、

乗越した辺りから聞こえたようだ。

近い!

迷うことなく体を翻して撤退開始。

今年はハンターとのニアミスが多い。

ハンターからこちらの姿が視認できぬよう、

山影に入って移動して林道に下った。

 林道を戻る途中、

再び藪に入ってもう一つの三角点を目指した。

そしてピークに立って標石を探す。

しかし意味不明の標石を発見したものの、

四等三角点「郡界」の標石が見つからない。

いや、このピークはまだ発砲のあった地点に近く、

落ち着かなくてのんびり探してはいられない。

間もなく捜索中止!

藪を漕いで登路とは逆の、

北側の斜面に出た。

すると藪はほとんどなくなり、

楽に下って別の林道に下り立った。

これを駐車地方向に歩くと、

1kmちょっとでゲートに出て駐車地だ。

これで周遊ルートを締めくくったが、

ハンターの存在に恐怖したことは、

どうにも後味が悪い。

 

 

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