阿部ブログ

日々思うこと

フクイチ(福島第一原子力発電所)とフクニ(福島第二原子力発電所)~海水ポンプと白頭山3号作戦~

2012年06月18日 | 日記

フクニは何故あの地震と巨大津波と言う危機をどのように克服したのか?
何故フクイチは、ああも簡単に1号機から3号機までメルトダウンと言うシビア・アクシデントに陥る事になったのか?
また1号機から4号機に至るまで水素爆発し、原子力建屋が破壊され、その無残な姿を世界に晒す事になったのか??

答えは「海水ポンプ」。
津波でフクイチの海水ポンプは軒並み破壊されたのだ。これでメルトダウンする事は時間の問題となった。
では何故「海水ポンプ」が破壊されるとメルトダウンに至るのか?

それは「除熱」できないから。
仮に原子炉の緊急冷却装置が正常に動いても、原子炉からの排熱は最終的に海水で除熱されねばならない。
ディーゼルエンジンが動いて電力を海水ポンプに供給できても、海水ポンプ自体が破壊されていれば意味がない。勿論、フクイチのディーゼルエンジンは浸水の為、起動できない状態。しかもディーゼルエンジンは海側の地下にあったと言うから、津波の脅威を意図的に軽視、若しくは無視したとしか思えない。

フクニはどうなっていたのか?
フクニの海水ポンプ施設は、防水対策を施された熱交換器建屋内に設置されていた。つまりフクニでは津波の脅威を正しく捉え、そして対策を施していた、と言う事になる。
地震の影響でモーターを交換したり影響は皆無ではなかったが、海水ポンプとディーゼルエンジンが生きていた為、原子炉からの膨大な熱を海水で除熱できたのだ。

フクニで対策した事を何故、フクイチでも行わなかったのか?
東京電力は死んでもこの事には言及しないだろう。自分たちの不手際が明らかになり、責任を追求されるからだ。

話は少々変わるが、北朝鮮には「白頭山」の名を冠した作戦計画があると言う。
「白頭山3号作戦」とは対日作戦計画であり、当然の事ながら特殊部隊による原子力施設、特に日本海側の施設を攻撃し破壊する事も入っている。
因みに「白頭山1号作戦」は対韓国戦、「白頭山2号作戦」は在日米軍をターゲットにしたもの。

「白頭山3号作戦」が開始されると戦術ミサイル・ノドンなどにより重要施設や防衛関連施設が攻撃に晒される。
特にスパイなどによらずとも原子力施設の位置は正確に把握できるので、事前に標的エイミングし、発射当日に気象条件や弾道経路の状況を入力するだけで発射できる。精度はともかくとして。

何を言いたいかと言うと、北朝鮮や日本を武力攻撃する国やグループは、ミサイルを撃つなど目立つ事をせずとも、古い原子力発電所の防備されていない「海水ポンプ施設」や「取水施設」を破壊すれば事足りると言うことだ。

まあ、フクイチでの事故で「海水ポンプ」、最終的に除熱する事の重要性を日本政府も電力会社も認識したと思われるので、そう簡単には行かないだろうが、送電線と変圧器の破壊や、原子力発電所近傍などので様々な擾乱、妨害、破壊工作など合わせ技でやれば、メルトダウンさせる事は必ずしも不可能ではないだろう。気象条件によるが化学兵器を使い施設内の要員を無力化するのも有効だ。特に外気が「こもりやすい」地形にある施設は要注意だ。

やはりフクイチの「海水ポンプ」の一件を見ても、東京電力の責任追求は免れ得ない。
そう「東京裁判」が必要だ~