ふくろう日記・別室

日々の備忘録です。

没後100年 青木繁展

2011-08-30 20:15:30 | Art
「ブリジストン美術館・没後100年 青木繁展ーよみがえる神話と芸術ーオフィシャルサイト」

8月24日は、青木繁の「わだつみのいろこの宮」をどうしても観たいと思いまして、国立新美術館の「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」を観てから、
ブリジストン美術館まで「はしご」をしました。
青木繁の生涯は短い。1882~1911年までです。


《自画像 1904年》


《わだつみのいろこの宮 1907年》
上にいる裸の男性は「山幸彦」であり、下の女性2人は「海を司る女神=わたつみの神」です。「いろこ」は古事記の「魚鱗」だと思います。


《黄泉比良坂 1903年》
これも古事記の「イザナギとイザナミ」のお話で、「オルフォイスとユリディス」のお話によく似ています。
不慮の死を遂げた妻を、夫が黄泉の国まで探しに行き、ある条件のもとに、連れ戻しが認められますが、
「黄泉神…古事記」「冥王ハデス…ギリシャ神話」との約束を夫は不用意に破ってしまって、結局連れ戻しはできませんでした。


《大穴牟知命 1905年》
これは古事記の「大国主命」ではないか?


《海の幸 1904年》
これが青木繁の代表作と言われているが、この男ばかりの漁師の列だけれど、ひそかに顔だけが、
青木の恋人「福田たね」の顔になっているのに気づいた。


《女の顔 1904年》
これはあきらかに「福田たね」でしょう。


《幸彦像》
青木繁と「福田たね」との間に生まれた男の子。「海幸彦」「山幸彦」から名前をつけたものと思われます。
この子は「福田家」の末っ子として育てられます。後の「福田蘭童」です。


《朝日》
これが絶筆である。28歳の若さで、「幸彦」3歳のときに逝去。
この太陽がどうしても人の顔(幸彦?)に見えてしまう。

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2 コメント

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没後100年 青木繁展 (もみじ)
2011-09-03 09:07:34
青木繁の作品を、展覧会場の臨場感をもって鑑賞しました。なぜ、自分が青木繁のファンなのか原点は忘れてしまいましたが、もう10年以上前、ツアー旅行で帰路に着くほんの僅かなフリータイムに、県立福岡美術館に直行、青木繁と坂本繁二郎の作品を鑑賞感動したこと思い出しました。空港の集合時間にぎりぎりセーフで、同行した姉をはらはらさせたりしたものです。若かったのですね。
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古事記 (Aki)
2011-09-03 12:21:48
青木繁の絵画ワールドは「古事記」がベースになったものが多いです。
それは「ギリシャ神話」にも通じますね。そのあたりで、もみじさんが魅了されたのかな?
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