長いこと図書館で予約待ちしていた「コロナと潜水服」が借りれたので読み始めた
奥田英朗さんは初期のころからほとんどの作品を読んできていつも楽しみにしてきた作家です
奥田英朗作品にわたしが思うところは、総じて文章が巧く読み手にストレス(労力)を感じらせることがなく読み進められるためかなりの長編でも断読が少なくなるので読後感が良いのです
今回の「コロナと潜水服」は5つの短編集ですが、労力を感じることなくすらすらと半日で読み終えてしまいました
読者というのは勝手なもので、読みやすい作品=軽い評価となりがちですが「コロナと潜水服」でわたしが感心したのは物語の面白さはあたりまえとして5つの短編が(起承転結)として全くジャンルは違いながら、笑いがあって、モヤモヤがあって、ほろっとくる... という読み手の感情を誘う作者の手腕でした