あべちゃんの写楽生活

撮ることが楽しいのか、楽しいから撮るのか

画像の保存について

2014年04月14日 06時56分39秒 | 写真

 

私自身、あらためてこんな事を説明する必要があるのだろうか、

と思っていたのですが、

「俺は写真のことはある程度詳しいんだが、パソコンのことが

全然わからなくてさぁ」

という方がけっこう多く、質問を度々受けます。

特に年配の方に多く見受けられます。

そこで基本中の基本を説明します。

「そんなの知ってるよ」という方は、読み飛ばしてください。

 

デジカメは一般的に、撮影するとカメラの中でJPGという画像に変換されます。

しかし中級機クラス以上のカメラは実際は各色14ビットくらいのデーター

で撮影しています。

それを各色8ビットのJPGデーターに変換しています。

この時点ですでに画質が劣化しています。

もったいないですね。ではどうすればいいのでしょうか。

答えはRAWデーターで撮影することです。

中級機以上のカメラでしたら必ずこの機能はあります。

RAWデーターで撮影するとデーターサイズは大きくなりますが、センサーからの

データーをそのまま記録することができます。

写真を大伸ばしする予定の時は必須と言っても過言ではありません。

以前、このブログでJPGは見本くらいにしか使っていない、と書きましたが

このような理由があるのです。

 

このRAWデーターですが、現像ソフトと呼ばれるもので画像にします。

CanonですとDigital Photo Professionalなどです。

アドビ・フォト・ショップなどのレタッチソフトにはプラグインで現像できる

ものがあります。

 

さて、パソコンに取り込んだ画像ですがとうします?

すぐ保存しますか?

でも、明るさを変えたり、色を調整したり、トリミングしたりと

色々加工する場合がありますよね。

その時は

明るさ調整->JPG保存->色の調整->JPG保存->トリミング->JPG保存

ですか?

 

実はJPGは非可逆圧縮画像と言って、保存する度画質が落ちるんです。

ですから保存は一番最後の一回だけにしなければなりません。

でも、どうしても途中で中断しなければならない時がありますよね。

そんな時はどうしましょう。

その時はTIF形式で保存します。

TIF画像は可逆圧縮画像で、何度保存しても画質が劣化しません。

しかも各色16ビットで保存しますのでデーターのロスもありません。

フォト・ショップで読み込んだ場合、フォト・ショップ独自のPSD形式で

保存することもできます。

これはオリジナルのデーターはもちろん、レイヤー情報も保存することができます。

 

「俺は、そんなむずかしい事しなくてもJPGで充分」

という方もいらっしゃるかもしれませんが、

写真をブログにアップする時、ちょっと明るくしたり、マズイ部分をぼかしたり、

やるでしょ?

そんな時、オリジナルのきれいな画質のまま加工できるテクニックを

覚えておけばけっこう役に立つと思いますよ。

 

最後に、TIF画像はサイズが大きいので印刷には向きますが、Webには

向きません。

加工が修了したら自分の用途に応じてJPGなどに変換してください。

ちなみに、街中のカメラ屋さんのプリントサービスもJPG以外の画像には

対応していないようです。

また、デジタル画像の大原則

一度劣化した画像はそれ以下にはなるが、それ以上にはならない

ということを覚えておいてください。

一度JPGで保存した画像を読み込んでTIFで保存しても、JPGで

保存する前の画像にはなりません。